シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

執着

若いの、そこは私達が十年以上前に通った道だ

時間が無いので20分ぐらいでメッセージを届けますね。誤字脱字ほか御容赦ください。 issey-98.com - ※リンク先は数年間放置された末にドメインを余所に売った可能性があるため、当時のはてなブックマークコメントをご参照ください。↓ はてなブックマーク - …

「俺は2010年代のブロガーになれない」

僕はブロガーになれない - orangestarの雑記 新年早々、「僕はブロガーになれない」と来ましたか。 ブログを更新する人をブロガーと定義するなら、私もid:orangestarさんもブロガーの端くれですが、そういう事を仰りたいわけじゃないですよね。 世間でブロガ…

「今のままがいい」を、時間が引きずっていく

生活レベルを維持するため「普通の男性」と結婚するのが高望み扱いになった世界で、私たちができること - 外資系OLのぐだぐだ リンク先は「普通の男性と結婚したい」と考えている女性についての記事だ。 説得力のある内容だと思った。 それはそうとして、 や…

「見てもらいたい」は、きっと複数のモチベーション源に支えられている

羽生結弦選手と「承認欲求」 - いつか電池がきれるまで 読みました。 羽生選手、すごいですよね。スケート上での演技はもちろん、「見てもらいたい」という気持ちを持ちながら「怖さ」を超克するのも大変なことです。 「見てもらいたい」気持ちは、うまく働…

人生に麻酔をかけ続ける人々

インターネット上では、不特定多数から注目されたがるアカウントを頻繁にみかける。本当にどこにでもいて、twitterやブログだけでなく、ニコニコ動画やYoutubeやソーシャルゲームにもいる。懸命に注目を集めようとする姿は、ときに滑稽であるけれども、技倆…

インターネットでも心理的に未熟な人は不利……だとしたらどうすべきか

シロクマ先生は強者の論理を振りかざしている ネットは現代の駆け込み寺だ - はてな村定点観測所 「おまえは強者の論理をふりかざしている!」って言われるとドキドキしてきますね。ポジショントークっぽい意識に基づいた発言でなく、日頃、娑婆世界を眺めて…

未熟な承認欲求、成熟した承認欲求

私は、「承認欲求は是か非か」という問いは、あまり意味がないと思っている。生まれながらにして社会的生物であり、関係性の欲求を求めずにいられない人間にとって、それは「食欲は是か非か」ぐらい意味がない。 しかし、承認欲求にモチベートされたひとつひ…

自意識の牢獄。どぎつい生。

40歳になった女性・綾が住む街・・・それでも、女の人生は続く。(1/2)[東京カレンダー] 優越感ゲームから降りられなかったオトナ女子「40歳OL」の正体 - 日々の音色とことば 40歳になっても自意識の牢獄から抜け出せない女性。凄絶である。 ふたつめのリンク…

はてなブログがもっと俺に輝けと囁いている

はてなブログに引っ越してきて二週間が経ちました。まず、どんな使い勝手か実験してみようと思い、心の赴くままブログを書いてみましたが、えらく攻撃的というか、煽り気味になってしまったと反省しています。 「もしかして、はてなブログが俺の攻撃性や煽り…

東京からみたショッピングモール観――『埼玉化する日本』

埼玉化する日本 (イースト新書)作者: 中沢明子出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/12/10メディア: 新書この商品を含むブログを見る ちょうど一年ぐらい前に出版されたショッピングモール論、『埼玉化する日本』。 著者の中沢明子さんは東京生ま…

承認欲求を托鉢する時代は終わり、現金を托鉢する時代がやって来た。

まあ、昔だって臆面もない人ってのはネットにいて、それはそれは見苦しい振る舞いをしていましたとも。ただ、かつての見苦しさとは異なる見苦しさが、この、明るく楽しく元気いっぱいなインターネットに立ち現れてきたのは間違いないと思う。2005年以前に無…

錢勘定を隠そうともしないブログ

私は、ブログでお金を稼ぐこと自体については、中立的なモノ言いをせざるを得ない。googleアドセンス広告を切っているとはいえ、このブログだってAmazonのアフィリエイトは使用しているわけだから、とやかく言えたものではない。 そして涼しい顔をしながら*1…

『東京タラレバ娘』という神経症的葛藤

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/12メディア: コミックこの商品を含むブログ (10件) を見る スピード感と明るい筆致で麻酔をかけながら、えぐるようにメスを入れる漫画だ。 『東京タラレバ娘』に出てく…

はてなで有名になりたい?だったら“パンツを脱げ”よ!

はてなで有名になりたい 匿名ダイアリーを書くような人間が「はてなで有名になりたい」とは、とんだお笑い草ですね。それとも、アカウント名を名乗るのも恥ずかしいのでしょうか? そんな恥ずかしがりが有名を夢見るなんてとんでもない!有名とは、本来、恥…

何かを「書き上げる」と、何かが「抜けてしまう」問題

何かを終わらせるために書いてる - phaの日記 ニートキャラのphaさんが、だるい状態になっているそうです。 だるさの背景には、季節の変わり目による影響もあるかもしれませんが、phaさん自身は、新著を書き上げて「何かが終わったせい」ではないかと自己分…

「人生コスパ論」と不安の防衛

結婚はコスパが悪い URL「コスパが悪い」というよりも「コントロールできないものは要らない」と要約したほうがいいような話が半分くらいを占めてる。俺はそういう人をつまらない人だと思うけれども、まあ人生観の違いだよな。善し悪しの問題ではない。2015-…

人生のコスパを語りたいなら、まず人生のベネフィットを語ってみせろ

子供は人生で一番高い買い物だと思う 私はコストパフォーマンスという考え方が半分好きで、半分嫌いだ。少なくとも、この考えが適用しやすい分野と適用しにくい分野があると思っている。 勉強効率やガス代の節約といった分野ではコストパフォーマンスの発想…

ネットの暗い情念が“世論”と接続してしまう怖さ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150901/k10010212001000.html 佐野研二郎さんがデザインしたオリンピックのエンブレムが、使用中止になった。デザインにどういった問題があったのかは、私は素人なのでよく知らないし興味もない。ただ、本件がネット上で…

社会は自由になったが、結婚や子育てを考える時間的猶予は短くなった

「何があれば、産めるの?」 - アラサーOLクソ日誌。 リンク先は、女性特有の問題や家庭状況の問題などなど、たくさんの着眼点が散りばめられているので、全体について安易なことを言いにくそうな文章だ。 それはそうとして、こういう時に私がいつも気にする…

“毒親”と地域社会の消失、あるいは家父長的システムの崩壊

親が正しいとは限らない 毒家族に苦しんだ漫画家が『ゆがみちゃん』を描いた理由 - ウートピ リンク先は、漫画『ゆがみちゃん』の筆者に対するインタビュー記事だ。気になる人はリンク先をご覧になってみて欲しい。 一読して私が気になった……というより思い…

自分の欲望を見極める方法を考える

自分の欲望をしっかりと見極める、のは難しい - (チェコ好き)の日記 リンク先には、自分の欲望を見極めるのは難しい(とりわけSNS時代以降は)、と書かれている。 他人とのコミュニケーションは、最新のゲームでも、名作といわれる映画でも、どんなものでも勝…

fujiponさんと『絶歌』――それがあなたの執着ですね!

元少年Aの『絶歌』と「凡庸な悪」について - いつか電池がきれるまで 「罪をつぐなう」ということ - いつか電池がきれるまで 『完全自殺マニュアル』を、知っていますか? - いつか電池がきれるまで 忙しいので短い私信を。 今話題の“酒鬼薔薇聖斗”こと元少…

元少年Aの自意識がいまだラージサイズだとしたら

少年A 神戸連続児童殺傷事件加害者の手記「絶歌」のあとがきに怒りに震えた - ソーシャルレンディング赤裸々日記 リンク先では、酒鬼薔薇聖斗を名乗って行われた神戸の連続殺人事件の犯人・元少年Aの手記について書かれている。あとがきがまるごと抜粋されて…

「書かされている」人々

ネットのみなさん、本当にたくさん文章をお書きになりますね。 SNSやLINEはいつも大盛況で、ブログも新しい書き手がたえません。「小説家になろう」みたいな場所や動画配信なども含め、大勢の人が表現に時間を費やしています。 みなさん、そんなに「書きたい…

ネットコミュニケーションで不適切に動機づけられる怖さ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150521/k10010086671000.html ニコニコ生放送で連日目立とうと頑張っていた15歳の少年が、とうとう警察の御厄介になった。 彼は再三注意を受け、ニコニコのアカウントも削除されていたが、「インターネットで目立ちたい」…

前途有望なブログを炎上の高速道路に連れ込みたくない

ここ1〜2年の間にも、面白く尖ったブログやアカウントをたくさん発見した。それらは自分より若い人によって書かれ、まだそれほどアクセスが集中していないものばかりだ。ブログから発せられる鋭気を眺めているだけでも、たいへんな刺激になる。 ただ、そうし…

四十才、夢から醒めて、逃げ場無し

bokukuro.com 不定期ですが、リンク先に寄稿することになりました。“不惑日誌”らしく、おじさん話をしようと思ってます。脱-オタクファッションの行き着いた果てや、ファスト風土のおじさんの話もしたいところですね。 それはさておき、こちらは自分のブログ…

無宗教が辛いのか、「自意識の終わり」が怖いのか

無宗教な自分が辛い タイトルは無宗教を嘆いているが、前半パートは「自分が死んでしまった後、自分自身の有意味性が確認できなくなる不安」が優勢に感じられた。 しばしば宗教は、「死後の世界」や「輪廻転生」を説く。あるいは教理に含む。だから、死後の…

充たされた承認欲求、あなたは何に転用しますか?

植物が水や日光を吸い込んで瑞々しく輝くように、 きみはその充たされた気持ちでどんな風に輝くのかい? ブログやtwitterで集めた承認欲求のエネルギーを、どこのどんな目的に使うのかい? 先日、twitterで呟いたらリツイートが200ぐらい、favoriteが200ぐら…

私が好きな自意識/苦手な自意識

人間の自意識には美味いやつと美味くないやつがある。 きちんと言い直すと、【私にとって】好みの自意識と好みじゃない自意識がある。 美味い自意識には陶然とする。他人が何かに執心し一生懸命に取り組んでいる瞬間や、twitterアカウントの隙間から普段は感…