シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

『人間はどこまで家畜か』関連の講演が松本市であります

 

 
『人間はどこまで家畜か』というテーマにふさわしいポスターをつくっていただきました。この拙著に沿った講演を信州自遊塾さんからご依頼いただき、お引き受けした次第です。
 
日時:2024年8月31日(土) 14:00-16:30(開場13:30)
松本市中央公民館 一般500円 (※信州自遊塾会員・大学生以下は無料)
 
松本市なので近隣の方以外は来れないかと思いますが、長野県、特に中信地方の方で「人間の生物学的進化について、それと文化の発展と人間の社会適応について」ご関心ある方がいらっしゃいましたら、来場いただけたら嬉しいです。
 
ついでに近況を。
と に か く 、忙しいです。間もなくもう一冊、新しい書籍が刊行されるその準備に加えて、この信州自遊塾をはじめ、いろいろなところにお邪魔し、いろいろなお話をする機会をいただいております。最近では、小原ブラスさんと奥津マリリさんのやってらっしゃるポッドキャスト番組「B-side talk」にお招きいただいたこと、TRPGのディズムさんのやってらっしゃる「カタシロ」に参加させていただいたことが特に印象に残っています。
 
こうしたことから、『人間はどこまで家畜か』の問題をもっと広く追いかけるプロセスが少し遅延していますが、それでも『WEIRED』の面白さにはすっかりやられてしまっています。
 

 
人間、特に近代人が穏やかな心性を獲得していく過程を考えるうえで無視できない視点を提供してくれています。WEIRD、すなわち(Western, Educated, Industrialized, Rich and Democratic)な人々がどうしてこんなに発展したのか、また人類全体からみてWEIRDはどれぐらい標準的で、どれぐらい変わっているのか、そもそもWEIRDはどうやって生まれたのかを考えると、人間の生物学的な自己家畜化と、いわゆる"文化的な自己家畜化"のギャップについて、そのギャップの受け入れやすさと受け入れにくさの地域差について色々と考えさせられそうな内容です。
 
それから、文化や宗教といったミームの"自然選択"について書かれているのも面白いですね。進化心理学の好きな人や人間の文化について考えたい人、それから自己家畜化に関心のある人にはお勧めできる感じです。関連して
  
ダンバーのこの本も買ってあるのですが、まだ読めていません。
 
松本での講演では、上掲の『WEIRD』の内容にも少し触れる……かもしれません。が、基本的には拙著『人間はどこまで家畜か』の内容をよりわかりやすく・より細かく・より楽しくお話できたらいいなと思っております。