シロクマの屑籠

はてな村から引っ越してきた精神科医シロクマ(熊代亨)のブログです。

執着

駅チカに、効率至上主義なブルジョワの夢を見る

タワーマンションと駅徒歩何分のお話 - novtanの日常 リンク先の文章を読んで、駅徒歩数分といった、いわゆる「駅チカ」と呼ばれる住まいの魅力を私はかえって理解したような気がした。駅チカ、都会生活に最適化されている人には非常に魅力的な住まいなんじ…

おのぼりさん、タワーマンション、自然災害

まず、下記リンク先の文章を読んでいただきたい。 武蔵小杉の浸水被害は叩いてもいいという風潮 - レールを外れてもまだ生きる - コロポンのブログ 武蔵小杉は私たちのような共働きおのぼりさん夫婦を受け入れてくれる場所だったということもあり、このエリ…

実写版『惡の華』についての個人的メモ

www.cinra.net リンク先のCINRA.NETさんに、映画『惡の華』についての文章を寄稿させていただきました。実写映画について寄稿するのは今回が初めてで、どうして私にお鉢が回ってきたのか少し不思議だったのですが、実際に作品を観てみると、なるほど、私に声…

ひとことで廃課金プレイヤーといっても背景はいろいろ。

www.a-h-c.jp 先日、アスクヒューマンケアの季刊『Be!』で、ゲーム障害についてインタビューをいただき、「現役ゲームプレイヤーの精神科医という立場から」意見を述べました。このブログで語った内容と方向性は同じだと思います(以下参照)。 [関連]:それ…

で、あなたは「本当に自分の好きなこと」を知ってるの?

いつの間にか「好きなことをしていい」時代から、「好きなことをしないと豊かになれない」時代に変わった。 | Books&Apps リンク先の文章は、「好きなことをしないと豊かになれない時代」の到来を告げる内容となっている。 ちょっと前まで、「みんな自由に仕…

それでも私は、「いま」を越えて海王星に辿り着きたい

宇宙 (福音館の科学シリーズ)作者: 加古里子出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1978/11/15メディア: 大型本購入: 4人 クリック: 53回この商品を含むブログ (28件) を見る 私は、就学年齢が終わってからの人生は惑星探査機の旅のようなものだと思っている。…

「金がなくても楽しい老後」は始まっている。ああでも生きていられるだろうか。

老後に金がなくても楽しく暮らすために今から準備しておくべきこと|ふろむだ@分裂勘違い君劇場|note ふろむださんが、楽しい老後についてnoteで記事を書いていて、主旨には同意するのだけど、私の思考はそこからどんどん離れていき、変な着地点にたどり着…

そうか、私は「40代のネクストステージ」を考えたいのか

THE BIG ISSUE JAPAN361号 | ビッグイシュー日本版 先日、『ビッグイシュー』361号の特集にて、年の取り方についてのインタビュー記事を掲載していただきました。 ひととおりバックナンバーをチェックしてからインタビューに臨んだのですが、綺麗な文体の媒…

ほとんどの人は「友人にカネを貸してはいけない」を理解する必要なんて無い

お金を貸して絶縁するだけの話 - やしお リンク先の筆者ははてなダイアリー時代からブログを書いているという。だからかもしれないけれども不思議な読了感があり、そういえば、ブログで対人関係の様式を読むのは久しぶりだな……などと思った。 対人関係にカネ…

特別展「東寺─空海と仏像曼荼羅」で、お参りしたい自分に気付いた

特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」 仏縁に導かれて、東京国立博物館で開催している『特別展「国宝 東寺─空海と仏像曼荼羅」』を観に行ってきた。というより仏様に会いに行く気持ちで出かけたのだけど、さすが博物館での開催、そこには仏様ではなく仏像…

リスクやコストで人生をはかる人に「子育ての意味」は届くのだろうか

子どもがいることの幸せや嬉しさを、ロジックで説明することは出来ない: 不倒城 リンク先でしんざきさんが書いておられる文章は私にもよく「わかる」。なぜなら私も、子育てをとおして得られる意味や価値が、リスクやコストといった現代風の考え方にそぐわな…

若者でなくなったら「成長のルール」が変わった

ひたむきに成長しようとする若者を観るのが好きだ。 オンラインでもオフラインでも、10代~20代、ときには30代前半ぐらいの年齢の人が、しゃにむに成長しようとして、あれこれ試みたり、ジグザグに努力したりするのを観るのが好きだ。一点集中突破の成長を目…

「ガチャを回せば自由になれる」

ガチャよくわからん - 「隠居」 こんにちは、隠居さん。ブログ記事を拝見しました。「ガチャよくわからん」というタイトルに沿った内容でしたね。 最初に、私が重要だと感じたキーセンテンスを切り抜きしておきます。 にしても、俺はガチャに限らず、この手…

試される前頭葉──FGO新春ガチャ迎撃戦

2018年、私がいちばんのめり込んでいたゲームは間違いなく『FGO』だった。 この、世界的な売り上げを誇るソーシャルゲームのガチャを回しまくった結果として、2018年の夏イベントでは、★5サーヴァントに目がくらみ、なし崩し的に課金するという、衝動的な行…

一切が過ぎ去っていくインターネットに、念仏を

三十代後半になったあたりから、ときどき「歳月!」と叫びたくなるようになった。 orangestar.hatenadiary.jp delete-all.hatenablog.com 昨日から今日にかけてインターネットの歳月について考えさせられる文章を立て続けに読んで、まさに私は「歳月!」と叫…

ネットde政治闘争がとまらない背景心理

2010年代に入って、インターネットで種々の政治闘争を見かける頻度が激増したように感じる。 2000年代においても、いわゆる「ネトウヨ」は話題になっていて、匿名掲示板ではそういった人々とおぼしき書き込みは目に付いた。また、はてなブックマーク・はてな…

人が集まって、同輩意志を持つということ

昔は忘年会や新年会のたぐいはひたすら嫌悪の対象だったけれども、最近は、幾ばくかでもメンバーシップを感じるようになった。余所の研究会や勉強会でもそういう感覚を覚えることがある。はてなブログ・はてなブックマーク関係のオフ会に関しては言うまでも…

「超自我」は滅びんよ、何度でも甦るさ

フロイトは、自我とイド*1と超自我の三つの概念を用いて精神機能を説明した。「精神分析なんて古い」と考えている人にとって、この精神機能のモデルはいかにも古風に聞こえるだろうし、時代遅れにも感じられるだろう。 わけても、時代遅れに聞こえそうなのが…

あの頃を無かったことにしないためにブログを書く

時代は移ろい、人は昔のことを忘れていく。 目で見る新宿区の100年―写真が語る激動のふるさと一世紀出版社/メーカー: 郷土出版社発売日: 2015/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る この写真は『目で見る新宿区の100年─写真が語る激動のふるさと…

本物の自己実現欲求の人に出会うと、真似たいとは思えなくなる

認められたい作者: 熊代亨出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2017/02/28メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書)作者: 山竹伸二出版社/メーカー: 講談社発売…

『ふろむだ本』は現代の魔術書だ。だから使う側には力量が求められる

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている作者: ふろむだ出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2018/08/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 最近、ふろむださんの書籍が早くも四刷を迎えたと知った。このこと自体…

「自分に刺さるコンテンツ」がなくなったっていいじゃないか

https://anond.hatelabo.jp/20180829224019anond.hatelabo.jp b.hatena.ne.jp ※このブログ記事を書いて数時間後、ブログ記事本体が削除されたのではてなブックマーク上の反応を追加しました。 2018年は季節の移り変わりのテンポが早くて、もう、朝夕はめっき…

「ガチャは悪い文明」だとやっとわかった

界隈では「ソーシャルゲームはガチャで派手に儲けている」と耳にするし、それは事実らしい。しかし、私はお金のあまりかからない部類のソーシャルゲームを、あまりお金のかからない遊び方で遊んでいたので、「射幸性」だの「依存性」だのと言われてもイマイ…

なし崩しの人生を恥じる必要はない

www.pasonacareer.jp リンク先では「キャリアなんて後から勝手にできあがってくるものだから、やりたい仕事がわからなくてもいいじゃない」的なことを書きましたが、ここは私のブログなので、もうちょっと私自身のことを書いてみます。 リンク先でも書いたと…

高齢者のネット承認欲求のこれから

ネットを回遊していたら、ちょっと気になる記事を見かけて手が止まった。 インターネットによって誘発される山岳遭難の事例 No.1 - 遭難.net インターネットによって誘発される山岳遭難の事例 No.2 - 遭難.net 上記リンク先の記事では、還暦前後の登山ファン…

前向きに年を取る限り、人生の「全盛期」は一度きりではない

gendai.ismedia.jp リンク先の文章を読んだ時のファーストインプレッションは、「カリスマ女子高生って、楽しそうだな」というものだった。 渋谷の女子高生として「全盛期」を過ごすのは素晴らしい体験だろう。男性はもちろん、女性でもそういう風に十代を過…

効率性のせいで、ソシャゲがなかなかやめられない

私はゲーム愛好家としてずっと生きて中年になったから、人生の残り時間もゲームに費やすつもりでいる。私の人生・アイデンティティにとって、ゲームは不可欠な一部分だから、年を取ろうとも付き合い続けていくだろう。 とはいえ、世の中には遊びきれないほど…

これからの消費アイデンティティ

blogos.com リンク先は、『「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?』にかこつけてBLOGOSさんにインタビューしていただいた記事です。これからの時代の「大人」について、私の考えを述べてみました。 インタビュー記事の常とし…

エヴァやガンダムの昔話で盛り上がる中年の心理

anond.hatelabo.jp 数日前、はてな匿名ダイアリーに上のような文章がアップロードされたところ、はてなブックマークには沢山のはてなユーザーが集まり、昔話に花が咲きました。楽しそうですね。 その少し前、ガンダムがいつからブームになっていたのかを問う…

「何者にもなれない」の正体と、中年期以降の約束事について

fujipon.hatenablog.com リンク先のブログ記事をtwitterに流したら、 自分のような中途半端になってしまった人にもぜひ言及して頂きたいです。— zom a.k.a 呉羽漣 (@zomzom1974) 2018年2月20日 zomzom1974さんから「自分のような中途半端になってしまった人…