脱オタがもたらす効果と副作用についての再確認――服飾の奴隷にならない為に――(汎適所属)
服飾面・審美的側面において、脱オタ(適応の改善)を遂行する者が受ける効果と副作用について再確認してみたテキストである。
オタク界隈で俗に脱オタと呼ばれる活動は、『侮蔑されがちなオタクが社会適応に関する諸スキルを獲得し、オタクニッチに閉じこもることもなくコミュニケーションを行えることを目標にしている活動』というニュアンスを持っていることが多い。脱オタに関する書籍やウェブサイト群も、その多くはこうした活動の一手段として、服飾面・エチケット面での改善の提案を行っている。
しかし、服飾・エチケットといった脱オタの試みは審美面だけの効果に留まるのだろうか?いや、それと同じかそれ以上に重大な影響を脱オタ遂行者に与える点にも触れておかなければならないだろう。脱オタ遂行者は、実際には
1.審美性そのものがもたらす効果
2.自意識備給や劣等感の回避を通して得られる効果
の少なくとも二種に大別される効果を享受している(あと、本編では書いてないがファッションへの好奇心獲得、という効果もある)。1.のほうは副作用らしい副作用はないかもしれないが、2.のほうは取り扱いを誤ると大きな副作用を被ることになるだろう。具体的には、ファッション優越感地獄に依存する心理的平衡に陥るリスク等を孕んでいる。
リンク先の本家テキストでは、主として2.の効果と副作用にスポットをあてつつ、脱オタという行為に伴うメリットとリスクについて総説を試みた。脱オタ遂行者は、出来るだけファッションへの依存という副作用を避けつつ、本来の目的たるコミュニケーション上の適応改善に歩んでいくことが望ましいと考えられる。