シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

エロゲーレビューを読みまくって灰になりました

 
2001年〜2005年エロゲー売り上げトップ10における男性主人公DQN度予備調査 - シロクマの屑籠
 
 id:REVさん、出された宿題を私なりに精一杯やってみた結果を報告してみました。無論、これはエロゲー古参プレイヤーからすればずさんな調査に違いないでしょうが、男性主人公キャラデータベースが無く、尚且つレビューを使ったメタ調査法では、これぐらいの精度でこれぐらいの分類を行うのが精一杯でした。リンク先にも書きましたが、人力検索はてなにお金をぶっこんでデータサンプルをとって、それを集計するともっと粗の少ない調査になるんじゃないかと思っとります。ですが、そのようなデータサンプルを集計する時間的余裕が無いので、時間が出来たら挑戦してみたいなと思っています。
 
 以下、今回の無鉄砲な予備調査に関しての感想をつらつらと。
 
・少なくとも200本以上のレビューや感想を読んだ。短期間にやるもんじゃないと思う。頭がエロゲーでぱんぱんです!><
 
・「あれは買わないほうがいいだろう」と思っていた作品がやっぱり地雷だった事を再確認するケースが結構あった。エロゲーレビューの人のなかには、地雷と知りつつ購入する人もいるのだろう。シューティングゲームと違って、買ってみるしかないもんなぁ。エロゲー専攻のオタのなかの人は大変だと思った。
 
・一プレイヤーとして、レビューから魅力を感じ、後日買うべくチェックした作品が幾つか。けれど、その殆どがelfかAlicesoftかleafがリリースしている作品だと後で知って愕然。俺っておっさんなのか?!
 
・女性キャラクターに関する描写はかなり多彩で参考になりやすいが、男性主人公についてあれこれ書いてあるレビューは少ない。しかし、Alicesoftの男性主人公については記述がいっぱい。あとは、ヘタレ孝之をはじめ、プレイヤーとキャラクターとの間で齟齬が生じるキャラクターには文句がつけられている事が多くて参考になりやすかったぐらいか。
 
・当然といえば当然だが、レビュアーによって視点が全然違うし、やっているエロゲーの偏りも個性があって面白い。古参メーカーのやつをバンバンやっている人もいれば、Jellyfishやアトリエかぐやみたいな抜きゲーでハアハアしまくっている人もいる。
 
・淡々とデータを提示するレビュアーと、生のハァハァな感情を丸出しにするレビュアーに大きく分かれる傾向。二者は18禁レビュアーとしては対極に位置するスタンスなわけだ。彼らはお互いのスタンスについてどう思っているんだろうか...と邪見がよぎったけれども、確かめる為に土足で人ん家に入ってインタビューを試みるのはやめたほうがよさそうだ。
 
・作品数が膨大なだけに、一つのレビューサイトで殆どを網羅出来るという事は無い。データだけを提示するサイトや、作品名だけ記したサイトは幾らか拾えるが、50行以上のテキストデータで大量のエロゲーレビューを保有しているサイトはさすがに少なく、しかもそれらのサイトですら作品の偏りを免れていないっぽかった。
 
【女の子キャラクターの名前が脳裏にチカチカしています】
 
 とにかく疲れた。こんな調査は、宿題でも出されない限り絶対にやらないだろうし、今はキャラクター達の名前が脳裏に明滅していてとても頭が悪くなっているっぽい。月に三本ぐらいのエロゲーを毎月消化すればこんな事にはならないんだろうけれど、専攻分野でもないエロゲーにそこまでのリソースがまわせない以上、これぐらい労力を費やしてこの程度の調査しか出来ないんだな。とはいえ、ここまでエロゲーレビューを読みまくるという経験も稀だし、ここまでエロゲーレビューサイトそのものを訪問するという経験も稀なので、多分何らかの肥しにはなったはず。あと、レビューの内容の偏りを意識させられたことで、エロゲーレビュアーの様々な姿勢や心的傾向に思いっきり直面できたのはラッキーだった。大量のエロゲーをプレイして大量のレビューをネットに書き出すエロゲーオタク達の手触りを、忘れないようにしておこうと思います。