シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

シロクマの屑籠有料記事

記事や原稿として正式にまとめる前のドロドロした思念、日常雑記、はてなブックマーク等への裏コメントなど。

不特定多数に開かれた社会適応メソッドと一子相伝の社会適応メソッド

今日の文章も、いずれ詳しくまとめたいけれども下書きしてみたかったものなので、有料記事コーナーを使って練習することにする。ただ、不特定多数に開かれた社会適応メソッドまでは、誰でも読める状態にまとめておく。 今も昔も、社会適応のためのメソッドに…

「生だけでなく死まで管理してようやく、生政治は完成する」

以下に書く文章は完成度が低い。 もうしばらく調べものをしてから書き直したいと思っているものだ。 なので重要部分は有料記事エリアに格納して、壁打ちモードにしておく。 命は生誕で始まり、死によって終わる──その命がどうであるべきかは、昔から議論と実…

「ゲーオタと専門家にとってコスパとは何か」

先日、とある集まりで「ゲーオタにとってコスパとは何か」という話が出た。これについてボソボソ書きたいことを書くが、これは、単体有料記事として買うほどではないと思うので、サブスクリプションに登録している人だけ読んでくださるのがおすすめです。

ちょっと昔の精神医療思い出話4(有料記事)

こちらの続きです。 前回、精神科の診断トレンドと社会の移り変わりについて書き過ぎてしまったので、今回は思い出話に寄せています。私の停滞期であり、ゲームも停滞、精神科医としての研鑽も停滞、人生も停滞、といった時期がありました。あまり長くないテ…

ちょっと昔の精神医療思い出話3(有料記事)

こちらの続きです。今回は精神分析やドイツ精神病理学の言葉から、アメリカ精神医学や(DSMやICDといった)操作的診断基準に基づいた言葉へと精神医療の現場の言葉が変わっていった、そんな移り変わりについて書いてます。発達障害の診断頻度が高まっていった…

ちょっと昔の精神医療思い出話2(有料記事)

2023年11月23日現在、ブログを書いてられる状況ではなくなってきているので、事前に書き溜めてあったこちらの続きをアップロードします。時代は1999年~2000年頃、私が研修医をやっていた頃の季節です。サブスクしている常連読者のかただけ、どうぞ。

ちょっと昔の精神医療思い出話1(有料記事)

これから有料記事スペースを使って、「ちょっと昔の精神医療思い出話」と銘打った小話を3~5か月ほどかけて連載してみようと思う。二十余年という月日は精神科医という職業のなかではそんなに長いものではないけれども、ここらで昔を振り返って、自分のこと…

娑婆ウォッチ・精神科医も見た目は大事

当面、毎月一回は同業者や常連さんだけにしゃべりかける文章をつくってみたい。 で、今回のお題は「精神科医も見た目は大事(か否か)だ」

ゲームで自分を治す人々と、自分のためのゲーム/世間から逃れるためのゲーム

※前半の「ゲームで自分を治す人々の話」は無料です。後半の「自分と戦う依存症と世間と戦う依存症」は、読者を絞りたいので有料です。 ohtabookstand.com 松本俊彦先生の記事はいつもすごく面白い。ご自身もニコチン依存的である先生の記事には、依存症につ…

精神科外来の運行と「リズム」について

この文章は同業者の人以外にはほとんど意味をなさないものだと思っていいと思います。

誰もが表現者になれる時代はとっくに終わってるんだよ

今回の内容は、以前にも誰かが書いていたかもしれない。でもこれから私が書くことを一字一句違わず書いた人はいないはずだから、誰かに届くかもと期待しながら記してみる。 インターネットの普及期と現在を比較して、違っているところを挙げるとしたら何が挙…

書評『眠りつづける少女たち』(の続き)

眠りつづける少女たち――脳神経科医は〈謎の病〉を調査する旅に出た作者:スザンヌ・オサリバン紀伊國屋書店Amazon 今年の6月、共同通信さんのご依頼でスザンヌ・オサリバン『眠り続ける少女たち』の書評を書くミッションに挑んだ。7~8月にかけて全国の新聞に…

今、私が承認欲求と所属欲求について書きたいこと

承認欲求と所属欲求については、これまで、たくさんのことが語られてきた。 特に承認欲求については90年代から四半世紀近く、手垢がつくまで語られまくったと言える。 それはなぜだろう? ひとつにはマズローが90年代の段階でよく知られていたからだろう。マ…

「蛙化現象」は健全か不健全か

orangestar2.hatenadiary.com “蛙化現象”について、アジコさんが漫画+文章を描いてらっしゃった。漫画パートでは昔からの意味である「好きな相手が自分のことを好きだと知った瞬間に恋が醒める」が記されているけど、文章パートでは最近の意味である「相手…

娑婆ウォッチ「デパスやマイスリーの処方が減らない本当の理由」

デパス(エチゾラム)・ソラナックス(アルプラゾラム)・ワイパックス(ロラゼパム)・マイスリー(ゾルピデム)。精神医療の世界では、こうしたベンゾジアゼピン系の薬はできるだけ減らしましょう……とずっと言われ続けていた。依存性があり、副作用もいろいろある…

娑婆ウォッチ「萌えや推しはどこまで宗教で、どこから宗教ではないか」

オタクは昔も今も色々なキャラクターに親しんできた。「俺の嫁」的に自分のことを受け止めてくれる存在として愛好してきた側面もあれば、「推し」的にリスペクトの対象、あこがれの対象としてみてきた側面もある。鉄オタ、軍オタ、そしてフィギュアを大切に…

トリップしようぜ!鳥だけに──『君たちはどう生きるか』

宮崎駿監督の新作『君たちはどう生きるか』を発作的に観たくなって、初日のチケットを予約して観に行ってきた。 いったん無料パートでネタバレなしに・毒にも薬にもならないことを書いて、有料パートで盛大にネタバレして書きたい放題やってたかぶった気持ち…

娑婆ウォッチ「身体拘束、パターナリズム、日本社会」

p-shirokuma.hatenadiary.com 東京新聞の記事『身体拘束「なぜ心が痛むの?」「地域で見守る?あんた、できんの?」日本精神科病院協会・山崎学会長に直撃したら…』を読んだうえで、精神科病院における身体拘束、ひいては行動制限について文章を書いてみたの…

どんな人が・なぜ身体拘束の対象になっているのか──疾患分類からみえること

東京新聞の記者が日本精神科病院協会(日精協)の会長にインタビューした記事が掲載されていた。 www.tokyo-np.co.jp この記事は、精神科病院での身体拘束を問題視し、その必要性を述べている日精協会長の発言まで問題視するもののようにみえる……が、あまり迫…

娑婆ウォッチ「ブクマし続けるのもある種の才能」

水星の魔女はガンダムという伝統芸能をやってのけた - シロクマの屑籠高齢者がアニメを観ているというのはある種の才能だなと思った。自分はもうクライマックスを倍速でなら観たいってレベルなので、等速で全部見るとかは絶対無理2023/07/04 13:14b.hatena.n…

娑婆ウォッチ「月曜の朝から勤勉な人々」

皆さん、月曜の朝からピシっとした恰好で出勤・通学されていてマジでスゴイ。