シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

 まず、『ひぐらしのなく頃に・皆殺し編』を最後まで完了。うん、良い出来だ、おじさんは心を強く動かされましたよ。七番目の作品でこういう展開にしたからこそ、尚更強く心動かされるのでしょう。脚本や演出の上手さもさることながら、七番目の作品でわざわざこうしてくるところが心憎い。2006年夏コミでいよいよ完結。今からもう待ち遠しい。
 
 この物語に隠された一要素として疑っていたものが、やっぱり本当にあった事が判明。当たった当たったと喜ぶのもつかの間、○○の考えていることにかなり驚かされる。くっ!そう来るとは!そうか、そうだったのか。うはぁ、夢がひろがりんぐ。
 
 しかし、こういう感情をこういうクオリティ・形式で提供するメディアは、オタク界隈以外にはあまり見かけない。もちろん質の違うおもしろさは、演劇に、音楽に、小説に、漫画に見出すことが出来るけど、ビジュアルノベルはビジュアルノベルでいいもんだ。心動かされる瞬間を与えてくれるものはどれもいいが、それがエロゲーだろうがアニメだろうが楽しもう。適応技術に溺れて汚れた私の心を洗濯してくれるありがたい作品に出会えた事を、喜ぼう。
 

今年はじめてのシューティングゲーム

 続いてゲーセンに移動しエスプガルーダ2をプレイ。気を引き締めて今年の「避け初め」に挑む。去年の最後の練習では、アゲハ・アサミをクリアしてタテハはラスボスにかろうじて到達という状態だったが、二週間空けたのでこっぴどくやられる。それでも練習しているうちに勘をとりもどし、アゲハ・アサミはクリア。タテハもかなり良い線まで侵攻する。タテハのパターンをかなり簡略化に成功したので、凡ミスさえなければクリアできそうな予感。泣き言言わずにやってみるもんだなと思う。
 
 このエスプガルーダ2は、私にとっては久しぶりの“とにかくやるのが楽しくてたまらないシューティング”らしい。シューティングゲームの楽しさは、他のあらゆる娯楽の楽しさと質が違う。しかしこの独特の楽しさも、最低限度の技量と努力がなければ味わうことが出来ない。私はもう三十歳なのでシューターとしては既に老兵。もう上達する余地はあまり無いし、仕事や家庭に押されていつかプレイ出来なくなってしまうかもしれない。だけど、今こんなにシューティングを楽しめていること、良い作品と出会える事を心から嬉しく思う。これからも良い作品はまだ出てくる筈――そのときまで私よ、どうかシューターであり続けてくれますように。
 

【ご利用は計画的に】
 
 ふと思ったんだが、脱オタしたいわけでもなく、全リソースを自分の適応技術や適応資源獲得にぶっこむわけでもなく、ただ現在の自分のリアル生活に不満を持つ若い人達は、オンラインゲームを楽しめばいいんじゃないかと思う(オタクだったら、だけど)。オンラインゲームは、現在の不満〜かなり遠い将来までの不安を解消してくれる素敵エンターテイメントだ。オンラインゲーム上ではコミュニケーションと団結と仲間達が待っている。沢山の「不幸な市民」が、オンラインゲームをプレイすることで「現状に満足した市民」になれたことを、私はようく知っている。これからもずーーーーーーっと自分は不幸なままだと確信する(&訂正不可能な)諸氏は、オンラインゲームでハッピーになったらどうだろうか。
 
 さぁ、沢山の仲間とスリルがあなたを待っている。もう流行やファッションや容姿や劣等感に悩まされるおともないし、コミュニケーションスキル/スペックが不出来だってことで小馬鹿にされる事もない。君もヒーローになれるんだ!仲間も出来るし恋も出来る。さぁ逝こう!めくるめく冒険の世界へ!
 
 ★オンラインゲームのご利用は計画的に!★