シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

みんなボジョレー飲もうよ!(ヌーヴォーは要らない)

 
togetter.com
 
 リンク先は、「自称ワイン通」についてのエピソードをまとめたものです。微笑ましいお話もありますが、ワインで気取りたい人の失敗を馬鹿にするお話もあって、自分の黒歴史を思い出してしまいました。
 
 「ワインなんて気取って飲むものじゃない」ってのはそのとおりかもしれませんが、「ワインで背伸びをしたい」気持ちが湧くことがあるのも事実だと思うのです。だから、リンク先のような“やらかし”を経験した人は、結構いるんじゃないでしょうか。
 
 なんやかんや言っても、日本人にとってのワインは舶来の品です。品質の高い国産ワインが流通するようになった現在でも、ワインというジャンル自体が、そういう雰囲気を抱えています。だから、“やらかし”を見かけても、そっとしておくのがいいんじゃないかな、と私などは思います。
 
 

そんなことより、ボジョレー飲もうぜ

 
 それより、今年もボジョレー・ヌーボーの解禁日が近づいてきました! 
 
 私はボジョレー・ヌーボーはあまり好きではありませんが、普通のボジョレーは好きです。なぜなら、ボジョレーは値段が手ごろで、しかも大抵の日本食に付き合ってくれるからです。
 
 
ジョセフ・ドルーアン ボジョレーヴィラージュ
 
 ボジョレー・ヌーボーは飛行機で運ぶため、普通のボジョレーより割高です。しかも、ヌーボーというだけあって、葡萄を収穫してワインにするまでの時間が短いときています。
 
 それに比べると、普通のボジョレーはヌーボーよりも長い時間をかけて作られているし、船便で運ぶので、値段も安めです。
 
 
ボジョレー・ヴィラージュ [2014] ロピトー
 
 上のワインなんかは1000円ほどで手に入ります。だったら、わざわざ倍ほどのお金を払ってヌーボーを買う必要なんてないでしょう。
 
 なにより、ボジョレーは日本で食べるいろいろな料理と相性が良いように思います。
 
 たとえば、お盆やお正月に親族一同が集まった時に出てくる「オードブル」。ああいう雑多な料理といただく時には、ボジョレーは無類の強さをみせてくれるように思います。
 
 ボジョレーは、「オードブル」に出てくる特定の料理と抜群に相性が良いわけではありません。でも、どの料理と食べ合わせてもボジョレーは付き合ってくれるんですよ。
 
 味が濃くてクセのあるイタリア料理やフランス料理ならともかく、わりと薄口な料理が万遍なく出てくる日本の食卓では、ボジョレーは「広い範囲の料理と80点のお付き合い」をしてくれると感じます。
 
 高級なカリフォルニアワインやボルドーワイン、濃厚なチリワインは、ともすれば薄口の料理を蹴散らしかねません。でも、ボジョレーなら心配ご無用。魚料理の時ですら、まあまあ付き合ってくれます。ヒラメやカワハギといった白身の刺身が相手の時はちょっと苦しいですが、それでも他の赤ワインよりはマシです。
 
 日本では、ボジョレー・ヌーボーのことを笑う人がたくさんいます。笑われてもしようがないワインなのは事実でしょうし、イベントにかこつけてワインを売っている感じが否めないのも事実です。
 
 ただ、そんなボジョレー・ヌーボーがこれほどまでにしぶとく売られ続け、買われ続けているのは、なにげにボジョレー全般が日本の食卓と相性が良いからではないか、とボジョレー贔屓の私などは思ってしまいます。
 
 ちょっと消極的な褒め方かもしれませんが、これって、“日本人にとってのワイン”という視点で考えると、捨てがたい長所だと思うんですよ。
 
 

日本の食卓にはボジョレー!!

 
 「ワイン選びはややこしい」って人には、ボジョレー、やはり捨てがたいと思います。
 
ルイ・ジャド ボジョレー・ヴィラージュ コンボー・ジャック
 
 これ↑なんて、立派なボジョレーだと思いますよ。
 
 ここで紹介しているボジョレーは、ただのボジョレーじゃなくて、ボジョレー・“ヴィラージュ”。あまりワインを飲まない人でもワインが大好き人でも、こいつなら充分ではないでしょうか。
 
 
モルゴン コート・デュ・ピィ シャトー・ド・ベルヴュー ルイ
 
 ボジョレーの良いところは、「普通のボジョレーじゃ物足りない!」って人のために、その名も“クリュ・ボジョレー”なる格上品があるところです。こいつらは味も香りも一筋縄ではいかないマニア向け、根性のすわったワインですが、有名どころの高級ワインに比べるとびっくりするほど安い値段で売られています。
 
 ちょっと癖があるかもしれませんが、普通のボジョレーと飲み比べてみると、違いがあって面白いかもしれません。もちろん、コッテリとした肉料理との相性は抜群です。
 
 良い意味でも悪い意味でも、ボジョレーには“ヌーボー”のイメージがついてまわっています。が、日本の食卓に登場するような、適当な料理に適当に付き合ってくれるワインの第一候補として、ボジョレーはやっぱり捨てがたいし、高いお金を出してヌーボーなんて買うぐらいなら、半額の普通のボジョレーを買うか、ちょっと格上の“ボジョレー・ヴィラージュ”や“クリュ・ボジョレー”を買って楽しく飲めばいいんじゃないかと私は思います。
 
 「赤ワインに迷ったらボジョレー」。
 それでもいいんじゃないでしょうか。