ネット娑婆世界についての、小さなたとえ話。
インターネット海に住む、たくさんのお魚さん達。今日も、海鳥たちは紺碧の海に飛び込んではビチビチとよく跳ねるお魚さんを口いっぱいに頬張り、ぺこぺこの自意識をおなかいっぱいに満たします。
ところが、インターネット海では海鳥たちが食物連鎖の頂上に位置するわけでもなく。お魚さんを掬い上げた海鳥達を、さらに上空のトウゾクカモメ達が狙います!
せっかく惨めなお魚さんをかき集めて空腹の自意識を満たしていた海鳥達を上空からぶっ叩き、突けば痛いであろう腹をつつきまわし、[これはひどい][優越感ゲーム][しねばいいのに]とか変な叫び声をあげて襲撃します。
哀れ、海鳥は折角満たしたおなかから、消化不良の自意識を吐き出してしまいました。
トウゾクカモメはその消化不良の自意識を奪い取ってジュルジュルと食い散らかし、やはり空っぽだった彼/彼女の自意識を満たすことができました。ネット娑婆はまるで野生の王国。今日も、お魚さん→海鳥→トウゾクカモメの食物連鎖ピラミッドが営まれます。