シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。現在、忙しいうえブログは実験モードに移行しています。

『FILT』さんに、佐藤優さんとの対談記事が掲載されました

 
filt.jp
 
webマガジン『FILT』さんにて、作家の佐藤優さんとの対談記事がアップロードされています。この対談記事は、拙著『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』に近いもので、時代が変わると社会の通念が変わり、生きづらさも変わっていくよね、といった内容です。
 
対談のなかで佐藤優さんは、ソ連邦の崩壊も引き合いに出しながら「健康的で清潔で道徳的な社会をきわめた社会状況も、いつかは崩れる時が来る」とおっしゃっていました。もちろんその時期がいつ頃かはわかりませんが、どんな社会や時代にも変化は訪れ、変わっていくのはそのとおりでしょう。変化の潮目を越えると、ガラガラ変わっていくことだってありそうです。
 
新型コロナウイルス感染症によって、健康や清潔が強く要請され、そこに道徳が紐つけられる社会状況が続いています。新型コロナウイルス感染症がおさまった後もしばらく続くかもしれません。では、これがずっと続くのかどうか。たとえばテック監視社会の進展は、これを維持させるでしょうけど、そうでない部分、たとえば社会保障費の伸び率と少子化の兼ね合いや近隣諸国との関係のなかで、案外あっさり退潮に向かうかもしれません。いったん退潮に向かえば、社会の外骨格となっていた通念や習慣も簡単に変わるでしょう。そうなった時、21世紀前半の私たちの通念や習慣はどのように顧みられるのでしょうね。
 
波乱万丈な人生を歩んできた佐藤優さんだからでしょうか、「そうした変化があってもそれぞれの状況で腐ることなく、為せることを為していく」というスタイルがお話のあちこちから窺われました。社会も人も変わっていくことをよく見知っている人が、それでも不貞腐れるのでなく、その場でできることを為していったからこそ、佐藤優さんは作家として立っているのだと思いました。
 
果たして私は佐藤優さんと同じぐらいの山や谷に直面しても、不貞腐れずに社会の変化を語れるだろうか? まったく自信がありません。でも、そういうことを考える機会をいただき、印象の残る対談となりました。現在の私は次の出版企画のことに専ら頭が向かっていますが、娑婆世界の移ろいについても、機会を改めて何か書いてみたいものです。
 

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(年齢的に参照せずにいられなかった佐藤優さんの書籍)
 
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