http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2008/03/post_619.html
リンク先のmedtoolzさんの主旨とはちょっとずれますが、余計な感想または私信を。
整形外科的な、関節の可動域と機能の制約について考えると、類人猿の関節、特に例えば肩関節なんてものの動きは、AI的には可動域が大きすぎて、また可能な動作が多すぎて、制御と計算が大変そうだなぁと思います。前脚の関節の可動性、という点において、樹上生活者で木にぶら下がる運動機能を途中で獲得していた霊長類の類は、AIに制御させるのがとても大変そうに思えます。言うまでもなく、人間の場合は肩関節に加えて複雑な動きをする指なるitemを実装しているので、AIに類似したボディを制御させるのは大変そうです。
そうやって考えていった時、爬虫類の関節の単純さについて、ふと思い出しました。確か、前脚関節の運動可動性という点では、爬虫類はほ乳類(や、羽ばたく鳥類)に比べて関節の可動性の制約が大きかった、と記憶しています。例えばワニの前脚。あいつら、前に向かってノッシノッシと前進する以外にはろくな機能を持っていなかった筈。人間の肩関節の可動性の高さと機能の多彩さに比べれば、ワニさんの手足はとても単純です。AIを使ってペットをつくるなら、メイドロボや犬ロボよりも、ワニさんやトカゲさんのほうが、簡単に実現できそうですね。ああそう、暖かい恒温性も、爬虫類には不要ですし。
ただ、僕たち人間が、ワニやトカゲをメイドや犬よりも親しい疑似ペットとして体験出来るかというと、多分、無理なんだろうなぁとは思います。整形外科的制約を考えると、爬虫類の実現しやすさは人間はもとより大抵のほ乳類よりも高そうに思えますが、ロボワニやロボトカゲをAIで動かしても、あまりお金にはならないんだろうなー。