シロクマの屑籠

はてな村から引っ越してきた精神科医シロクマ(熊代亨)のブログです。

フェミニズムならぬメーニズムは、誰によって遂行されるの?

 
 かつて男達は、男達中心の文化によって守られ、暴力と恐喝という非常手段を身につけ、部族間闘争や縄張り争いなどを通して練磨されていた。
 
 しかし今は、男達中心の文化はフェミニズムという哲学(というよりは運動として捉えるべきか、ここでは)によって女性中心の文化にとってかわられ、暴力と恐喝は国家権力によって制限され、首狩りによる威信向上は期待できなくなってしまった。もはや、男性が女性に対してアドバンテージを誇っていきやすい分野は、遺伝的に勝っている動体視力分野・論理的思考分野・肉体労働分野などに限られてくるのだろうか?あるいは行動遺伝学的特徴によってしばしば強烈に牽引される、ごく一部の創造分野か。
 
 21世紀は女の世紀だと言う人がいる。確かに今、若年女性達の勢いと適応っぷりは、若年男性達の衰えと不適応っぷりと対照的にみえる。間もなく、一握りの極端に強力な適応プレイヤー男性を除いた多くの男性が、むしろ女性に抑圧される日が来るんじゃないかと私は懸念する。いや、既にそうなり始めているんじゃないかと嫌悪する。雄の一匹として嫌悪する。
 
 フェミニズム運動は、男女平等を目的としているというよりも女性の権力強化にしか役立ってくれなさげ*1。男性側が抑圧されつつある現状は、フェミニスト達に任せておいても改善しないっぽい。男達は、どうやって上手く反撃するのだろうか?でも、反撃の狼煙をあげられる程度に強靱な男達は、今の情勢のままでもそんなに困らないどころか、以前よりも女と権力を独占しやすいような気もするので、まさに抑圧される当事者達の為にわざわざ運動する強靭男性って少なかろうとも思えてくる。一部の男性の権益維持・多くの女性の権益拡張・多くの男性の弱体化の流れがこれからも続くのだとすれば、それに対して誰が何を言い得るのだろうか?
 

*1:真摯なフェミニズム論者なら、そうでもないかもしれない。でも、私の知るところのフェミニズムは、まず運動だったような気がするから...その...。ああ、あとマッチョなオトコオンナをよしとする運動屋さんもそういえばいたっけ。