シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

かわいそうという想像力 優先順位づけへの想像力

 
 医療におけるトリアージにせよ、そこまでいかないけれども何らかの優先順位が求められる活動に際しも、「かわいそう」という葛藤に想像力が及ばないのは、確かに問題だし、そういう人は困ったものだなと思う。
 
 しかし、「かわいそう」と葛藤することに想像が及ぶばかりで、何故トリアージや優先順位づけといった営為が必要になるのか、という切実さに想像力が及ばないんだとしたら、これも問題だし、そういう人も困ったものだなと思う。
 
 もし、「優先順位づけ」「かわいそう」のどちらか一方にしか想像力が働かない人同士が言葉を交わすとしたら、そりゃあかみ合わないだろうな、と思う。この辺り、性質の違う二つの想像力を持つのが望ましいし、たぶん多くの人は意外とバランス良く持っているんじゃないかとも思うけれど、それが難しい人もなかにはいるのかもしれない。まぁ、難易はともかく、どちらかの側だけに固執する人をみかけたら、想像力が足りないとは言わないまでも、バランスをとるのが大変そうだなぁと思う。
 
 なかには、何らかの理想のために、敢えてバランスをとらずにどちらか一方だけを捧げ持つ人もいるかもしれない。
 
 
 
 飽きたのでこの辺で。
 
 大学の教養部あたりで、いろんな種類の想像力が養えると、いいですね。