シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

恋愛フォルダがいっぱいです。ファイルを削除してください。

 
 しばしば、「終わった恋は忘れて、新しい恋に向き合いなさい」という人がいる。それはそれで一つの処世術だと思うが、どうやら僕はそうする事が出来ない性質らしく、忘れるのではなくむしろ蓄積させようとする傾向にある。片思いもそうでないものも、相手が持っている文化や風習を極力吸い込んで残そうとする。品物や痕跡を捨てるなどという事は決してしない。むしろそれを自分の血肉として、いつまでも自分自身のなかで生き続けられるように僕は志向する。よって、言葉遣いや風習や文化志向は、かつて出会った人達から積極的に引き受けることとなった*1。今の僕の考え方や文化を支えているのは、未遂で終わった多くの記憶と、頓挫してしまった記憶達に違いなく、それらは苦さ・悲しさ・愚かさと共に恋愛フォルダいっぱいに堆積している。捨てるつもりは無いし、捨てる事も出来ない。それらは僕を形成する一部に既になってしまっていて、最早取り除くこともできない。
 
 恋愛フォルダは沢山の宝石と土砂とへどろで一杯になってしまっていて、これ以上詰め込もうとすれば脳みそが保たないだろう。保つかもしれないが、フォルダ内の圧縮なり掃除なりをしなければならないだろう。それを僕は望むのだろうか?
 

*1:片思いの相手であっても、である。それが対象への接近の役立つと思って真似る傾向があったのか?この習性の由来は不明。