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シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

オタも普通に結婚するようになったなぁ

オタク趣味 男女

 
 カッコつけるのは、もうヤメだ。ダラダラと生存報告。(仮)
 
 リンク先は、2009年に書かれた記事である。「二次元キャラクターしか愛せないオタク」 vs 「現実女性を愛する非オタク」という対比が通用しなくなり始めていることへの気付き・詠嘆が綴られている。2009年といえば、「オタクのライト化」がいよいよはっきりし始めた時期でもある。『けいおん!』『化物語』が放送され、『劇場版 ヱヴァンゲリオン 破』の映画館では若いカップルをたくさん見かけた。
 
 そして2012年。
 こんな番組がオンエアーされた。↓
 
 【オタク婚活パーティー】 一般女性がついにオタクを狙い始めたwwwww :ニュー速VIPブログ(`・ω・´)
 
 ひどい煽りタイトルだけど、事実無根というわけでもないと思う。
 
 実際、私の周囲では、古参オタク達*1が最近バタバタ結婚している。たまたま今日もtwitter上でオタの結婚式の実況ツイートを見かけたが、twitterになってから出会った同世代のオタクの人達にも、既婚者や子持ちで、いまだ現役の人がそれなりにいる。「オタク=恋愛(結婚)できない」という一時代の固定観念は終わったと思った。
 
 さりとて、この手の既婚者や男女交際者が必ずヌルい俄オタかというと、そうでもない。恐ろしく豊富な知識を持つ者、良いコレクションを持つ者、創作活動を続ける者etc…その実態は多様性に富んでいて、どう観てもヌルオタではない。小〜中学校の頃からアニメやゲームにしっかり親しんできた者が齢を重ねてきているだけあって、俄かなオタクでは歯が立たない知識や技術を蓄積している。
 
 ここに来て、「異性にリソースを振り分けているやつは、ヌルオタだ」というのも、偏見でしかなく、結婚や恋愛をしていようがしていまいが、よく訓練されたオタクもいれば、ぬるぬるのオタクもいる、ということがよくわかった。「異性にリソースを振り分けていても、長年の積み重ねによってオタク的研鑽を重ねる道は存在する」と表現すべきか。ときに、「恋愛か、アニメか」的な二者択一を口にする人がいるが、現実はそんなに単純ではない。
 
 古参でさえそうなのだから、もっとカジュアルな意味のオタクの場合は、尚更である。オタクという言葉がすっかり薄まって、アニメやゲームが好きなら誰でもオタクを自称できる現在、“オタクだから○○できない”はなんのエクスキューズにもならない。むしろ「なんで、そんな言い訳がましい表現を使うの?」と突っ込まれるのがオチだ。恋愛しない人は、オタクだからとか、そういう余計な事を言わずに「私は恋愛しません」とストレートにポリシーを表明すべきだろう。また、恋愛したくても出来ないタイプの人は、その理由をアニメやゲームのせいになすりつけることなく、自分自身の諸問題をこそ検討すべきだろう。
 
 とにかくも、“深夜アニメやゲームも好きだけど、異性も大好き!家庭も持ちたい!”という人にとっては、良い時代になった、と言える。90年代の一時期は、「大人なのにアニメやゲームをやっているやつは犯罪者予備軍」的な空気が巷にはあったが、もう、深夜アニメやライトノベルが好きな男女も、その趣味をむやみに隠す必要が無いのだ*2。「隠れオタク」という処世術も、やがて廃れていくのだろう。
 
 その手の趣味に対する偏見が和らいだこと自体は、素直に喜んでいいと思う。
 あとは個人のTPOやコミュニケーションの問題だ。
 
 [関連]:商業非モテと家庭内非モテ問題 - Togetterまとめ
 [関連]:女性と美少女アニメを楽しみやすい時代が来ましたよ、オタク - シロクマの屑籠
 

追記:

 はてなブックマークのコメントで「『東方』シリーズのZUN氏の結婚には触れないのか」と指摘がありました。あー、そういえばそうでした。
 

*1:軒並み20年近いキャリアを持つような古兵

*2:少なくとも同世代者には。残念ながら、50代60代の人の過半数は、死ぬまで偏見を持ち続けると思われるので注意。