ともかくも生きるしかない。
足元にどれほどの屍と食い残しを残そうとも。
ともかくも生きている。
あなたの足元に転がる、屍、食い残し、犠牲者を私はしかとみてとることができる。
喰いものにせず、殺さず、搾取もせず、影響も与えずに生きることは坊主にすら不可能。
ただ、(特に最近の)私達はそれを直視して生きることを忘れがちになっているだけで。
殺し、喰い、犠牲にし、成り立っているこの日常を、さて、どうしたものか。
さしあたり私は、精一杯生きてやろう。
生きるしかない。
生きながら魚を喰うクラゲのように、ウサギを八つ裂きにする猛禽のように、雌に美しいあずまやをディスプレイしてライバル雄を追い落とそうとするアズマヤドリの雄のように、犠牲を積み上げながら娑婆にしがみつくし、しがみつくしかない。