シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

 新しめの本を買ってきて頭のいい人達や活発な人達の話を聞いていると、色々な刺激になっていい案配だ。でも、死を控えている個々人の気晴らしにならないだろうなぁと思うことも多い。確かに今日日の日本にいると、若くして死ぬ確率は非常に低いし、カラスやネコについばまれる死人を路上でみかけることもあまりないけど、私やあなたが不死身になったわけではない。また、劇場で憤死することを義務づけられたわけでもない。そこら辺についてステキ考察してる本を思ったほどには見かけない。
 
 なかなか死なないし、なかなか死なれないけれど、死ぬことはなくならない。また、死を怖がることも少ないけれど、それは速度や快楽で目隠ししているからであって、個々人が不死身になったわけではないし、個々人が「ソレが迫ってくる心積もり」が出来たわけでもなさそうだ。
 
 死にゆく人ばかりを見送っていると、最近流行らない死ぬこと関連のお話が聞きたくなる。聞きたくなるけど、そういう話を聞こうとしても「悲劇の上映について」とか「死のドラマにおける意味」とかそんなのばかりアンテナに入ってくる。勢い、古典を読むことになるわけだけど、今の頭がいい人達や活発な人達がそういうのをどう思っているのか、どんな「準備」があるのか、いつかどこかで聞けたらいいなと思う。きっとどこかで誰かが何かをしゃべってくれている筈だろうし。