シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

嫁さんと『Gのレコンギスタ』

 
 アラフォーの私から視た『Gのレコンギスタ』は、退屈させるところのない、観ていて楽しい作品だ。登場人物の思惑の違いや派閥内外のドロドロをこれでもかと想像させてくれる。
 
 ただ、この作品は子ども向けにはみえない。わかりにくいし、複雑だし、シーンや台詞のテンポに癖がありすぎる。
 
 宮崎駿監督の『ラピュタ』や『トトロ』のように、「子どもでも大筋は理解できて楽しめる」「成長してから見返すと、子ども時代に気付かなかった面白さを再発見する」つくりなら、それは子ども向けと言って構わなそうだが、『Gのレコンギスタ』はそういう作品ではない。視る者が所定のアニメリテラシーをクリアしていてはじめて面白さが炸裂する、そういう作品にしかみえない*1
 
 で、うちの嫁さんがこの『Gのレコンギスタ』を気に入っていく過程が興味深かったので、書きとめておく。
 

*1:そのうえ、この作品を観る際に求められるアニメリテラシーとは2014年相応のソレとはずれているように思えてならない

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