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シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

「わかる」について――午前3時の自動筆記

(DSMやICDといった)現代の精神医学の診断体系は、良い意味でも悪い意味でも「わかる」性が治療場面に与える影響を最小にする効果を持っている。 すなわち、精神科医自身の病理性がクライアントのそれと共鳴しあう現象を最小限に留めるわけで、それは、人それ…

「戦いはこの一戦で終わるのではない」

HGUC 197 機動戦士ガンダム ギャン 1/144スケール 色分け済みプラモデル出版社/メーカー: バンダイ発売日: 2016/05/21メディア: おもちゃ&ホビーこの商品を含むブログ (3件) を見る 最近、ことあるごとに「戦いはこの一戦で終わるのではない」と呟いている…

社会不適応な学生にとっての「勉強する理由」

anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp ふたつのリンク先を読んで色々と思うことはある。 「娘さんの問いが秀逸」「科学的に物事を考えるなら、まず実証プロセスの妥当性を検討する能力が必要になって、そのためにはまず、論文を読み、自分も論文を書かなけれ…

やるじゃないか、アメブロのブロガーも

以下の書籍を、アメブロでブログを書いている菊乃さんというブロガーからご恵投いただいた。 あなたの「そこ」がもったいない。作者: 菊乃出版社/メーカー: すばる舎発売日: 2017/01/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る この菊乃さんとの間には、…

2010年代とはどういう時代だった(である)のか

2016年が終わって2017年が始まった。 正月放談というには少し時期が遅いけれども、そういう気分なので第三次世界大戦の不安とか、つらつらと書いてみる。 よく、「90年代はこういう時代だった」「00年代はこういう時代だった」といった物言いがされるけれど…

故人の肉筆

ちょっと前に、恩師の一人が亡くなった。 その人は、統計的な根拠に基づいた精神医学を厳しく教えてくれた人で、DSMやICDといった診断基準がなぜ必要なのかを身をもって示してくれた人だった。 その人の過去をみる限り、その人も、最初から統計的な精神医学…

コピーのはびこるインターネットで、個人ブログにできること

DeNAがヘルスケア絡みのキュレーションメディア商売で大炎上(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニュースWELQの面接で落とされ、その後WELQが炎上して、思うところグーグルの世界では「コンテンツイズキング」ではなく「コンテンツイズプア」である - P系リンク乞食…

私にとってのダリ展

salvador-dali.jp 先日、東京出張の合間に時間ができて、なにか面白いことがないかネットで検索していたら、国立新美術館でダリ展をやっているのを発見して出かけてみた。 有名画家だけあって混雑していたけれども、見に行って本当に良かった。そのあたりに…

愚者が勧める迷ったときに読みたい5冊

www.houdoukyoku.jp リンク先は「賢者が勧める5冊」となっていて、そこに自分の名前が入っているのは汗顔の至りですが、たくさんの人にお勧めできる本として以下の二冊を紹介しました。 運と気まぐれに支配される人たち―ラ・ロシュフコー箴言集 (角川文庫)作…

はてなブックマークでも“汚物は消毒”される時代か…

(※この記事は、はてなブックマーク・はてなブログ・はてなダイアリーに馴染みのある人向けです。ご注意ください) www.bloglifer.net ハハハ、id:xevraさんの間違いを指摘する、ですって? そんな、キワモノ芸人の芸に「オマエ ワ マチガッテ イル!!」と指…

満員電車で死んだ目をしたサラリーマンは死んでいるのではない。チャージしているのだ。

もうタイトルで言い切った気がするが、オマケとして、本文のような体裁をつけておく。 「満員電車で死んだ目をしたサラリーマン」とはよく使われる言葉だが、ひどい勘違いである。なかには数%程度、本当に死にそうなサラリーマンも混じっているかもしれない…

感情を殺す仕事

猫を殺す仕事作者: 小島アジコ発売日: 2015/11/28メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 上記作品とはちょっと違う話だけど、ふと、思い出したことを。 子どもははじめ、言葉や理性にもとづいて振る舞うのでなく、本能と感情にもとづいてコミ…

本気で海遊びする人に必要なアイテム

今日の海水浴、磯っぽい場所の足下にいた大きな魚を素潜りで捕ったら、なんとカサゴだった。体長20-30cm、網の大きさぎりぎりのサイズで素晴らしい手応えだった。持ち帰る道具も承諾も無かったのでキャッチアンドリリース、ポケモンもいいけど、本物の生物は…

今からプロブロガーなんて目指したら不自由になりませんか?

www.airdays.net 自由を手に入れるためにプロブロガーを目指す、ですって? またまたご冗談を、プロブロガーが自由だなんて、一体どこでどういう風にインターネットを眺めていたらそういう発想が出てくるんでしょうか? ここ最近、プロブロガーなる、よくわ…

誰が・どこまで「個性」を求めているのか

世間では、いまだに「個性」という言葉が肯定的に語られている。これについて、ちょっと頭のなかを整理したくなったので、以下にメモってみる。 1.ほんらい「個性」と呼べるものは、あっちこっちに見つかるものでも、あっちこっちで適応できているものでも…

「面白さに頼らない」ブログ運営の技術、侮りがたし

mubou.seesaa.net リンク先のしんざきさんの記事、個人的なブログを愛好している私には痛快でした。 そのことを踏まえたうえで、ディベートごっこといいますか、あえてしんざきさんや私自身に対する反論めいた文章を書いたらどうなるかな? と思い立ったので…

苦いリキュールが好きだ。

世の中には、苦くて素晴らしいリキュールがたくさんある。「どうして苦いリキュールなんて飲むの?」と首を傾げる人もいるだろうが、一線を越えたらやめられなくなる。 春夏秋冬、苦いリキュール ・春はシャルトリューズをよく呑む。 シャルトリューズ ヴェ…

「社会に通用する奴」は多様化しなかった

「そんなんで、社会で通用すると思っているのか!」 通勤途中、ガソリンスタンドなどで朝礼をやっているのを見かけるたび、私はこの言葉を思い出す。滑舌の良い声で社訓らしきものを読み上げる二十代の社員達。営業時間にはキビキビと動き、表情も明るく、「…

神経症的葛藤についての殴り書き

ホーナイ全集〈第2巻〉現代の神経症的人格 (1973年)出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 1973メディア: ?この商品を含むブログを見る ところが、奇妙なことに、心理学的、医学的観点に立って、神経症とは何であるのかをのべるのは、決して容易ではないのである…

気軽に言及したらブロガーの精神をぱっくり割ってしまいそうで

はてな村とか、ブログとかの話雑感。インターネット大好きの話。 - orangestarの雑記 リンク先と関係あるようなないような話をズラズラと書きます。 まず、こうやって「読んで思ったインターネットの話をズラズラ書く」行為が素晴らしいですね。執筆義務に縛…

パクツイする人の背景について

パクって平然としているアカウントがインタビューを受けたみたいで。 @Copy_writing中の人インタビュー!「インターネットは、すべての話を良い方向に持って行こうとする傾向があるけど、暗いことは暗いことでいいじゃない、と言いたい」 | 青春基地 悪質な…

これからの凡人道

新年あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 抱負がわりに、今、意識してまとめていることを書きます。 これまで私は、凡人道に興味を持ってきました。範疇的に生きていくための方法論や処世術や仕草、そういったものです。 自己実…

(株)はてなオフィスで、はてな村オンラインの実績解除してきました

今年、 (株)はてな とご縁のある執筆オペレーションが何度かあって、それが呼び水になって (株)はてな のオフィスにお邪魔する機会を得ました。 はてなのオフィスは形而上の概念ではなく、実在していました。このインテリアは合成画像じゃなかったんですね。…

読みたい本を読む時間がない&かわいそうな積読書たち

読みたい本がない リンク先には、不思議な悩みが綴られている。読みたい本がわからないなら読まなくても良さそうなものだけれど、それでもリンク先の人は「読みたい本を探したい」らしい。ただ、 Q:本を読むのって「知識欲」を満たすためなの? 少なくとも俺…

2015年のインターネット&はてな界隈を振り返る会、オフレポ

昨日、ベテランはてなユーザーが集まる「2015年のインターネット&はてな界隈を振り返る会」があったので、私も出席しました。 ネットの衆人環視下では、誰かと一対一で会話しているつもりでも「コミュニティへの言及だ!」「村の政治だ!」「あの人がこう言…

天賦の才能によらず、夢を見ているXさんへ

天賦の才能によらず、夢を見ているXさんへ。 四半世紀ほど前に比べると、単純な努力や“自己実現志向”が褒められない時代になりましたね。あの頃の老若男女が白昼夢に溺れ過ぎていたわけですから、仕方ないと思います。 でも、伸び代の大きな年齢の男女が夢を…

半日ちょっとでAmazonから荷物が届く社会は狂っている

Amazonの配送、相変わらず早いですね。商品を選んで半日かそこらで荷物が届いてしまいます。こちらはまさか半日で届くまいと思っているから、何度頼んでもびっくりしてしまうわけです。「なんでこんなに早く届いているんだ?」みたいな。 首都圏では、もっと…

“新・はてな村”の功罪

三年前の私は、(株)はてな が提供するネットサービスについて以下のような夢を語っていた。 ネットで人と仲良くなるためにはプライベートな連絡手段が必須なので、はてなメッセージを強化して欲しい - ARTIFACT@ハテナ系 加野瀬未友さんは、はてなユーザー同…

おじさんの集まるオフ会に出席した

先月末、おじさんがたくさん集まるオフ会に出席して参りました。 オフ会というのは不正確で『ぼくらのクローゼット』の集いに出席してきたんですけどね。 私はこれまで散々オフ会に出席してきましたが、平均年齢が40歳を超えていそうなオフ会はこれが初めて…

腱鞘炎が私に教えてくれたもの

東プレ キーボード REALFORCE108US 日本語配列 USB 有線接続 静電容量無接点方式 昇華印刷 ALL30g ホワイト SJ38D0出版社/メーカー: 東プレ発売日: 2010/08/11メディア: Personal Computers購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (3件) を見る 腱鞘…

「私にとって良いブログ」

はじめまして。はてなブログに引っ越してきたインターネット大好きおじさんのシロクマと申します。 引っ越しに際してどれぐらい“代償”を支払わなければならないのかドキドキしていましたが、はてなブックマークが4000、アクセスカウンタの数値が100万ほど減…

「おっさん」という言葉の便利さ・都合良さ

俺は「おっさん」をやめて「おじさん」になるぞー! - ぼくらのクローゼット 日本語で「おじさん」の女性形は「おばさん」。 「おじいさん」の女性形は「おばあさん」。 じゃあ、「おっさん」の女性形は? こちらの記事を読んでいても思ったんですが、「おじ…

「はてな村」を変えた『はてな村奇譚』

私がはてな村村民として認められていないと思う3つの理由 - orangestarの雑記 なんか、私の手許にジグソーパズルのピースが揃ってしまったので、『はてな村奇譚』が果たした歴史的役割について一村民として意見を述べます。興味のある人だけ読んでやってく…

今の学生に「退屈な時間」なんてあるんだろうか

私が学生をやっていた頃、退屈は敵だった。 どう時間を潰して良いのかわからない時間があちこちにあって、手持無沙汰を喜ぶより「退屈は邪魔」だと感じていた。退屈を埋めるため・暇をつぶすためにはカネがかかる。それか友達の集まっている場所まで行かなけ…

就寝1時間前、どうやってネット断ちして過ごすか

深夜のインターネットは「こころの回復」に適していない - シロクマの屑籠 昨日の記事にはアクセスが集中し、皆さんの睡眠に対する関心の高さを改めて実感しました。そうしたなか、「どうやって就寝1時間にネット断ちすれば良いのか?」的な質問も頂きました…

深夜のインターネットは「こころの回復」に適していない

精神科・心療内科における「休む(休養)」の本当の意味 せせらぎメンタルクリニックさんのブログが素敵な記事を書いておられたので、ちょっと言及します。 精神科・心療内科に通っている患者さん、とりわけうつ病の患者さんには休養が大切といわれます。し…

契約社会・専門家社会の論理と子育てについて

「夫婦に満点を求める社会」の無理ゲー感 - シロクマの屑籠 こちらの記事のさらに元記事の筆者さんから、はてなブックマーク上で、お返事を頂きました。これについて、日頃から思っていることをお伝えしたい気がしたので、以下に記してみます。 元記事の著者…

ネットで薬を調べまくる患者さんも、自分が何を知らないのかまでは知らない

最近は、スマホやタブレット片手に、インターネットで薬や精神疾患について調べながら来院される患者さんが増えました。薬の名前をペラペラ列挙し、先生あれどうですか、これどうですかと、あたかも製薬会社のセールスマンのようです。 副作用もよく調べてま…

結婚や子育てを考える“おのぼりさん”に、どうか幸あれ。

『地方創生』は結局インチキじゃないか?: やまもといちろうBLOG(ブログ) リンク先の主旨には賛成だ。「地方創生」とは言うけれども、助成金をただばらまくだけではまずかろうし、廃村が免れないエリアと中核都市然としたエリアを一緒くたに論じられるわけ…

「ただし、お金や判断力や体力に恵まれていたら」

自由。それは良いものである。 ただし、お金と判断力と体力に恵まれていたら。 自由。それは取り扱いに注意しなければならない。 お金にも判断力にも体力にも恵まれていないなら、尚更だ。 お金や判断力や体力に自信のある人々が、自由の徹底を叫ぶのは、私…

“ボダ”の一人歩き――本当に境界性パーソナリティ障害なのか

ネット上で、境界性パーソナリティ障害を指す「ボダ」という俗語が流通し始めたのはいつ頃だっただろうか。今では、このボダという俗語もすっかり定着し、あちらこちらで、あまり良くない意味合いで用いられている。境界性パーソナリティ障害の難しさが、そ…

“ちきりんブロック”も案外悪くないのかも

ちきりんは、なぜ嫌われる? - あざなえるなわのごとし ちきりんは何故これほどまで必死なのか - クソログ 最近立て続けにブロガー・ちきりん氏についての考察を見かけた。ちきりん氏の本心を読み取ることはできないとしても、こうして、ちきりん氏について…

カテゴリー「ワイン」を新設します

そろそろ、ワイン関連の記事が溜まってきた&これからまだ増えそうなので、カテゴリーとして独立させることにしました。 とりあえず、以下の記事をカテゴライズしておきます。 嬉しい日も悲しい日もシャンパンを呑んでいた - シロクマの屑籠 くたびれた金曜…

スマホが普及した頃に起こった「ネット文化圏の融合」について

ネットコミュニケーションが変わっても、「私」はあまり変わらなかった - シロクマの屑籠 昨日アップロードした文章を読み直してふと思ったんだけど、スマホが普及してきた時期あたりから、二つのインターネットサブカルチャー、あるいは二つのネット文化圏…

「良い大学に行きたければ、恵まれた家庭に生まれなさい」――成人の自由にもとづく新しい“世襲制”

釣りっぽいタイトルだけど、実際、そうなってきている。形式としては子どもの自由な学業選択は成立しているが、実情としては、生まれた家庭の環境によって大きなハンディやボーナスがつくようになっていて、個人の努力で覆すのは大変難しい。そのさまは、さ…

「噛ませ犬記事」の真贋なんて、どうでもいいんじゃないの?

ライフハックネタの上での「グローバルエリートwwwww」と、実際の人間は違うよという当たり前の話。 - 深淵 誰か、こういう事をはてなブックマーク上じゃなくてブログ記事で書いてくる人がいないかなーとほんのり待っていましたが、そうですか、houyhnhmさん…

なんだよ、グローバルエリートって躁状態なのか?

グローバルエリートはみんな実践! 来年から絶対に身につけたい早起きの習慣と朝の時間の活用法 - この世の果てブログ 「デマこいてんじゃねぇ!」 リンク先の文書を読んで思わず叫んでしまった。 リンク先の書き手はグローバルエリートを自称し、“早朝ライ…

考えをブログに書く行為と、自分だけの日記帳に書く行為を、使い分ければいいじゃない

現在進行形の出来事をブログで語る、語り部の負うリスクについて - ←ズイショ→ いや、仰りたいことは分かるんだけど、ブログに「自分の考え中のことを書く」ってのは、そんなに難しくもないし、考え方によっては罪深くもないと思いますよ。 確かに、奥行きの…

キャラとペルソナ、「本当の自分」、記憶の一貫性

先日、twitterをやっていたら以下のようなreplyを頂いた。 @twit_shirokuma はじめまして。現代は「本当の自分」を表現する方法がたくさんありすぎて、少しずつ使いわけをしているうちに本当の自分から遠ざかってしまっている気がしました。TwitterやFaceboo…

私って“尖った”ブロガーですか?

ご好評を頂いている融解するオタク・サブカル・ヤンキー ファスト風土適応論に、今回、心理畑の方から感想を頂き、びっくりしました。ありがとうございます。 http://d.hatena.ne.jp/sutare/20141009/p1 リンク先がそれです。書籍の概略をしっかり紹介してい…