誰か本当にヤバい人が近くにいたとする。
その人が友人でも家族でもないとする。
ヤバい人が、痛い事をやったとする。
だけど、そのヤバさ痛さが強烈であれば強烈であるほど、
そのヤバさは当人には伝えられない。
スルーされ、おそらく距離をとった付き合いに変更するだけ。
伝えたところで友人でも家族でもないから、いい事は無い。
それよりも、変に逆恨みされたら嫌だなぁと心配になってしまう。
斯くして、本当にヤバい人の痛い振る舞いはなかなか当人には伝えられない。
いつか当人に伝えられるとしたら、それは「指摘」「アドバイス」ではなく、
「糾弾」「嘲笑」「罵倒」になるのが明らかでも、否、明らかだからこそ伝えない。
友人でも家族でもない人間に、そして痛い振る舞いをするような人間に、
逆恨みやきまずい空気というコストを支払ってまで意見する大人はまずいない。
だから、痛い人やヤバい人が本当に必要としている「指摘」「アドバイス」は
いつになっても当人に届かない。
...届いたからと言って、当人がそれを受け入れるか否かはまた別のお話。