シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

執着

なし崩しの人生を恥じる必要はない

www.pasonacareer.jp リンク先では「キャリアなんて後から勝手にできあがってくるものだから、やりたい仕事がわからなくてもいいじゃない」的なことを書きましたが、ここは私のブログなので、もうちょっと私自身のことを書いてみます。 リンク先でも書いたと…

高齢者のネット承認欲求のこれから

ネットを回遊していたら、ちょっと気になる記事を見かけて手が止まった。 インターネットによって誘発される山岳遭難の事例 No.1 - 遭難.net インターネットによって誘発される山岳遭難の事例 No.2 - 遭難.net 上記リンク先の記事では、還暦前後の登山ファン…

前向きに年を取る限り、人生の「全盛期」は一度きりではない

gendai.ismedia.jp リンク先の文章を読んだ時のファーストインプレッションは、「カリスマ女子高生って、楽しそうだな」というものだった。 渋谷の女子高生として「全盛期」を過ごすのは素晴らしい体験だろう。男性はもちろん、女性でもそういう風に十代を過…

効率性のせいで、ソシャゲがなかなかやめられない

私はゲーム愛好家としてずっと生きて中年になったから、人生の残り時間もゲームに費やすつもりでいる。私の人生・アイデンティティにとって、ゲームは不可欠な一部分だから、年を取ろうとも付き合い続けていくだろう。 とはいえ、世の中には遊びきれないほど…

これからの消費アイデンティティ

blogos.com リンク先は、『「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?』にかこつけてBLOGOSさんにインタビューしていただいた記事です。これからの時代の「大人」について、私の考えを述べてみました。 インタビュー記事の常とし…

エヴァやガンダムの昔話で盛り上がる中年の心理

anond.hatelabo.jp 数日前、はてな匿名ダイアリーに上のような文章がアップロードされたところ、はてなブックマークには沢山のはてなユーザーが集まり、昔話に花が咲きました。楽しそうですね。 その少し前、ガンダムがいつからブームになっていたのかを問う…

「何者にもなれない」の正体と、中年期以降の約束事について

fujipon.hatenablog.com リンク先のブログ記事をtwitterに流したら、 自分のような中途半端になってしまった人にもぜひ言及して頂きたいです。— zom a.k.a 呉羽漣 (@zomzom1974) 2018年2月20日 zomzom1974さんから「自分のような中途半端になってしまった人…

YouTubeはくだらないから子どもを虜にする。そして親は不安になる

子供がYouTubeを見すぎている - カリントボンボン リンク先のブログ記事は、子どもがYouTubeを見過ぎていることへの不安を率直に綴ったものだ。 YouTubeの泡沫コンテンツのいい加減さと、動画から感じられる虚無感を過不足のない言葉でまとめていて、それで…

人生の次の目標はゾンビキラーだ。

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…出版社/メーカー: SQUARE ENIX CO., LTD.発売日: 2016/12/06メディア: アプリこの商品を含むブログを見る 数年前、以下のような文章をブログで読んだのを再発見して、またしても考えさせられた。 人生は、『はがねのつるぎ…

現代社会には、イライラした人間の居場所が無いとわかった

ここ一週間ほど、ずっとイライラとしていて情緒が安定していなかった。そうなってみて、改めて自分と自分を取り巻く環境への影響を考えてみたら【イライラしているおじさんやおばさんがいて構わない場所は現代社会には存在しない】ということに気づいたので…

マミさんには解脱や涅槃は似合わない。菩薩行がよく似合う

anond.hatelabo.jp 『魔法少女まどか☆マギカ』の巴マミさんにかこつけて、初期仏教の素晴らしさを説く記事を見かけました。 なるほど、初期仏教が良いことに異存はありません。 しかし、大乗仏教を信奉し、マミさんの魅力もまた大乗仏教的だと感じる私として…

悲しさを忘れるために何かに没頭することの是非

悲しいことがあった時、悲しさから逃れるため・心の空白を埋め合わせるために、何かに没頭する人は少なくない。 悲しいことがあった時こそ休まず出勤する、それどころか、いつもより長く仕事をする人がいる。あるいは、いつもより長くランニングする人、いつ…

“承認ミニマリスト”というライフスタイル

togetter.com リンク先のtwitterまとめでは、「ミニマリストは、流通や情報の発達したテクノロジーに乗っかったライフスタイルで、脱-経済成長や脱-テクノロジー的なものではない」という佐々木俊尚さんのツイートに賛同の声が集まっている。 対して、はてな…

萌えアニメを観て(*´Д`)している人間は電灯に集まる昆虫に似ている

さいきんの変換ソフトは、「ハアハア」って打つと(*´Д`)って顔を打ち出してくれるんですね。いや、だいぶ前からか。 それはともかく、自嘲を込めつつ振り返るに、美少女や美少年がたくさん出てくるアニメを観て大喜びしている私達、あるいはキャラクターな…

戦略的に知名度を稼いでいるアカウントも、自分の承認欲求を無視してはいけない

若いの、そこは私達が十年以上前に通った道だ - シロクマの屑籠 では、君が失敗したら思いっきり笑ってさしあげようぞ。 - シロクマの屑籠 去年、インターネットでたくさんの人から注目を浴びてキラキラしようとしていた二十代の皆さん、お元気ですかー? 上…

みんなで“おみこし”を担ぐ社会、再び

今日の文章は、いつも以上にフワッとした話なので、そういうつもりで読んで欲しい。 先日、講談社ビジネスに以下の文章を寄稿した。 gendai.ismedia.jp 同じ構図が、たとえば映画『シン・ゴジラ』や大河ドラマ『真田丸』などにも当てはまります。いまや、SNS…

俺はおじさんだが、思春期心性を腹の中に飼っているぞ

orangestar.hatenadiary.jp 読みました。中年期危機は、病名ではなく状態、またはひとつのパターンを指す語彙で、「五月病」「引きこもり」などに近いカテゴリと考えます。だから、中年期危機がうつ病に該当することもあれば、該当しないこともあります。精…

「ここで認められないと詰む」は詰む

新年度が始まって1カ月。 新環境は、社会のなかの“ふるい”のようなもので、新環境になじんで適応できるか否かを試しているようなふしがある。学校や職場がコロコロと変わる現代社会では、「新環境になじんで適応する」という課題は、まず避けてとおれない。…

「子どもに意味を背負わせてしまう」対「意味は子どもが自分で見つけるもの」

zuisho.hatenadiary.jp ズイショさん、こんにちは。文章拝見しました。 「子は意味もなく生まれるし、人は、意味にとらわれず生きたっていい」「他人に宿命づけられてたまるか」「世界にいる意味は、自分自身で見つけりゃいい」といった主旨だと、ここでは捉…

【たすけて!所属欲求!】3.SNS所属欲求の可能性と危険性

*所属欲求についてのブログ記事の連載は、これが最終回です。第一回から読みたい人は、こちらへ。* 第二回で書いたとおり、(旧来の)共同体を介した所属欲求の充たし合いは減っていきましたが、SNSが広範囲に普及し、誰もがシェアやリツイート機能に慣れ…

【たすけて!所属欲求!】第二回:共同体消失と、SNSによる所属欲求の復活

*現在、所属欲求についてのブログ記事を連載中です(全三回)。承認欲求はよくわかるけれど所属欲求はよくわからない人、『認められたい』の拡張パッケージ的な文章が読みたい人に、特にお勧めです。* 第一回は、中年期以降まで見据えるなら、承認欲求だけで…

【たすけて!所属欲求!】1.承認が足りないおじさん・おばさんは所属しろ!

*これから、所属欲求についてのブログ記事を連載します(全三回)。承認欲求はよくわかるけれど所属欲求はよくわからない人、『認められたい』の拡張パッケージ的な文章が読みたい人に、特にお勧めです。* 認められたい作者: 熊代亨出版社/メーカー: ヴィレ…

ブロガーの道は諸行無常。それでもあなたは、ゆくのですか。

(※このメッセージはブログやtwitterやYouTube等で何かを発信している人向けです) plagmaticjam.hatenablog.com はてな村の権威とは、ネットにおける権威とは、いったい何でしょうか。 権威と言われるとピンと来ませんが、ネットアカウントの存在感や威信って…

『けものフレンズ』の「すごーい!」が気持ち良くてしかたない

ようこそジャパリパークへ(初回限定盤)アーティスト: どうぶつビスケッツ×PPP出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2017/02/08メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る 私も、飛び火のように広がる『けものフレンズ』(アニメ版)を観る…

トラウマは本当に「ある」?/目的論・原因論どちらを重視?/承認欲求を否定したらどうなる?

先日、ある方から3つの質問をいただいた。これについて、自分なりに整理してみたかったので、ブログ上で清書をしてみます。 お題は、以下の3本です。 1.「トラウマ」の有無について複数の精神科医に訊いて回ったが、回答がまちまちだった。結局、トラウ…

「来週のアニメを観るまでは生きろ」

menhera.jp リンク先の文章を読んで、そういえば「来週のアニメを観るまでは生きろ」ってフレーズをどこかで見たなぁと思い出し、まあ、そういうもんだよな、思った。 「人はなぜ生きるのか」。 この、「人はなぜ生きるのか」「どうして死んではいけないのか…

誕生日はおめでたい日だと、最近やっと気づいた

今日は天皇陛下の誕生日だ。 だからというわけではないが、誕生日についてちょっと書く。 子どもの頃の誕生日にはちょっとしたお祝いがあったので単純に嬉しかったが、思春期を迎える頃には「年を取ってしまう日」として嫌悪していたし、20代後半は「三十路…

社会契約と商取引を突き詰めた「自立」では、幸福になれない

cybozushiki.cybozu.co.jp cybozushiki.cybozu.co.jp 先月と今月、サイボウズ式さんに「自立」をテーマにした2つの記事を載せていただいた。 前半は「望ましい自立」について書いたけれども、後半を書いているうちに、その「自立」という枠組み、自立を当然…

「本棚をみせてごらんなさい。あなたがどんな人間か言い当ててみましょう」

www.houdoukyoku.jp リンク先で、読書についてのインタビューにお邪魔しました。メインテーマは「アラフォー世代の読書」ですが、私としては、後半の「本棚の話」のほうが好きだったりします。 「本棚」って魔性のアイテムですよね。 本棚に入っている本には…

下手な依存だってあるさ、人間だもの

cybozushiki.cybozu.co.jp リンク先のサイボウズ式さんから“「自立」をテーマに何か書きませんか?”とお誘いを受け、自立について書いていたら、依存についても書きたくなってしまいました。 なので、ここでは依存についてあることないこと書いてみます。 現…