シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

退屈が苦痛なのは何故か?(進化生物学系列)

 
 人間、とりわけ子どもにとって、退屈が苦痛に感じる理由をぼんやり考える。
 
 退屈は本来、生物にとってそう悪いことではない筈だ。特に安全で食物も保証されている時、退屈な状況なら寝ればいい。エネルギー消耗を最小化することが出来るので、これは生物としても一見悪くない選択のような気がする。だとすれば、退屈になったら苦痛を感じずに速やかに眠る子どもがもっと沢山いても良い筈なのに、子ども達はお昼寝もしようとせずに退屈だ退屈だと喚き散らす。若い男性も同様で、退屈には強い苦痛が伴う。何故、退屈は苦痛なのだろうか?
 
 答えは何となく分かっているような気はする。修練とか、餌取りとか、安全確保とか、社会的地位の獲得だとか、そういった狩猟採集社会の頃に要請された諸々が、今も引き継がれているって事なんだろうし、事実退屈な状況に苦痛を感じない遺伝子を持った個体は淘汰されやすかったんじゃないか、とは思う。だけど、本当に「それ」で正解なのかな?退屈が苦痛な理由は何ぞ?行動遺伝学や進化心理学に詳しい方、どんな風に考えてますか?