シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

めぐみん最高!癒やしの異世界ラブコメ【映画このすば】

 
 最近、ちょっと仕事や勉強が立て込んでいて月曜日から機嫌悪い感じになっていたので、映画館に『このすば(この素晴らしい世界に祝福を!)』を見に行った。
 
konosuba.com
 
 『このすば』を一行でまとめると「冒険者ギルドが登場する異世界ライトファンタジー、おっぱい増し増しラブコメ」となる。
 
 こういう、オタク界隈ではポピュラーでもその外側ではあまり支持されていないジャパニメーションは疲れている時にすごく効く。TV版『このすば』は、まさにそんな気兼ねなく楽しめる作品だったので、映画版も観ようと楽しみにしていたのだった。
 
 

めぐみんの真骨頂を見た!

 
 で、めぐみん、だ。
 
www.youtube.com
 
 この動画のサムネイルにあるドヤ顔も含め、クルクル変わるめぐみんの表情にうっとりさせられた。 めぐみんファンなら、めぐみんを見るためだけに映画館に行く価値がある! 魔法学校の制服もたいへん似合っていて、めぐみん盤石の構え。クライマックスはご自慢の爆裂魔法、予定調和といえば予定調和だが、まったく消化試合という感じがしなかった。うんうん、こういうのが観たかったんだよ。
 
 めぐみんは、もうやたらと大きなおっぱいが出てくる『このすば』世界にあって珍しい貧乳キャラだ。そのうえ中二病、爆裂魔法しか使えず、小柄のツンデレと来ている。いまどきのアニメでは、こうしたキャラクター属性なんて重要でもないはずなのなのに、めぐみんの場合、それらの組み合わせが非常に高レベルなところで噛み合っていて、何をやっても、何を言ってもサマになる。
 
 里帰りということもあって、作中にめぐみんの実家が登場したが、ぼろい布団で口をあけて眠る姿も似つかわしく、ますますめぐみんのキャラクターに磨きがかかったように感じた*1。めぐみんに限らず、『このすば』の主要キャラクターは皆すごく精密にできていて、その、すごく精密にできたキャラクターが時に応じて[ラフに・ギャグっぽく・かわいらしく]描かれるメリハリの妙がすごい。ストーリー展開のスピードもちょうど良くて、本当に気持ちよく眺めていられる。映画版では、そういった完成度が更に増しているようにみえた。
 
 

気分転換にぴったり

 
 それにしても、TV版も映画版も『このすば』はクサクサした気分にすごく“効く”。めぐみんの一挙一動はもちろん、バカでエッチなカズマも、変態のダクネスも、貧乏神のアクアも、見ていて癒やされる。単にお下劣なラブコメなのでなく、キャラクターがしっかり作り込まれていて、しっかりとしたメリハリとちょうど良いスピード感にも支えられていて、この手の作品のなかでもトップクラスの水準なんじゃあないだろうか。
 
 帰宅後、AmazonプライムでTV版の第一期を子どもと観たけれども、子どももものすごく喜んでいた。以下の匿名ダイアリーの話も、だからぜんぜん不思議じゃない。
 
 [関連]:このすばの映画を甥と姪と見に行った
 
 
 『この世界の片隅に』や『天気の子』のような凝ったアニメもいいけれども、くたびれた気分の日には、こういう異世界ラブコメのほうが自分の性根には合っているんだなぁ……と改めて思った。
 
 今作、めぐみんが好きな人は絶対観に行って損はないし、ある程度のアニメリテラシーのある人ならTV版や原作を知らなくても楽しめると思う。
 気分転換には最適。
 
 

 

*1:妹のこめっこも、めぐみんのキャラクターを食うのでなく補強するような役回りで、それでいてちゃんとかわいい。よくできている!