シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

どちらが卵でどちらが鶏か

 
「お医者さまは神様」「神様にあらずんば悪魔」という両極端について。 - シロクマの屑籠
 
 メディアと視聴者において共有される、各種サービス業分野に対する「過剰な期待」と「極端なこき下ろし」は、大はマスメディアから小は2ちゃんねるに至るまで、ありとあらゆるところに溢れている。自分が詳しく知らない分野に関しては、一つ一つの報道に揺さぶられるように過剰肯定/過剰否定を繰り返す人達が、無視できない割合で存在するのは殆ど間違いないと思われる。サービス業に対して極端な理想/こき下ろしに終始する、人の身に神や悪魔のイメージを投影させる人達。
 
 ところで、この場合、メディアと視聴者、どちらが卵でどちらが鶏なのだろうか。
 
 もうちょっとだけ具体的に言えば、視聴者側のニーズや心的傾向を反映する形でメディアが報じるのか、それともメディアの報道形式に染め上げられる形で視聴者のうちに偶像崇拝が起こるのか。自分には、分からない。むしろ実際には、メディアと視聴者の共犯関係というのが精一杯のところのように感じる。また、メディアの“なかのひと”や舞台裏をとて完璧ではないのだから、メディアのなかの人にも色々あるんだろうな、とは想像される。とはいえ、卵と鶏とがいつまでも拡大再生産される流れは色々とまずかろうわけで、頭のいい人達が縺れた因縁の糸を上手く解きほぐしてくれるといいなぁと思う。…おっと!頭のいい人達も神様仏様ではないのでした。過剰な期待はいけませんか。