去年の終わり頃から「女の子がたくさん出てくる深夜アニメ」を視聴したい気分が再燃していて、今季は『ハンドレッド』や『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』を酔っぱらいながら眺めている。
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どちらもすごく楽しい。
ハーレム。
ご都合主義。
ラッキースケベ。
どこかで見たような展開。
俺TUEEEE。
限られた予算と時間のなかで、かわいい女の子のキャッキャウフフを、それらしいストーリーを添えて視聴者に提供する深夜アニメ。もしかしたらストーリーが本命でかわいい女の子がオマケなのかもしれないが、この手の作品を眺めている時の私はボンヤリしているので、ストーリーはあまり思い出せない。女の子がきちんとかわいく描かれていれば、まあ、いいじゃないか。
問題は、女の子のおっぱいである。
最近、どうも女の子のおっぱいが大きくて、しかもゆっさゆっさ揺れる演出が多くて私は困っている。
あっちのアニメでもこっちのアニメでも、大きなおっぱいが、ゆっさゆっさと揺れている。あれを喜ぶ視聴者がいるからおっぱいは揺れているのだろう。だが、私は揺れる大きなおっぱいが苦手だ。もっと形の整った、過不足のないおっぱいがいい。いっそ貧乳という手もある。ブヒー
80~90年代の頃から揺れるおっぱいは存在していた。私はあれが苦手だったから、そのことをはっきり記憶している*1。だが、中程度のおっぱい、まな板のようなおっぱいもたくさんあったし、幼女のごときキャラクターもいた。私は幼女体型も苦手だったので、「幼女いらねーなー」とか思っていたが、幼女が少なくなったと安堵していたら、人間離れした巨大なおっぱいをゆっさゆっさ揺らす、そういうキャラクターが増えてしまったのである。
いや、すべては私の勘違いで、本当は、揺れるおっぱいはたいして増えていないのかもしれない。私は好きなものと苦手なものに敏感で、苦手なものが増えてくると鬱陶しがるので、揺れるおっぱいが増えているのではないかと疑う。しかし、かとゆーさんのラッキースケベ研究(これとか、これとか)のように資料を集めて検証しない限り、「個人の感想」を出るものではない。時間と資料があれば調べてみたいが、脳内孔明が「ほかにすることはないのですか?」とうるさくて仕方ない。はい。個人の感想です。
アニメキャラクターのおっぱいを揺らす表現技法は、数十年かけて洗練されてきた。だからこれを支持する人がたくさんいるのは想像に難くないし、こんなにも深夜アニメに揺れるおっぱいが出てくるのだろう。
ところが私には、揺れるおっぱいの魅力がわからない。あの、プルンプルンに好印象を抱く愛好家が、どのあたりに惹かれていて、眺めていてどんな気分になるのか、さっぱりわからない。好きな人にはたまらないんだろうが、私の理解を超えている。揺れるおっぱいが、過剰なデフォルメ、ときには威圧的な表現とうつる。おおきなおっぱいが、たゆんたゆんしながら 迫 っ て く る ぞ !
私は、ちょっと前なら“萌え豚御用達”と呼ばれたであろう、ジェリービーンズのようなアニメが好きだ。だというのに、揺れるおっぱい表現を、望ましい過剰として受け取れないまま年を取ってしまった。そのせいで、揺れるおっぱいを見かけるたび、苦手な味のジェリービーンズを口に入れたような気分を禁じ得ない。えり好みのせいで損をしているなぁ……とは思うけれども、好きなものは好きで苦手なものは苦手なんだから、こればかりはしようがない。
*1:「不知火舞のおっぱいは安易に揺れ過ぎている」と思っていたが同意してくれる人はあまりいなかった