少し前に、Xのタイムラインでzaikabouさんがホップ炭酸水を紹介しているのを見かけた。
だらだら毎日飲むのは止めたい…ノンアルビール的なのも未練がましい…ということで、最近、北海道富良野ホップ炭酸水を導入した。週に3日以上はこれでいきたい…。もう少し炭酸が強いと嬉しいなhttps://t.co/S3S2rlLBhb
— 在華坊 (@zaikabou) 2025年6月6日
これは私も飲んでみたことがある。ホップの風味が好きな人、ビール系列のアルコールが好きな人のノンアルコール飲み物としてはけっこういけているのかもしれない。これでアルコール量が少なくなるなら、それはそれでいいんじゃないだろうか
うちはウンダーベルクを数摘ソーダに垂らしています
私も週に2度は休肝日があって、これは極力守りたいと思っている。でも、休肝予定日にどうしてもアルコールっぽいものが欲しくなってしまうことがある。そういう時、いろんなノンアルコール飲料を飲むのもいいんだけど、もともと無糖ソーダが好きな私はソーダを飲むことが多い。
定番ですがウィルキンソンソーダが家にあれば便利。炭酸だし、糖分も入っていないし。これで済んでしまうことが大半だ。
でも、たまーに「もう少しアルコールっぽい、何か飲んでやったぞ感がある飲み物が欲しい」と思うことがある。そんな時、最近お出ましいただいているのが、ウンダーベルクだ。
ウンダーベルクはドイツで愛飲されている薬草系リキュールで、注射のアンプルみたいな小瓶に小分けされて売られている。ドイツでは食後酒として飲まれ、胃腸の働きを助けるとされている。この手の薬草酒にはありがちな用法だし、薬草系リキュールが好きな人なら、そういう飲み方に抵抗感はないはず。
で、我が家では、このウンダーベルクをソーダに数滴垂らした「ウンダーベルクソーダ」を準ノンアルコールソーダとしてときどき飲んでいる。
作り方は簡単で、グラスにウンダーベルクを数滴垂らし、そこにソーダを注ぎ込むだけだ。すると、薬草系リキュール独特のスースーとした風味とビターな雰囲気の乗り移ったソーダができあがり、それでいてアルコール濃度は限りなくゼロに近い。
いつまでもなくならないから、コスパは非常に高い
この、ウンダーベルクソーダはそれ自体がとても楽しみな飲み物で、純粋休肝日にはならないけれども準休肝日の飲み物としては優れている。ほかの薬草系リキュール──カンパリやシャルドリューズやフェルネット・ブランカなど──も試してみたけれども、けっきょくこれが一番良かった。数滴垂らしただけで、風味がしっかりソーダに乗りうつる点が向いているのだろうと思う。
それから小瓶の容量が20mlなのもいい。
日本でリキュールを購入する場合、ほとんどの品はボトルが大きすぎる。数滴垂らす程度の飲み方をするのに、大きなボトルは向いていない。対して、ウンダーベルクはボトル1本20mlだから、取り回しという点でも保存という点でも価格という点でも優れている。お店で買うなら3本セットで800円ぐらいだろうか。
にもかかわらず、20mlのボトルを使い切るにもものすごい時間がかかる。
ドボドボと注いでしまえば話が変わってくるかもしれないが、数滴程度をソーダに混ぜるだけなら20mlのボトルでも延々と使い続けられる。毎週つくったとしても余裕で半年はもつだろう。うちでは2年かかってようやく最初のボトルがなくなろうとしている。だからコストパフォーマンスの面でも大抵のノンアルコール飲料と勝負できる。
でもって、本物のリキュールの味がするんですよ、これ。なにしろ原液が濃いから、数滴程度でもきっちりリキュールの味がする。工業生産されたよくわかんない甘味料や香料で誤魔化しているのでなく、ヨーロッパで作られた正真正銘の薬草系リキュールの風味が楽しめるんですよ。この点では、そこらに売っている甘ったるいノンアルコール飲料とは顔つきが違います。薬草系リキュールが好きな人なら、きっと喜んでもらえるはず。
アルコール飲料は身体に悪いと言われているし、それはそのとおりだろう。でも私は長らくおいしいアルコール飲料と付き合い続けてきたし、随分と助けられたと感じている。私には夢がある。できるだけ旨い酒と、できるだけ長く、できるだけ楽しく付き合いたい、という夢だ。この夢をかなえるには節制が必要で、休肝日をもうけたり節酒したりする習慣が必要だと思っている。このウンダーベルクを垂らしたソーダは、ちゃんとしたリキュールの旨さを楽しみながらもほとんどアルコールを控えられる点で優れているので、薬草系リキュールが好きな人におすすめです。