シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

 
2006-02-15 - matakimika@d.hatena
 ああ、「また君か」。いや、本当にこのblogは読んでいて退屈しない。今回も堪能させてもらった。
 
 ミステリーは私は疎いのでわからないが、アニメや漫画やライトノベルの世界では、確かに天才は少ない。そりゃ「天才戦士」はどこにでもいる。だが、「天才魔術師」や「天才学者」は全く存在しない。いや、強い魔術師や強い学者は、いる。だが彼らはエキセントリックな体系を紡ぐ者でもなければ世界を創りなおす者でもない*1。ましてや世界を識る者でもない。やたらと大きな爆発を起こしたり、やたらと派手なエフェクトを起こしたりするのは魔術師ではないし、主人公に敵の倒し方を告げるのが天才学者でもない(そういや、宇宙戦艦ヤマトの真田さんは、この点、ドラえもんかもしれないが天才性を発露させる狂気の技術者っぽくないなぁ)。そんなキャラクターは、ただの魔法戦士やNPCであって、天才性を発露する者ではない。天才魔術師や天才学者に僕が期待するのは、「また君か」さんのところにあるような天才性であり、それというのは確かに作者の素養を超えて描写するのが困難な存在に違いない。またそういった天才性を発露したキャラクターを書く作者こそ、天才作者として病跡学的アプローチの良い対象になるだろう。もちろんアニメや漫画を書く人は病跡学の対象にならないという意味ではないけれど、もっと天才天才した天才魔術師に会いたいなぁと思う。どこかにいたら、教えてください。
 

*1:ここでいう創りなおす、とは力で塗りつぶすことではなく、理論やペンで新しい価値観や新しい支配体系を普及させるような感じか?