シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

大阪・梅田のラテラルさんにてトークライブに出演します

 
lateral-osaka.com
 
このたび私は、大阪・梅田のラテラルさんにて、『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』刊行記念イベントを兼ねるかたちで"──なぜ、多くの人が「推し」にハマるのか?"をお題に据えたトークライブに出していただくこととなりました。
 
「推し」や「推し活」が2020年代の私たちの心理的充足のトレンドとどのように関連しているのか、ひいては、「推し」を上手に推せるのか否かが私たちの社会適応や人間関係に何を及ぼすのか、等々について会場にいらっしゃった方とざっくばらんにおしゃべりしたいと願っています。いまどきは、そういう風に意見交換できる場所がインターネット上、特にopenなインターネット上にはあんまりないですからね。
 
もちろん「推し」や「推し活」については、「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンドに出来る限りまとめたつもりです。でも、本には双方向性がありません。表情を共有したり雰囲気を共有したりすることもできません。同書に登場するコフートという精神科医は、そうしたことについて以下のようなことを言っていました。
 

 コフートは自己愛パーソナリティの治療に際して対面式のカウンセリングを重視しましたし、その際、治療者と患者さんとの間で起こる沈黙の間やジェスチャーといったものも大事だよねと述べています。そのとおりだと思いますが、書籍をとおしてコフートのエッセンスを伝える際に、沈黙の間やジェスチャーを読者のかたと共有することはできません。
──『「推し」で心はみたされる?』より

コフートが想定したような対面式カウンセリングに限らず、顔と顔、表情と表情がやりとりできる場所や時間ってのは独特ですよね。そこでは言葉だけでなく、表情、雰囲気、沈黙すらやりとりに含まれます。トークライブハウスでも同じでしょう。言葉だけでなく、他の色々なものがやりとりに含まれるのは(トークに限らず)ライブの面白いところ、やめられないところだと思います。
 
 
今回の会場は大阪・梅田となりますので、関西方面のかた、もしご関心あるようでしたらいらしてください(一応オンライン配信もあるらしいですが、ハコの良さはハコのなかにいればこそ、だと思います)。コロナ禍もあり、こうしたチャンスから長らく遠ざかっていたので、とても楽しみにしております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
 
【こちらをご参照ください】https://lateral-osaka.com/schedule/2024-02-04-10937/