シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

叫びが叫びとして届いたなら、嬉しいもんです

 
 「萌え」を「萌え〜」と発音した人たち - ARTIFACT@ハテナ系
 
 kanoseさんがリンク先で書いてくれた事やブックマークに書いてあったメッセージを読んで、ああ、多分伝わったんだな、と思った。新しい萌えの用法とかつての萌えの用法、どっちが正当とかどっちが優れているという問題じゃなくて、ともかく旧い時代の萌えってのはそういうもんなんだというおっさん的懐古が読者の人に伝わったなら、それで大満足だ。萌えという言葉のニュアンスや用法は、(多くの人が指摘するとおり)これからも変わり続けていくんだろう。いくんだろうけど、古い用法はそれはそれとして何とか生き残らせたいと執着するのが、老人たる私という人間のエゴなんだろう。そして、新しいニュアンスの「萌え〜」によって徐々にニュアンスが変わっていくのをグダグダ文句言って煙たがられるのが私の立場なんだろう。だが、それでいい。それでいいんだ。
 
 そういえば、ニュアンスの変化が新世代オタク達によって行われているというよりは、メディアの一部の人間によって変化しているというなら、なんか癪に障る。実際どこまでメディアが引っ張って「萌え〜」が広がっているのかは知らないけれど、当事者ではないナニカによって言葉のニュアンスが変質していくってのはあんまり良い気分になれそうにないことだとは思う。
 
 ところで、「当事者」って何だったっけ?ええっと?