シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。現在、忙しいうえブログは実験モードに移行しています。

今までの人生で脳汁が出たコンテンツ62本

 
 
今までの人生で脳汁がでるほど嵌ったコンテンツ125 +α本 - orangestarの雑記

 
数日前に、小島アジコさんが「今までの人生で脳汁がでるほど嵌ったコンテンツ125 +α本」という長ったらしい文章をブログに書いておられた。あの滅茶苦茶な長文は、不特定多数が読むことを度外視した、ふた昔ほど前のブログの文章、というよりウェブサイトの文章のようだった。
 
で、読んでいるうちに自分も同じことをやってみたくなった。そうすることで、私と小島アジコさんの嗜好の違いや来歴の違いだけでなく、「脳汁が出るほどハマッたものの定義の違い」みたいなものも詳らかになる気がしたからだ。このブログの常連読者さんでない人には読む価値の無い文章なので、それでも読みたい人だけ付き合ってやってください。
 
 

小学校低学年まで

 
小学校低学年だったのは昭和56年~59年ぐらい、ファミコンはまだ普及していなかったしビデオ録画もできなかった。だから今の子どもより本の占めるウエイトが大きかったし、ゲーオタ(ゲームオタク)としての私を準備したのはゲームウォッチだった。
 
そういう状況だったので、この時代、本はバリエーションの面でもクオリティの面でも他を圧倒していたと思う。アニメからは『機動戦士ガンダム』を選んだけれども、これも、いまどきとは違ったプロセスでしみ込んでいったというか、だんだん脳汁が出る作品に育っていった感じで、今では考えられない出会い方をした。
 
 
【1】ゲームウォッチ版『ドンキーコング』
 

 
上に貼ったサムネイルはアーケード版。自分にとって最初の重要なゲームは、祖父が買ってきてくれたゲームウォッチ版『ドンキーコング』だった。当時としては画期的なマルチディスプレイで、どこでも遊べたし、どこまでも遊べた。アラームの鳴らし方や時刻の合わせ方まで楽しみの一部だった。これ以前にも『テレビゲーム15』を触らせてもらう機会があったけれども、そこまで面白いとは感じなかった。
 
 
【2】ゲームボックス 『ペンタ』
  
ゲームウォッチからはもうひとつだけ。6種類のゲームが遊べるこれもよく遊んだ。『ペンタ』が来た頃にはファミコンも出ていたけれど、自分の家にファミコンが来たのは小学校4年生だったので、小学校低学年のうちはゲームウォッチこそがゲーム小僧の花形だった。
 
 
【3】福音館の科学シリーズ『海』『地球』『宇宙』
  
小学校低学年に読んだ本のなかで、一番リピートしていて、一番インパクトのあったのがこの三冊。海の場合、日本の遠浅海岸→沿岸→大陸棚→大陸斜面→外洋へ、宇宙の場合も昆虫の飛行速度→飛行機の速度や砲弾の飛距離→第一宇宙速度→太陽系→銀河系→銀河団といったぐあいにスケールアップしていくのを読むたびに楽しいと感じていた。世界の広がりを見たい・知りたいという願望を準備してくれたのは間違いなくこの三冊。楯状火山とか鐘状火山とか、そういう理科の知識を小学校1年生の段階で完全インストールしてくれた点でも、たぶん自分の血肉として役に立った。
 
ちなみにこの三冊を自分の子どもの生活圏にそれとなく配置してみたけれども、興味関心は沸かない様子だった。そうかもしれない。この三冊に自分が出会ったのは、本こそが最もバリエーション豊かな子ども向けメディアだった時代だったから。とはいえ今読んでもやっぱりわくわくする。
 
 
【4】機動戦士ガンダム
  
私が一番最初にガンダムを見たのは昭和54年、保育園で母親が迎えに来るのを待っていなければならない時だった。ホワイトベースが宇宙を飛んでいる様子ばかり映って、ガンダムがロボットアニメらしく活躍するシーンは観られなくて「ぜんぜん面白くなかった」。小学校では、1年生の頃にガンダムチョコボールとガンダムメンコが流行して、2~3年生の頃にガンプラが流行した。再放送が繰り返されるたびに、自分の学年でも手が届く範囲の関連グッズが売れまくって話題になっていくあの感じは、いまどきのコンテンツの流行のしかたとはだいぶ違っていた。で、そうやって繰り返される流行は『Zガンダム』や『ガンダムZZ』に引き継がれていったわけだ。
 
小学校1年生の頃は、アムロも含めたホワイトベースのメンバーが好きで、小学校3年生の頃になるとシャアやランバラルが恰好良いと思うようになった。思春期を迎えた頃にギレンやキシリア、ハヤト・コバヤシやフラウ・ボゥあたりも良いと思うようになったり。歳を取っても関連作品や関連グッズが出続けているので、全体として振り返るとめちゃくちゃ長い付き合いになってしまった。
 
 

小学校高学年

 
小学校高学年になってファミコンがやっと手に届くようになり、アーケードゲームやパソコンゲームに触れる機会も出てきた。この時期に、自分のゲーオタ人生というか、自分にとって一番重要なコンテンツがゲームであることが確定した。ちなみに漫画はノミネート無し。少年ジャンプの漫画ぐらいは読んでいたし、それなり楽しんでいたけれども、影響を受けるっていうほど受けた作品は(今から振り返ると)無い。

 
【5】ゼビウス
 

 
ゼビウスとの最初の出会いは、駄菓子屋に設置されていたPC-88版のゼビウス。それがものすごく美しく、恰好良く見えて、「こんなゲームが遊びたい!」の筆頭になった。その後、ファミコン版、アーケード版を実際に遊びこんで、その地形、その多彩な敵キャラクターをとおして浮かび上がってくる世界観、いわば「ゼビウス軍が侵攻してきた世界」を想像することに夢中になった。
 
自分の場合、ゼビウスそのものと同じぐらい重要だったのは上掲の『アドベンチャーブック版のゼビウス』。体力制・攻撃力制の、ロールプレイングゲームっぽいシステムのアドベンチャーブックとして最初に出会ったのがこれだった。ここからアドベンチャーブックを買いあさる友人も多いなか、自分は、アドベンチャーブックを「自作」するグループに属していて、ここから自分の自作ゲーム作り趣味、創作趣味、mod趣味みたいなものが始まった。これが無かったら自分はブログを書いていなかったかもしれないし、シヴィライゼーション3でmodを自作していなかったかもしれない。そういう意味でもゼビウスは世界線を変えてくれた。
 
 
【6】ドルアーガの塔
  
これもリリース直後には遊べなかった。けれどもベーマガの特集や『ドルアーガの塔のすべてがわかる本』をとおして、たくさん遊べるようになる前から頭のなかがドルアーガの塔でぱんぱんになっていた。ファミコン版がいつでも遊べるようになった後も、255階バグで楽しんだり、アーケード版のワンコインクリアに挑戦したり、かなり長い付き合いになった。ゼビウスもこのドルアーガの塔も、作品そのものに加え、イラストやサイドストーリーがメチャクチャよくできていて、世界観を脳内補完するための環境が完備されていた。ゼビウスとドルアーガの塔は、二次創作のスタート地点。
 
 
【7】ザナドゥ
  
ドルアーガの塔と並んで最初期に出会ったロールプレイングゲーム。以前に書いたことがあるので、略。
 
 
【8】ザナック
  
小学生時代までにじゅうぶんアクセス可能でじゅうぶん難しくて、じゅうぶん奥深いシューティングゲームといえばこれしかない。当時のファミコンシューティングゲームとしては完全にオーパーツで、攻略するのに長い時間がかかった。さすがに遊び過ぎて飽きてしまったけれども、大学を卒業するぐらいまで現役だった。
 
 
【9】機動戦士Zガンダム
  
Zガンダムをここで挙げる理由の一部は、中学生時代に再放送をビデオで繰り返し見たせいもある。けれども本放送の時もずっと欠かさず見ていたし、おかしくなっていく登場人物たちを固唾をのんで眺めていた。モビルスーツや宇宙戦艦のデザインも自分好みな感じだった。クワトロ・バジーナという人物については、初見では格好良いと感じていたように記憶している。年齢が上がるにつれて、情けないシャアという印象が勝るようになった。あと、小説版のZガンダムをとおして「恫喝」「増長」「自嘲」といったボキャブラリーを手に入れた。
 
 
【10】くまのパディントン
  
この頃は児童向けの本もまだ読んでいて、くまのパディントンは全シリーズを何度もリピートした。自分の性格に足りなかった成分を補ってくれていたように思う。
 
 
【11】名前のわからない、めちゃくちゃ分厚い宇宙解説書
  
上記リンク先は最近の、子ども向けの解説書。そうではなく、名前は忘れてしまったのだけど、1980年代につくられた分厚い宇宙解説書がめちゃくちゃ良くて、これを市立図書館で借りては読んでいた。自分が知らないことが山のように載っていて、その一部は理解できなかったけれども、それがかえって世界を知りたい欲求を刺激してくれた。
 
  

【中学校~高校時代】

 
不登校の時期を筆頭に、社交の範囲がすごく狭かった時期。とはいえ完全にひきこもっていたわけでなく、既存の交友関係のなかでテーブルトークRPGをやったり、ゲームについて情報交換したりもしていた。高校生時代からはアーケードゲームの割合が急激に高まっていく。
 
 
【12】ファミコン版ウィザードリィ(I-III)
 

 
不登校時代の自己セラピー的存在。話すと長いので、知りたい人はこちらこちらを読んでやってください。
 
 
【13】スーパー大戦略(メガドライブ版)
  
メガドライブ版のスーパー大戦略をたくさん遊んだのだけど、ゲームそのものと同じぐらい同梱の兵器カタログを読みまくった*1。「資料を読みながらゲームを遊ぶと、脳内二次創作がめちゃくちゃ鮮明になる」という体験をシミュレーションゲームで最初に強く感じたのはこれ。軍オタ方面の知識に傾倒していくきっかけにもなり、小松基地の航空祭に出かけたりもした。
 
 
【14】アドバンスド大戦略
  
メガドライブ版のスーパー大戦略を遊んでしまった以上、アドバンスド大戦略を遊ぶのは避けられなかった。当然のように遊んで、当然のように深い傷を負った。取扱説明書と合体した兵器マニュアルは、今でも時々読み返している。第二次世界大戦の兵器の知識は、まずアドバンスド大戦略の兵器マニュアルで覚えた。
 
 
【15】信長の野望戦国群雄伝
  
この時期のコーエーのシミュレーションゲームにはたいがい影響を受けていて、どれを挙げるのか毎回迷う。今回はこれを挙げておくけど、提督の決断や武将風雲録も良かった。
 
 
【16】メタルホーク
 

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※この動画はエミュレータとアケコンを使ってやっているっぽくて、ぜんぜんこのゲームの楽しさが伝わってこない。もっとターゲットにぐわんぐわん降下したほうが楽しい。
 
ゲーセンのゲームで最初にワンコインクリアしたのは、最高の急降下爆撃ゲームであるメタルホーク。これより爽快な急降下爆撃ゲームって、今でも無いんじゃないだろうか。高田馬場のミカドで稼働していたので、新型コロナウイルスが蔓延するまでは遊んでいた。ぐりぐり動く大型筐体ならではの、急降下や急旋回の体感が気持ち良い。当時のナムコの大型筐体モノ、メタルホークとスターブレードとソルバルウとプロップサイクルは、今のテクノロジーでリメイクしてほしい。
 
 
【17】雷電(I,II,DX,IVも含めて)
 
雷電DX

雷電DX

  • 日本システム
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バトルガレッガや怒首領蜂といった弾幕シューティングゲームに出会うまでは、雷電シリーズがマイベストシューティングゲームで、高校時代は雷電を、大学時代以降は雷電DXを遊んでいた。今でも夢に出てくることのある作品で、シューティングゲームの基礎を叩きこんでくれた。
 
 
【18】ドラゴンクエストⅢ
  
本当の意味で好きになった、そして遊びまくった最初のドラゴンクエスト。当時からバグを使った遊びが盛んで、ゾーマを倒してからも楽しみが長かった。
 
 
【19】女神転生2
  
本作とスーパーファミコン版の真・女神転生をとおして、善ー悪、秩序ー混沌という例のゲーム的分類を叩きこまれた。音楽、世界観、悪魔合体、銃、全部好き。
 
 
【20】SDガンダムワールド ガチャポン戦士2 カプセル戦記
  
対戦ゲームとして完成され過ぎていて、社会人になってからもまだ対戦するほど。シンプルなようで非常に奥が深い。続編はいろいろ出たけど、完成しているのはこれだと思う。
 
 
【21】機動戦士ガンダムZZ
  
主人公のジュドーをはじめ、登場人物の性格に救われた。希望のあるエピローグも好きだ。ビデオ録画で何度も見られるようになった最初のアニメ作品で、不登校の時期とも重なっていたので、これは本当に何度も何度も見て、自分もいつか新天地に旅立ちたいと夢見たりした(だからダライアスバーストのゾーンKエンディングはとても好きだし、ヨーロッパユニバーサリス3をやるとつい植民プレイになってしまう)。
 
 
【22】ダンジョンズアンドドラゴンズ(新和版、赤箱、青箱、緑箱、黒箱)
  
「自分でゲームを作る」「脳内補完する」が好きな自分にとって、80年代後半のテーブルトークRPGブームはうってつけだった。その中心はD&Dで、自分もダンジョンマスターをやっていた。ゲームは遊ぶだけじゃない。作るのも、動かすのも楽しい。そういう気持ちが際立つ遊びだった。カプコンが作ったアーケードゲーム版のD&D『タワーオブドゥーム』『シャドーオーバーミスタラ』ももちろん遊びまくった。
 
 
【23】銀河英雄伝説
  
何度読み返したかわからない。ローエングラム伯ラインハルト、ヤン・ウェンリー、ロイエンタール、ヨブ・トリューニヒト、ベーネミュンデ侯爵夫人、みんな忘れられない登場人物だ。うちは物語の探索が貧困だっただけに、銀河英雄伝説がもたらした衝撃は大きかった。新世紀エヴァンゲリオンに出会うまでは、ゲーム以外のジャンルで一番影響の大きかった作品だ。
 
 

大学生時代~研修医時代

 
独り暮らしが始まって、東京に出られるようになって、インターネットにも繋がったことで作品に出会う流通経路が一気に変わった。変わったのだけど、どこまでも自分はゲームの人で、特にこの頃はアーケードゲーム至上主義者だった。そこにグサリと刺さったのが新世紀エヴァンゲリオン。思春期で一番影響のあった作品をひとつ挙げなさいと言われたら、エヴァンゲリオンしかない。とはいえ、ここに挙げたそれ以外の作品も、その場の危機を救ってくれたか深い爪痕を残したものばかり。このリスト自体が自分の思春期そのものだ。
 
 
【24】筋肉少女帯
 

レティクル座妄想+6

レティクル座妄想+6

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このリストに音楽を挙げていいのかしばらく考えたけれども、これは間違いなく脳汁を分泌させていたのでリストアップ。時期的には『レティクル座妄想』『ステーシーの美術』あたりが一番好きで、大槻ケンヂの小説やエッセイもまあまあ読んだ。レティクル座の神様は一部始終を見ているだろう。
 
 
【25】バトルガレッガ
  
奇跡のシューティングゲーム、バトルガレッガ。当時の思い出についてはこちら
 
 
【26】怒首領蜂
 
怒首領蜂 ドドンパチ

怒首領蜂 ドドンパチ

  • エス・ピー・エス
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バトルガレッガの次に出会えたおかげで、怒首領蜂ワンコインクリアにリアルタイムに挑めたのは素晴らしい思い出だった。二周目の1ステージをクリアするたびに阿鼻叫喚し、ラスボスの火蜂にはとことん苦しめられた。シューターとしての自分の心・技・体が一番充実していたのもこの頃で、タイミングが良かった。
 
 
【27】エアーコンバット22
 

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『エースコンバット2』ではなく『エアーコンバット22』。ナムコが作った大型筐体ゲームだ。マトモに空を飛べるようになるまでは大変だけど、いったんマスターしてしまうとこれほど自由に飛べるゲームはなかった。当時としては圧倒的に美しいグラフィック、大型筐体ならではのコックピットの手触り、すべてが最高。医学部時代で一番勉強が厳しくてへこたれそうだった頃、300円だけ握りしめてプレイシティキャロット松本に通って、一日3回だけプレイして心が折れないようにしていた。あの頃の自分が壊れてしまわないよう、救ってくれたゲームだ。(ちなみにエースコンバットもいくらか遊んだけれども、制約ばかりでちっとも自由ではなかったし、大型筐体じゃないので没入感が足りなかった)
 
 
【28】斑鳩
  
これも、研修医として忙しい最中にチョビチョビと遊んで、自分の心を繋いでくれた。パズルっぽいシューティングゲームは元々苦手なのだけど、圧倒的な完成度に負けてしまった。好きすぎて、自分の家には(steam版も含めて)3本の斑鳩がある。2018年に「40代になっても斑鳩をワンコインクリアするプロジェクト」に挑戦して、ちゃんとワンコインクリアできたのは嬉しかった。昔ほど反射神経が効かないかわりに、落ち着いたプレイとトレーニングができるようになって、それが斑鳩のようなゲームでは有利に働いた感じだ。還暦にもう一度チャレンジしてみたい。
 
 
【29】ダンスダンスレボリューションシリーズ
  
流行病のように流行ったコナミの音ゲーのなかで、一番遊んだのがDDRことダンスダンスレボリューション。自分はセカンドの頃にいちばんやりこんでいた。と同時に、「このゲームジャンルは早晩行き止まりになるのでは?」と最初に見切りをつけてやめたゲームジャンルでもある。
 
 
【30】ガンパレードマーチ
 
高機動幻想ガンパレード・マーチ

高機動幻想ガンパレード・マーチ

  • ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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ガンパレードマーチは、ストーリーが好きな人もいるけれども、自分はあのストーリー、というか設定過剰に胃もたれしてしまった(『月姫』ではそうでもなかったのだけど)。それでもここに挙げたのは、発言力システムをはじめとするガンパレードマーチのシステムを自分の社会適応にフィードバックしたから。ガンパレードマーチのように考え、ガンパレードマーチのように行動するゲーミフィケーションは今でもかなり生きている。このゲームをプレイした期間はけっして長くなかったけれども、このゲームのように考え、行動した時間は恐ろしく長い。今もそうし続けている。
 
 
【31】同級生2
 
同級生2

同級生2

  • バンプレスト
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まともに恋愛をテーマにしたゲームとしては早期のもので、当時の人気エロゲの金字塔と言っても言い過ぎじゃないはず。ときめきメモリアルより、こちらのほうがずっとマトモに恋愛していた(ところで、ときめきメモリアルって、今にして思えば「ルールのごちゃごちゃした、原始的なウマ娘」っぽさがあって、あれは育成ゲームという呼び名のほうが似合いに思える)。とはいえ、このゲームを起動させるたびにnanpa2とMS-DOSで打っていたことも含め、PC-8801~PC-9801時代のエロゲの名残りは残っていて、00年代の恋愛系エロゲに比べれば洗練されていない。ここから自分は『雫』『痕』『Toheart』といったLeafの作品を経て、『One』『Kanon』という具合にだんだん『Air』に近づいていった。で、ついにAirに出会う。
 
 
【32】Air
 
AIR - Switch

AIR - Switch

  • プロトタイプ
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2000年当時、これは間違いなく傑作だった。近々リメイクされると聞いているけれど、ハードウエアの進歩と時代の変化の兼ね合いで、今、これを新規にプレイしても2000年当時のインパクトを受けとるのは不可能だと思う。たとえばAirのオープニングは当時としてはよくできた、かなりインパクトのある出来栄えだったけれども、それを2022年に体感するすべは無い。それと、記憶喪失とか、憑依とか、転生とか、解離とか、そういったものをAirがリリースされた当時と同じコンテキストに基づいて受け取ることもできないので、その点でもAirを当時と同じように受け止める素地は失われてしまった。それだけに、Airが完全な傑作として成立していたのはリリースされて数年以内、せいぜい、ニコニコ動画で鳥の詩が国歌などと呼ばれていた頃ぐらいまでだったと思う。あまりにも時代に寄り添い過ぎて、あまりにも遠くなってしまった。
 
自分はまだ、このブログでAir論を書いたことがないので、どこかで一度は書いてみたい。けれども簡単ではないだろう。
 
 
【33】新世紀エヴァンゲリオン
  
惣流アスカラングレーについてではなく、新世紀エヴァンゲリオンについて書くのは難しい。Airと同じく、じつは作品評そのものは今まで一度も書いたことがないし、書く勇気が無い。これも、死ぬまでに一度は自分の言葉で『新世紀エヴァンゲリオンとはなんだったのか』を書いてみたい。自分はTV版の25話と26話、それと劇場版での惣流アスカラングレーの生きざまと死にざまをとおして人生の角度がすっかり変わった。筋肉少女帯を陳腐化させたのも、惣流アスカラングレーだ。
 
 
【34】新機動戦記ガンダムW
  
ガンダムF91のほうが好きだし、Vガンダムのシャクティとカテジナは素晴らしいキャラクターだとは思うけれども、実のところ、自分の憧れを牽引していったのはウーフェイとトレーズ・クシュリナーダではなかったか。自分にとって最初の消化しやすいガンダムであり、登場人物の一人一人が忘れられないガンダムでもあった。TWO-MIXの主題歌は今でもときどき聴いてしまう。
 
 
【35】風の谷のナウシカ、漫画版
  
「いのちは闇の中のまたたく光だ!」」 死生観に間違いなく影響を与え、その後、自分が仏教を再履修するきっかけにもなった。今でも大好きだ。庵野秀明監督によって映画化されるまで生きていたい。
 
 
【36】進化と人間行動
  
進化生物学や進化心理学に興味を持つきっかけを与えてくれた一冊で、ここから『銃・病原菌・鉄』や『マザー・ネイチャー』や『ホモ・デウス』に広がっていった。それと、精神医学や精神分析の履修にかなり影響を与えていて、それらが進化生物学/進化心理学とどう整合性を持ち得るのかはいつも意識している。
 
 

研修医以降~30代後半まで

 
二十代後半以降に触れた作品なので、自分の人格を作ったというより、すでにできあがった自分が感銘を受けた作品、すごくハマった作品というニュアンスが強いかもしれない。とはいえ、ちゃんと四十代の自分にも繋がっている。
 
 
【37】シヴィライゼーション3,4
 

 
自分にとって、シヴィライゼーション3.4は箱庭療法であり、国際政治のシミュレーションゲームであり、いわゆるmodづくりの最初の素材だった。特にシヴィライゼーション3ではmodづくりに熱中していて、それが当時の自分には必要不可欠だった。シヴィライゼーションそのものはもう遊ばなくなったけれども、ここで海外産のシミュレーションゲームへの免疫を獲得して、国産のシミュレーションゲームをだんだん遊ばなくなっていった。
 
 
【38】Heart of Iron 2
  
軍オタ的な喜びに加えて、modで遊ぶ喜び、それと、国際政治の勉強になった。それと生産性と効率性についてもゲーミフィケーション的にすごくヒントになったと思う。さあ、きりきり生産ラインを動かして、ユニットを並行生産しまくるのだ!
 
 
【39】ラグナロクオンライン
  
いみじくもゲーオタなら、「最初に慣れ親しんだオンラインゲーム」ってやつがあると思う。自分の場合、ラグナロクオンラインだ。ディアブロ2もやっていたけれどもLAN環境下だったので含めない。ラグナロクオンラインでできそうなことはだいたいやった。素晴らしいチャットツールとしても重宝したし、嫁さんとのオンラインデートが監獄1だったという意味でも特別なゲームだった。
 
 
【40】CLANNAD
  
「Fateは文学。クラナドは人生。」と00年代には言われたけれども、実際、クラナドは人生だった! そして自分の人生はクラナドを越えて加速していく。そういうインスピレーションを与えてくれたのがCLANNADだった。私はこの作品に出会えて本当に良かったと思っている。同じ制作陣のAirと比較すると、CLANNADのほうが意図的に奇跡を組み立てた(そしてだいたい成功した)感があって、Airのほうが図らずしも奇跡ができあがってしまった感があるように思う。
 
 
【41】シュタインズ・ゲート
  
本当の意味でヴィジュアルノベルにのめり込んだ、最後の作品(『ひぐらしのなく頃に』はこれよりちょっと前だし、『うみねこのなく頃に』をここにリストアップするなんてとんでもない)。ちょうど人生の岐路に立たされていた時に出会ったので、忘れられない作品になった。
 
 
【42】消費社会の神話と構造
  
20代後半から、自分なりに世界の捉え方を助けてくれそうな書籍を求めていろいろ読みあさったのだけど、そのなかで最初に肌に馴染んだのはボードリヤールの『消費社会の神話と構造』で、今でもときどき読み直す。こういう本を読むようになった背景には、自分が憧れを感じていた精神分析的な考え方が精神医療のなかで退潮気味だったこと、けれども自分が精神科医になったのは操作的診断基準の端末になることではなく、自分なりに人間や世界を知りたかったからだろう、と思う。この本を読む前には現象学とハイデガーの入門本やら、カント・ヘーゲル以前の哲学の入門本やらを読んで、「構造主義やポスト構造主義の本はすぐに読まなくて良かったなー」なんて思っていたけれども、こいつで一発ノックアウト。でも自分のなかではポスト構造主義、ポストモダンは、「かくあるべし」としてはクソでも「社会のある側面はこうなってしまっている」を説明するうえで全然有効というか、むしろ今のフェイクで分断な社会はポストモダンの言葉で翻訳可能だと思ったりする。
 
 
【43】わかる仏教史 
  
仏教再履修のセーブポイントになったのはこの本。蝉丸Pさんからのおすすめ。後々、自分は大乗仏教のもとに生まれて育った人間だとしみじみ感じいることになるのだけど、それも、この時期にインド哲学領域~初期仏教についてあれこれ読み漁る機縁を得たおかげ。生まれの浄土真宗と育ちの真言宗が自分のなかで分裂せずに繋ぎ止められているのも、この本(たち)のおかげだと思う。ありがたい。
 
 
【44】秒速5センチメートル
  
ゲーオタな私のところに新海誠が布教されたタイミングは『秒速5センチメートル』でした。一目ぼれ。後に嫁さんからさんざんキモいと言われてしまいました。主な登場人物は全員好きです。秒速5センチメートル評で一番好きなのは、前島賢さんのレビューだったのだけど、今チェックしたら消えてしまったので、そこにリンクを張った自分の文章のリンクを残しておく。
 
 
【45】魔法少女まどか☆マギカ
  
2010年代を代表するアニメ作品のひとつだろうけど、自分にとって思春期の最期に巡り合った、なんか持っていったアニメ。五人の魔法少女が素晴らしいのは言うまでもない。あと、クレオパトラ、卑弥呼、ジャンヌダルク、アンネフランク、ワルキューレはずるいと思った。キュウべえの「僕たちの文明では、感情は稀な精神疾患でしかない」という台詞は、今でも自分のなかで燃え続けている。
 
 

30代後半~現在

 
年を取り、子育てが始まって、自分の人格を塗り替えるほどのインパクトには出会わなくなった。思春期然とした作品の、思春期然としたところがキツいと感じることも増えた。それでも新しい作品に心動かされたり感銘を受けたりしているので、ゲーオタとして自分は幸せな部類なのだと思う。今回、こうやってリストアップしてみてそのことがわかったのは収穫だった。『宇宙よりも遠い場所』『シドニアの騎士』『ゾンビランドサガ』あたりを選外にできるぐらいには作品との出会いには恵まれている。ありがたいことだ。
 
 
【46】ダライアスバーストAC(と、steam版のダライアスバーストCS)
 

 
横スクロールシューティングゲームの最高峰、ダライアスシリーズはさんざん遊んでいるけれども、今、寝ている時に夢で出てくるのは必ずダライアスバーストAC/CSに基づいているので、これが一番記憶にこびりついていると判断した。実際、一番やりこんでもいる。自分にとってゲームセンターで遊びまくった、最後のシューティングゲームでもある。
 
 
【47】Europa Universalis 3
  
大義名分、正統性、ヨーロッパと新世界、ヨーロッパと旧世界、そういったものについて基本的な考えを与えてくれたゲーム。というより高校で地理選択だった私にやっとヨーロッパ史の流れを教えてくれ、『金と香辛料』や『文明化の過程』などを読む前哨戦になったのがこのゲームだった。意外に重宝したのは、中世~近世のヨーロッパの小国やフランス・イギリス・フランドル・イタリアあたりの地名・州名を憶えたこと*2。この、地名の暗記と地域の歴史把握が社会学方面や歴史学方面の書籍をたやすく読む重要な下地になった。欧米社会について本を読むための基礎教養、その土台を提供してくれたのは間違いなくこのゲームだ。このゲームに出会わなければ、拙著『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』は書けなかったと思われる。
 
 
【48】skyrim
  
「D&Dが最新のゲームエンジンで再現されたらどんな姿になるのか」を具体化したかのような、とにかく打ちのめされたゲーム。このゲームを遊ぶ前と後でロールプレイングゲーム観が完全に変わったし、これがあったから『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』にそれほど動揺しなかった。嫁さんと一緒に、もうメチャクチャに遊びまくった。うちの子どもはマインクラフトよりも先にskyrimに親しみながら育った(が、子どもの前ではいわゆるローフルプレイをしていたので、ボエシアやナミラが邪悪である等々、善悪是非の教育になったと思っている)。続編が楽しみなタイトルだし、我が家の全員が細部に至るまで知っているゲームでもある。我が家はskyrim一家だ。
 
 
【49】艦隊これくしょん 
  
オンラインゲームからソーシャルゲームへの繋ぎとなるゲームだったつもりが、かれこれ7年以上続けている。これは簡単にはやめられないだろう。一部の艦娘の胸がでかすぎることを除けば艦娘はだいたい好きだ(そういう意味では、アズールレーンのキャラクターの造形は自分にはついていけない感じだった)。
 
 
【50】ポケモンGO 
  
我が家にやってきた最初の位置情報ゲーム。子どもと一緒にお出かけできる・今まで知らなかった近所の神社や公園を発見できるという、ありがたいゲームだった。煩わしさがある点はオンラインゲーム同様、いや、オンラインゲーム以上かもしれない。それでもゲームの可能性というか未来について深く考えさせられ、たとえば鳥取砂丘などにお出かけする機会を提供してくれたゲームだ。
 
 
【51】スプラトゥーン2
  
家族全員で挑んだ最初のFPS。子どもと対等にゲームを遊び、一緒に切磋琢磨する機会を与えてくれたのはスプラトゥーン2だった。ゲームとしても面白かったし、家族全員の性格みたいなものが浮き彫りになるゲームでもあった。嫁さんは今でもバイトに明け暮れている。続編が待ち遠しい。
 
 
【52】テラリア
 
テラリア -Switch

テラリア -Switch

  • スパイク・チュンソフト
Amazon
 
ゲームとしてはマインクラフトのほうが有名で、バランスがとれているかもしれない。けれども、このテラリアは記念すべきゲームだ。というのも、子どもから自分へと逆輸入された最初のゲームだからだ。マインクラフトに比べてテンポが速く、グズグズしていると置いていかれる感があるし、高速戦闘に重きが置かれている。でも、そういうゲームを自分の子どもが持ってきたのだ! しかもこれはよくできている。modの拡張性も良好で、modも子どもが持ってきてくれた。
 
 
【53】ハーモニー
  
言わずとしれた健康ディストピアSFの名作。まるでパンデミックを予期していたようでもある。自分的には『虐殺器官』よりもこっちのほうがずっと好き。ハクスリーの『すばらしい新世界』と比べてもこっちがずっと好き。2010年代に読んだ小説のなかでは、一番これに感化されている。なんというか、肌に吸い付くSFなのだ。
 
 
【54】PSYCHO-PASS
  
自分、精神科医だしこういうタイトルの作品は絶対受け入れられないだろうとしばらく避けていたけど、百聞は一見にしかず、たちまち気に入った。伊藤計劃のハーモニーもそうだけど、正直のところ、主人公たちのドラマに感じ入っているのでも、SF然とした未来のテクノロジーにテカテカしているのでもなく、未来の統治のありよう、生活や制度の押しつけられようにテカテカした。以下に挙げる書籍たちとの出会いとハーモニーやPSYCHO-PASSの読解は完全にリンクしていて、(自分史における)2010年代のマイブームを作りだしていた。
 
 
【55】<子ども>の誕生
【56】文明化の過程
【57】監獄の誕生
【58】逸脱と医療化
https://www.minervashobo.co.jp/book/b48541.html
【59】身体の歴史
 
 
それまで(進化)生物学・仏教・精神分析に依存していた人間理解に、制度・習慣・規範・環境からの影響を足してくれた社会学・歴史学方面の書籍たち。さきに挙げた『ハーモニー』や『PSYCHO-PASS』と一緒くたになって、2010年代に自分の考えが変わっていく原材料になった。これらの周囲に、トクヴィル『アメリカのデモクラシー』、スチュアート・ミル『自由論』、パットナム『孤独なボウリング』、落合恵美子『親密圏と公共圏の再編成』、レッシグ『CODE』、マクルーハン『メディア論』あたりがあって、全体として2010年代の自分の好奇心を形作っているのだけど、挙げているときりがないのでそれらは選外にした。でもって、これらを読める状態に準備してくれたのが、少し前に出会った『消費社会の神話と構造』だったり『Europa Universalis 3』だったりする。してみれば、欧米社会についての書籍を咀嚼する準備が整うのまでに自分は三十年以上の歳月と、ヨーロッパ人が作ったゲームとの出会いが必要だったわけだ! そういう意味では『Europa Universalis 3』は実践的な教養ゲームだった。
 
 
【60】反穀物の人類史
  
2022年現在、2020年代の自分の関心は「人間の自己家畜化」というキーワードにまとめられそうで、もちろんそのなかには現代人の生殖(とその困難)、少子高齢化問題も含まれている。ハラリ『ホモ・デウス』やピンカー『暴力の人類史』や『家畜化という進化』や『善と悪のパラドックス』もある程度は人間の自己家畜化に触れているけれども、自分の肌に一番よく合い、強いインパクトを受けたのはこの本だ。(人間の)進化について再履修したい、という気持ちにさせてくれた一冊でもある。
 
 
【61】健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
  
自分で書いた本をここにリストアップするのは奇妙かもしれないけれども、自分が読みたかった本を自作して、それがほとんど純度を落とさず商業出版されているという、2020年までの集大成。今読むと、もっと書きたかったこと、付け加えたかったことがたくさんあって、まだ自分が前に進みたいってのがよくわかる。でも、それはそれとして自分で書いたこの本を読むと気持ちが昂ってきて、もっと人間を、世界を知りたいという思いがこみ上げてくる。まだ戦いは終わっちゃいない。
 
 
【62】Fate/Grand Order
  
これが入っていないのに気づき、翌日、急遽追加。ゲームやストーリーも良かったけれども、それ以上に、ガチャのある風景、ガチャで脳汁とはどういう境地なのかを教えてくれたのが大きい*3。自分の認識するゲーム世界を間違いなく広げてくれた。ウマ娘プリティーダービーも良いゲームだけど、先に出会ったのがこちらだし、こちらのほうが歯ぎしりした回数が多いので、こちらを挙げるべきだろう。
 
 
※1月26日追記:『攻殻機動隊SAC』も入っていないことに気付いた。これは【63】だと思う。コミック版も読んだけど、ここはアニメ版のSACで。
  

実際にリストアップしてみた感想

 
はじめは5000字ぐらいにスマートにまとめてみせて、「ハハハ、アジコさんはブログ記事をまとめるのが下手だね。こんな風にスッキリまとめると読み手も自分自身も読みやすいんだよ」と澄ましてみせるつもりだったけど、すぐにそんなことを言っていられなくなり、完全に沼ってしまった。結局この記事は19000字ぐらいのボリュームになってしまっている。とはいえ収穫も多かった。「脳汁の出まくった作品」をアジコさんと比較しながら列記していくなかで、以下のような気付きがあった。
  
 
・自分はゲーオタであって、アニオタではない、もちろん漫画オタでもない。これは幼少期から全くブレていない。ノーゲームノーライフ! ゲームプレイそのものが脳汁をもたらす場合と、ゲームをとおして脳内補完した二次創作的なイメージやシミュラークルが脳汁をもたらす場合がある。あと『Europa Universaris3』を筆頭に、ゲーム教養とでもいうべき一大ジャンルとして受け取っている感じがある。生活習慣のゲーミフィケーションという意味でもゆかりが深い。
 
・意外に本の影響が大きく、いつも自分の世界観をこじ開ける経路になっていた。30代以降になってそれが効いている感じ。人間や社会を知りたいという根源的欲求を充たしてくれる最前線は、今は間違いなく本だ。アジコさんと比較した場合、自分は物語よりも論説、科学書などから強いインスピレーションを受ける性質があるみたいだ。やっぱり本は大事だよ。
 
・振り返ってみると、アニメの嗜好はかなり俗っぽく、有名な傑作だけが深く刻み込まれている感じではある。ニッチな作品を素早く感知するセンスを自分は持ち合わせていないし、これからも持ち合わせることはないだろう。
 
・自分にとって「感受性がいちばん豊かな黄金期」は1995~1999年頃と2005~2012年頃と二峰性。それ以前にピークが無いのは、作品にアクセスする経路が乏しすぎたせい。それ以降にピークが無いのは、年を取りすぎてアンテナが弱っているせい。峰と峰の間の時期は、忙しすぎたり元気が無かったりして低調だった。
 
・「脳汁がドバドバ出るほどハマったもの」を本気で列挙しようと思うほど、他人に読ませる文章に仕上げるのは困難になり、自分のための文章に仕上がっていく。商用原稿としては都合の悪いことだけれど、個人ブログの文章としては、これほど似つかわしいものはないように思う。振り返りとしてはとても良い機会だった。
 
 

*1:今、アマゾンでこのゲームの中古品を見ると兵器カタログのついている中古はプレミアがついている。やっぱり好きな人は好きだったんだ!

*2:ポワトゥー、マントヴァ、エノーとかそういったような

*3:ちなみに『月姫』や『Fate/stay night』は選外。これらも楽しんだけれども『Air』や『CLANNAD』ほど決定的な影響を受けず、脳汁を迸らせなかった