シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

腱鞘炎が私に教えてくれたもの

 

 
 腱鞘炎を経験して、キーボードとの付き合いかたが変わった。
 
 具体的には、無駄な文章を打たなくなった。私は形容詞表現がクドクド長くなりやすい性質があり、「○○という~」という言い回しを無意識に入れたがる。十年前に比べればだいぶマシになったけれども、つい、長文になってしまう性質は残っている。
  
 でも腱鞘炎になるとそれが辛い。なにせピシピシと痛むのだから、できるだけ少ない文字入力で済ませたい。自然、文章の長さを短くするようになった。いやー「痛い」って効果ありますね!
 
 それと機関銃のようにキーボードを叩くのをやめるようになった。ブログでも原稿でも、頭の中に書きたいことが渦巻いていると、ついガーッと打ち込みたくなる。でも、機関銃のようにキーボードを叩いている時には、自分の本来の思考の癖がそのまま文面に反映されやすい。そうなると、私の場合は形容詞が長ったらしくなり、「○○という~」言い回しが増え、結局後で修正する箇所が増えてしまう。
 
 そのうえ思慮も甘くなるものだからボツになることが多い。そういうの、良くない。
 
 こういう時、「かな入力」が使いこなせる人が羨ましくなるけれども、今更変更しているゆとりは無いし、早く打てたら打てたで、思慮の浅い文章が湧くだけだろう。さしあたって今は手の痛みに従いながら、なるべく無駄が無いように、噛んで含むような調子でキーボードを叩くようにしておこう。自分の文体の悪い癖を出さないようにするなら、ゆっくりが一番。今、一番大切なのはタイピングのスピードが速いか遅いかではなく、納得のいく文章が出来るか出来ないかなんだから。