シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

blogが大事でも、twitterへの連続投稿はやめられない

 
3連続でTwitterに書くぐらいならブログで書いたほうがいい - ARTIFACT@はてブロ
 
 “twitterに連続投稿するぐらいなら、blogに書いたほうが色々いいよね”、という記事を見かけました。400字ぐらいの文字数ならblog記事としても作業量は大きくないので、いいアイデアだと思いました。
 
 でも、このあたりはtwitterやblogの使い方・運用によってYesともNoとも言えるような気がするんですよ。現在の私のtwitter運用方針だったら、400字ぐらいの文章をtwitterに連続投稿するのをやめないほうがよさそうです。
 
 以下に、私個人がtwitterへの連続投稿をやめない理由について紹介してみます。
 



 
1.twitterのほうが手軽に書き出しやすい
 
 一番大きいのはこれ。
 
 twitterのほうが書き出しやすいんですよ。blogだったら、起承転結や長さを意識してしまいますが、twitterならそういうこと考えなくても済むし、まとまらなかったら途中で放り出したって構わないし。「何回投稿しても構わない」「ダラダラ投稿しても構わない」と割り切るならtwitterのほうがずっと手軽に書き出せます。
 
 ちなみに時間的なことを言うと、私はblog記事をひとつ仕上げるのに30分くらいかかります*1が、twitterの連続投稿では1〜2分でたいてい済んでしまいます。文章をかなり推敲しても、5分を超えることはありません。時間も労力もblogのほうが高コストなので、ついついtwitterに流れてしまいます。
 
 というわけで、脳のシナプスの囁きをとりあえずテキスト化しておきたいだけなら、twitterのほうが向いてます。「枕元に置いておくメモ用紙」としてはblogよりもtwitter。手許にPCが無くてもいけますし。
 
 
2.脳の準備運動として最適
 
 で、このtwitterへの投稿って、脳を暖めるにはちょうどいい準備運動になるような気がするんですよ。特に、3ツイートぐらいで済ませるやつ。
 
 私は、少し長めの文章を書く前や仕事の正念場の前に、twitterの連続投稿を時々やってます(勿論、さっさと切り上げますが)。ストレッチ体操と一緒にこれをやると、頭がホカホカした状態でことに当たれるんですよ。なかなかやめられそうにありません。
 
 
3.他人の意見をその場で採用できる
 
 blogは下書き編集のフォーマット上、基本的に「一人でコツコツ記事を書くもの」だと思うんですよ。「blogというものは、孤独なものなんだよ!」というか。
 
 でもtwitterなら孤独じゃありません。タイムライン上に他人が存在するので、誰かに語りかけるように・口語体で喋るように、キーボードが打てます。真っ白な原稿用紙を前にするとダメなタイプの人には、これは意外とメリットなんじゃないかと思います。
 
 しかも、twitterならリアルタイムに「ここはおかしい」「ここが面白い」みたいな反応やアドバイスが得られるので、それを途中から盛り込むことだって可能です。blogを書く時には、最初から最後まで一人で突っ走るしかありませんが、twitterへの連続投稿なら、他の人の意見に助けられながら考えを広げていけます*2。このメリットは捨てられそうにありません。
 
 
4.わざわざblogに投稿したくないことを投稿できる
 
 blogをやっていると「何か書き散らしたい、でも、うちのblogには向いてない」「今、この話題をblogに載せるのは時機じゃない」という気持ちになることがしばしばあります*3。言及したいけれども、わざわざblogにまとめるのはちょっと……なんて時にもtwitterは便利です。
 
 私は、かなり発作的に、200〜2000字程度の文字列を打ちたくなることがあります。これは半分ビョーキのようなもので、その衝動をやっつけてしまうにはtwitterが便利なんですよ。過去、そういうのはblogが担当していましたが、blog記事としての体裁を整え始めると疲れてしまいますし、なんでもかんでも記事にしていたらblogが今以上に散らかってしまいます。そういう、blogには載せきれない廃棄物の処分場としては、twitterの連続投稿はうってつけです。
 
 

このあたり、個々人のblogやtwitterの運用方針次第かと。

 
 以上のような理由から、私はtwitterへの連続投稿をやめられそうにありません。これからも、合計400字ぐらいの連続ツイートを頻繁にやらかすでしょう。
 
 尤も、私がこういうtwitterの使い方をして喜んでいられるのは、「blogを重視して、twitterはblogの従属ツール&お喋りツールとしてこき使う」と割り切っているからかもしれません。twitterやblogの運用方針次第では、やはり冒頭のアドバイスが適している人もいるでしょう。
 
 どうあれ、自分が望むようなblogライフ&twitterライフが一番かと。
 
 [関連]:Twitterに書くぐらいならブログで書いた方がいいと言われて。 | @raf00
 

*1:これでも昔よりは大分短くなりました。この30分には記事を投稿した後に誤字脱字や余計な形容詞を削る作業を含んでいません。

*2:勿論、自分一人のオピニオンを書きたい時にはこれは邪魔なので、そういう時はblogやwebsiteのほうがいいと思っています

*3:『シロクマの屑籠』のような散らかったblogでさえ、記事を投稿する際には、一応、時機や話題を選んでいるつもりなんですよ