シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

 
 目上の人や人気のある人、立派な人、サービスの対象になる人に対して、ストレートな物言いをオブラートに包めるようにがんばったり、お世辞を言って評価されたりするような適応に、私は親しまなすぎたし、今もあまり目指していない。
 
 それよりも、目上の人や人気のある人、立派な人、サービスの対象になる人に対して、ストレートな物言いをしても非礼にあたらないように、お世辞なんぞ微塵も言わなくても評価されるように、私は適応を進めてきたし、今も目指している。そうしなければ、目上の人に言いたい事を言うことが出来ないし、それっていうのは目上の人に貢献する機会を減らしてしまうことにもなる*1
 
 出る杭と認識されて打たれるのを回避するのではなく、出る杭であると注意書きをして周囲に認知されることでむしろ打たれるのを回避する適応。大変バランス感覚の難しい、そして気質の絡みそうな適応だが、自分が理想と思うものはこれだろう。自分自身の政治的立ち位置を悪化させずに教授や院長にも歯に衣着せずモノを言うための下地(コミュニケーションスキルや根回し他も含めて)づくりに、これからも邁進しなければ。もちろんこの努力のなかには、「ここだけはズケズケ言ったらまずいとこ」を上手く外していく努力も含まれる...偉い人の面子を潰すのは、猛烈に高コストだということに留意しながらがんばらないといけないし、それには偉い人の面子がどこにあるのかを的確に把握する能力も含まれていなければならない。また、直言の内容が高確率で的を射ていなければ、ストレートな発言は上位者にとって煩わしいだけのノイズに成り下がってしまい、つまり私は騒音発生器として評価されることになるだろう。精進していかなければ。

 
 「シロクマはなんでもかんでもズケズケモノを言う困った癖が治らないなぁ」と苦笑されるようになれば最高だが、「シロクマは口が悪い世間知らずだ」と陰口叩かれたら最悪。果たして、五年後の私はどのように認知・認識されるのか。

*1:幸い、こういう発想をもてる上司にしか私は出会ったことが無い。はっはっはこれはきっと幸せなことだ!ついでに言えば、かなり上司を選んでいるかもしれない!