シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

『インフィニット・ストラトス』は月曜に備えてぐっすり眠るのに最適

 

TVアニメ IS<インフィニット・ストラトス>オリジナルサウンドトラック

TVアニメ IS<インフィニット・ストラトス>オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: 七瀬光,栗林みな実,篠ノ之箒(CV:日笠陽子),セシリア・オルコット(CV:ゆかな),凰鈴音(CV:下田麻美),シャルル・デュノア(CV:花澤香菜),ラウラ・ボーデヴィッヒ(CV:井上麻里奈)
  • 出版社/メーカー: ランティス
  • 発売日: 2011/04/06
  • メディア: CD
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 http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-1019.html
 
 上記リンク先にあるように、『インフィニット・ストラトス』の第9話は、萌えたりブヒったりするには完璧な内容だった。シャルル最高!!ブヒョー!他のキャラクター達も持ち味を発揮していて、ハーレムアニメの王道を、堂々たる展開。小賢しく言い訳しない、ド直球な作風がいっそ清清しかった。 
 

  • サンオイルを塗られる時のセシリアの「ハァハァ」という喘ぎ声が、過剰にエロい。一夏の「俺こういうの初めてで」という掛け合いもよく練られていて、いやらしさ満点。水着回の序盤をしっかり演出。
  • リンは子どもっぽさ全開で、溺れシーンを担当。肩車シーンがあざとすぎる!一夏のえっち。
  • 堅物だったラウラも、すっかりかわいい路線。初っ端、「一緒に寝技練習」でいきなりボルテージ高く、その後も「俺の嫁」「ツンデレ」「ドジっ子」などをちりばめ危なげの無い展開。今までの堅い雰囲気と、水着回のフニャっとした雰囲気のコントラストがまた巧い。
    • 手下の皆さんの、真剣に頭の悪そうなリアクションも楽しかった。
  • 相変わらずシャルルは猛威を振るっている。更衣室での、[上着を脱いだシャツ姿]→[下着姿]→[水着姿]!これは計算され尽くしている!!このジャンルでの技術の粋を集めたものであり、シャルル豚は目を真っ赤にして快哉を叫んでいるに違いない!!ブヒー!
  • 千冬姉も堂々とした水着姿で登場。学生連中とは一味違うところを存分に見せ付けている。これも無駄にエロい。

 
 難点を挙げるなら、箒の見せ場が少なかったぐらいか。とはいえ箒は箒で、専用ISという御褒美を与えられているので、釣り合いがとれているのかもしれない。
 
 

考えないアニメなら、日曜の夜も安心

 
 今期の傑作『魔法少女まどか☆マギカ』の影に隠れがちだけど、『インフィニット・ストラトス』も、これはこれでよくできていて、楽しいハーレムアニメに仕上がっている。斬新さはあまり無いけど、技術・設定・キャラクターを手堅くまとめ、やたら費用対効果の高いクオリティ。何かを考えさせられるような作品ではないし、十年後に残っているとも思えないけれども、頭を空っぽにして、贔屓のキャラクターに鼻息を荒くするには最適のコンテンツだと思う。
 
 世の中には、頭空っぽでベタなアニメを敬遠し、複雑な考察の対象になるような作品こそ優秀と評価するファンも多いのかもしれない。しかし、懐石料理とハンバーガーでは美味しさの評価基準がだいぶ異なるのと同じく、複雑で問題提起的な作品と、『インフィニット・ストラトス』のようなベタベタの作品は、それぞれに評価するのが適当で、良くできたB級グルメは、良くできたB級グルメとしてリスペクトするのが筋だろう。
 
 ウンウン頭を捻りながら楽しむアニメもいいけど、中学生的なリビドー全開のアニメも悪くない――今期の深夜アニメで言うなら、『まどか☆マギカ』のようなアニメを見た後の『インフィニット・ストラトス』は、中華料理を食べた後のウーロン茶のように爽快で、ちょうど良い組み合わせのように感じる。日曜夜の視聴に向いているのも、この筋のアニメだろう。月曜に備えてぐっすり眠りたい人は、やたらシリアスな作品を就寝前に見るべきではない(ああいう作品は、目と頭が冴えてしまう)。それよか『インフィニット・ストラトス』のようなアニメを見て、頭をスッカラカンにしてから就寝したほうが、夢見が良くて健康的というものだ。みんな!安眠しようぜ!