シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

ブログを書いてられないほど忙しい&近況

 
おかげさまで、2020年の後半はブログを書いていられない状態が続いています。たとえば以下の三つのメディアにてお仕事をさせていただきました。
 

 
左側の『ケムリエ』は愛煙家のためのフリーペーパーで、全国のタバコ屋さんで頒布しているそうです。たいへん立派な冊子なのですが、今回、巻頭インタビューを担当させていただきました。タバコの健康問題は無視できないとしても、タバコ文化を殲滅してしまって良いものなのか・そうやって健康志向を尖らせていった先に懸念は無いのかについて、私見を述べさせていただいています。
 
真ん中の『教職研修』は学校の先生向けの研修誌で、"「健康で清潔で、道徳的な秩序ある学校」の先にあるもの"というタイトルで巻頭インタビューを担当させていただきました。学校は、環境管理型権力の最たるものですが、その学校もまた昭和から令和にかけて変わり続けています。いまどきの子どもは、昭和よりもずっと安全で、ずっと道徳的な学校環境・家庭環境のなかで育っていますが、それはそれで親子が適応するうえでハードルの高い環境なのではないか、等々について喋っています。
 
右側の『學鐙』は、ジュンク堂書店でよく知られる丸善出版さんが作っているPR誌です。こちらでは、コロナウイルス禍を経験後の未来において、私たちの自由と不自由がどうなりそうなのか、私見を寄稿させていただきました。この、由緒正しいPR誌にふさわしい文章が書けたかどうかわかりませんが、ブロガーとして、こんな実績解除はなかなか無いように思います。
 
このほか複数の新聞社さん、複数の法人さん、複数の企業さんからインタビューいただいたり、寄稿のご依頼をいただいたり、多忙のうちに2020年が過ぎていきました。いや、年内はずっと忙しい予定です。
 
おかげさまで、6月に出版された『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』は本当にいろいろな方面の方からご反響いただきました。そして私は、ブログを書いていられないほど忙しくなりました。このブログの常連読者さんはお気づきでしょうが、私は最近、ブログの投稿回数も、ブログ記事を書く時間も少なめにしています。twitterや匿名ダイアリーも今はあまり見ていません。
 
さまざまな方面の方からリアクションをいただけるのは嬉しいことではあるのですが、ホームグラウンドであるブログやウェブサイト、インターネットが手薄になってしまうことに寂しさを感じてもいます。昔は、ブログで往復書簡のようなことを頻繁にやっていましたが、今年はほとんどできませんでした。twitterでは弁士の皆さんがあれこれ難しいことを喋っていますが、そこに参加する余裕もありませんでした。無限の体力と時間があれば、きっとそれらにも参加できたでしょうけれども。
 
私はインターネットを棲み処とし、旧はてなダイアリー~現はてなブログを書き続けているうちに本を出版できるようになりました。その時々の『シロクマの屑籠』の常連読者の皆さんと、(株)はてなの皆さん、ブログがきっかけでご縁をいただいた皆さんのおかげで忙しくしていられるのだと思っています。そうした皆さんへの報恩の思いをどう具現化すべきか、人によって意見はさまざまでしょうけど、私としては、過労死しない範囲で活動を続けていくのが報恩の道ではないかと思っております。
 
シロクマの屑籠とp_Shirokumaを、今後ともどうかよろしくお願いいたします。
 
 
 

教職研修 2020年12月号[雑誌]

教職研修 2020年12月号[雑誌]

  • 発売日: 2020/11/19
  • メディア: 雑誌
健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて

健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて

  • 作者:熊代 亨
  • 発売日: 2020/06/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
 
 
 
 
※はてなブログ今週のお題「感謝したいこと」