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シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

最悪なのは、ネットじゃなくてあなたのダメージコントロール能力なんじゃないですか?

 
 最近、いい感じの発言が増えていたid:amamakoさんが、いつもの悪い癖が出て「ぼくはいじりに弱いんだから特別に保護されるべきだー」的なことを村道で叫んでいたので言及してみます。
 
 ブログを非公開にした理由 - Togetterまとめ
 http://d.hatena.ne.jp/amamako/20120505/1336149643
 
 私は昔のid:amamakoさんの発言の幾つかは、「なに馬鹿な事言ってやがる」とか思っていました。が、最近は感心させられる発言が増えていただけに、今回の発作的憤怒は意外でした。第一印象を正直に書くと「なんだこれ?あんたまだこんなことやってたの?こりゃネット向いてないよ。やめない限り、ずっとジクジク傷ついて転げ回ることになるんじゃない?」でした。自分の発言を無言でリブログした人にいちいち詰め寄って詰問している姿は、異様としかいいようがありませんでした。
 
 勿論、ネット上での黒歴史的発言や失言が永久に残ってしまうこと自体は私は問題だと思っています*1し、将来的にどうにかすべきとも思います。私の意見としては、ネットのインフラに人が合わせるのでなく、人にネットのインフラが合わせるような未来を指向するべきだと思いますから(関連:黒歴史がアーカイブになってしまう時代 - シロクマの屑籠)。
 
 しかし、自分が失言だと思ったものが失言としてリブログやブクマされたと感じるたび、いちいち身をよじってしまうようなナイーブな人では、現今のネットが針の莚に感じられるのも当然です。そんな個人が現今のネットをやっても精神衛生にさぞ悪いでしょうから、やめるしかないんじゃないでしょうか。それか、mixiやればいいんですよ。気を許した相手しか読めない場所に退却すればいいと思います。これなら、人の反応を「いじり」と感じる感性を守ることができます。
 
 あなたは「kyo_juのような嘘つきで卑怯者の存在を許し続けるなら、ネットは最悪の場所となっていくだろう」と書いてます。でもちょっと訂正したほうがいいと思います。
 
 「amamakoさんのような、他人のリアクションのたびに罵倒や揶揄だと思ってしまいやすいナイーブな人にとって、ネットは最悪の場所」ほら、こっちのほうが事実に即しているんじゃないですか?
 
 一般論としては「ガチで炎上するような危険発言を連投する人と、僅かな反応を罵倒や揶揄として許容できない人」の両方の人にとってネットは地獄なんだと思います。つまり、【1.心のディフェンスが普通でも危険発言のせいで大ダメージが集中してしまう人】がネットで長生きできないのは当然として、【2.心のディフェンスが弱すぎて普通ならダメージにならないような他人のリアクションにもダメージを蒙ってしまう人】も、すぐに心がボコボコになって駄目なんじゃないでしょうか。
 
 ですから私は、「危険な炎上を呈するような発言を躊躇しない人」と同じぐらい「心のディフェンスが弱すぎて、他人のリアクションのいちいちに傷ついたり当てこすりを空想したりする人」はネットに向いてないと思います。あなたが今までに何度もアカウントを作り直すのも、これってやっぱりネットが向いてないんじゃないですか?少なくとも現在の、publicなほうのネットには向いていないと思います。
 
 しかも、amamakoさんの場合、エゴサーチなんぞをなさっていると見聞しました。感性の繊細な人が、エゴサーチ!!キャー!自分を直接的に揶揄したり罵倒したりしているのを眺めてニヤニヤしながらコーヒーブレイクを楽しめるような感性をお持ちでもないのに、エゴサーチして自分の心をジクジク傷つけるなんて、私には正気の沙汰には思えません。あなたの心のディフェンスの状態と、あなたのインターネットの利用法の間には、甚大なギャップがあると私には思えます。
 
 

リブログの潔白を自他に求めるより、鈍感・寛容を目指しましょうよ

 
 蛇足ですが、大体amamakoさん、あなた、無言でリブログした人にまで詰め寄っていますけど、そんなあなたは、無言でリブログしたことないんですか?揶揄を込めて無言でリブログをしたことも、無言で行ったリブログが誰かに揶揄だと思われたことも無い、そういう潔白な人間だと主張できるんですか?
 
 あるいは、あなたは自分の感性を踏まえて「こんないじりにも耐えられない(から、そんなamamakoに配慮してお前達は振る舞え)」と言っていますが、あなたは、あなたがいじりと体験しているような「他人にストレスに感じられる」レトリックやアクションを投じたことが全く無いというのですか?私には、そうとは見えないんですが。
 
 まさかとは思いますが、あなたは「いじりに耐えられない俺の発言の取り扱いは最大限に留意されるべき。」「しかし、俺以外のネットユーザーに関しては、その限りではないし、俺は今まで通りいじり続けるよ」とか思っているんじゃないでしょうね?
 
 人はそういうのをダブルスタンダードと呼びます。いや、「俺はダブルスタンダードをやらせて貰う」とか「俺にだけはダブルスタンダードをやる権利がある」、と主張なさりたいなら、その主張を止めるつもりは私にはありません。しかし、もしそうだとしたら、もはや誰もあなたに言及しようがありません。amamakoさんに、どの発言どのリブログどのリツイートを揶揄・いじりと思われるか、わかったモンじゃありませんから、無視するかイエスマンを決め込むしかありません。blogの入り口に「無断リブログ禁止・私はナイーブなので揶揄やいじりだと思ったら噛みつきますので猛犬注意」って立て看板でもしておけばいいんじゃないですか?無駄ですけど。その無理筋を通すなら、やっぱりmixiあたりで「王様の耳はロバの耳」って叫ぶしか無いと思います。
 
 しかしamamakoさんとしては、ご自身の発言に誰かが耳を傾けるようなフィールドのほうが定めし好みなのでしょう。であれば、自分に対するリアクションを、あれもこれも揶揄やいじりだと感じるのをやめるしかありますまい。自分に対するリアクションに過敏である限り、この問題は何度でも起こりますし、「傷ついたあなた」「傷つけたその他大勢」という主観的風景は帰ってくるでしょう。そしてあなたはまたアカウントを閉鎖することにもなるかもしれません。でももう、そんな事繰り返したって、仕方ないじゃないですか。やめましょうよ。
 
 現代のネット上では、「これはいじりかな?」「これは揶揄かな?」と疑おうと思えば疑えなくもないようなリブログやリツイートが、それなり飛び交っていますし、自分がいつそのような曖昧なリブログ・リツイートをやらかしてしまうとも限りません。否、ネットで長く暮らしていれば、ある程度はそういったリブログ・リツイートは必ず混じってしまうでしょう。そもそも人は誰しも聖人ではありません。ですから、他人のそういったリアクションを無闇に勘ぐっていてはソウルジェムが濁ってしようがないので、勘ぐる前にもう少しフィルタリングなさるべきというか、もう少しだけ他人の意図を信じるか許すかしたほうが良いと思います。もう嫌い抜いてしまった id:otsuneさんの事を今更好きになれとは申しません。けれども、本来あなたに対して中立的or好意的に見ていた人にまで疑いや勘ぐりの目を向けるのは、友達なくすわ自分も傷つくわでロクなものじゃないと思えるんです。
 
 今年のamamakoさんは、以前よりも面白い発言が増えていていい感じだと思いますし、今までよりもう少し多くの人に、その面白い発言を読まれてもいいと私は思っています。しかし、amamakoさんの心のディフェンスが弱いままでは、あなたは益々傷つき、被害的になる機会も増えてしまうでしょう。ネットのあるべき姿を模索なさるのも結構ですが、その前に、あなたのダメージコントロールのあるべき姿も模索なさったほうが良いと思いました。
 

*1:特に未成年の場合