シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

今年一年、ブログを書く目的や欲求のアップデートを怠っていた

諸般の事情によりブログをやめざるを得なくなった。――はてな匿名ダイアリー
 
 2013年も終盤に入ったので、自分のネットライフを振り返ってみる……と思って下書きをまとめた直後に、気になる文章をはてな匿名ダイアリーで見かけた。「惰性の兆候」「終わりの始まり」「あんがいここが本当のはじまり。」どれも他人事には見えなかった。
 
 

今年の俺のインターネットは「残念」だった

 
 今年一年、俺は「インターネットをどのように使うのか」に気をとられすぎて「インターネットをなんの目的のために使うのか」や「インターネットで自分が何をやりたいのか」を忘れてしまっていたと思う。方法論や影響力というツールの問題に囚われすぎていて、目的や欲求を大切にしていなかった。
 
 これは結構大きな失点だったんじゃないか?
 というか、こうやって言語化してみると失点そのものにしか思えない。
 戦術レベルの卓越は、戦略レベルの判断ミスを覆せないのだから。
 
 言い換えると、俺は「ネットを使う目的、ネットを介して達成したい欲求の移り変わりに対して鈍感な一年」を過ごしてしまったわけだ。2013年の自分自身と、2010年の自分自身と、2007年の自分自身。西暦も年齢も違う以上、ブログを書く目的も、ネットに求める欲求もかなり違っているはずだ。そうしたニーズの変化にあわせてネットライフやネットスタイル、ブログの書き方といったものも変化させていくべきだった。
 
 にも関わらず、俺はそうしたネットユースの目的意識、欲求の視線のアップデートを怠っていた。インターネットの方法論に関する限り、それなりアップデートさせてきたというか、身の丈にあわせ、ある部分では発展があり、ある部分では衰退を受け入れた。そうした技術的領域の是非は、まあいい。だが、小手先のテクニックや方法論にばかり目を奪われ、何を目的にブログを書き記すのか、今の自分がネット経由で欲しがりたいものが何なのか、ちゃんと考えていなかったと思う。
 
 もちろん、書きたい衝動がワーッと来た時に機関銃のようにキーボードを連射する習慣は今も昔も変わらないし、たとえ裏目に出ても、そういうのは根本的には自分の書く動機として悪くないと信じている。ただ、そういう良性の動機ではなく、「ブログのフローの水車を目詰まりさせないように」という一義的ではない理由でブログを更新している回数も多かった*1。短期的にみれば、方法論として間違っていないのかもしれない。だが、そういう行為を繰り返したことで、俺は目的や欲求を見失っていたのではないか。
 
 だから来年のインターネットは、2014年の俺自身の目的意識や欲求を大切にしたものでなければならない、とも思った。2014年の自分は何を目的にブログを書いているのか?ネットに投げかける欲求の内容はどのようなものか?それらは刹那的な願望の射程距離にスポイルされたものではなく、未来に向かって好ましい種子を植え付けられるような可能性を孕んだものなのか?
 
 そして、
 

なんだかんだで、書くことと俺の蜜月は終わった。ここが終点なのかもしれないし、あるいはあんがいここが本当の始まりなのかもしれない。そのへんはわかんないんだけど。いまの俺にとって、自分を表現する手段は文章だけじゃない。その場所に到達してようやく「ふつう」ということなので、それでも書く理由が残されてるかどうかですね。

http://anond.hatelabo.jp/20131214191811

 この言葉を俺自身の境遇にたぐり寄せ、「自分を表現する手段」とはどういうものなのか、もう少し真面目に考えてみようと思う。ブログもインターネットも、あくまで手段であって目的ではないし、まして欲求そのものではない。「ドリルに熟達することは手段でしかなく、穴を開けることこそが目的」って比喩と同じように、ブログやネット処世術に熟達することは手段でしかなく、自分には自分なりの目的や欲求があった筈だ。そこらへんと向き合ったうえで、来年ブログに書くべきこと、やるべきことを考え直していかなければならない。
 
 

追記

 ああそう、言い換えのようなものかもしれないけれど。
 

自分の利害と関係ない限り、そこに自分のどういう意志も及ぼす必然性を感じられなくなった。つまり、自分のこと以外はどうだっていい、ということだ。

 利害。ブログやインターネットをやるにあたって、利害とは、何なのか。とりわけ「2014年以降の自分自身にとって、どういうものが利害たりえるのか」。そういう思索が、今の俺には欠けている。
 

*1:案外、そういう更新がはてなブックマークやPVをかき集めたりするから、記事とPVの問題はわからない。