シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

「お前は自意識の吸血鬼だ」と嫁に言われてしまった

 
 思春期の盛りを過ぎたせいか、中二病や思春期優越感ゲームに対する当事者意識が薄らいできて、懐かしく感じられるようになってきました。ちょっと寂しくもあるし、これで良かったんだという安心感もあります。私なりに歳を取ったんでしょう。
 
 
 10代〜20代の人が典型的な中二病や優越感ゲームをやっているのを見ても、最近は同属嫌悪が沸いてきません。それよりも、あのギラつく思春期の自意識の発露に、若さ、潤い、エネルギーといったものを見て取って、ああ、いいものだなぁとしみじみ感じ入ってしまいます。「おまえも今を精一杯生きるんだぞ」と応援したい気持ちが沸いて来るのです。
 
 昨日も、ギラつく思春期を回想させる文章を見かけ、思わず頬が緩んでしまいました。↓
 
 http://ulog.cc/a/fromdusktildawn/14006
 
 「意識が高い学生」!
 
 ああ、なんという青春!もはや戻ってくることのない、ガイアの輝き!これを見た時、私はtwitterで「歳を取ったせいか、最近、ピチピチした中2病や思春期優越感ゲームの発露を見ると、心が潤ってくるような感じがする。あー、若返るなぁー。」と呟きました。呟かずにはいられなかったのです。
 
 

「若いオタクのエキスを吸って若返る吸血鬼シロクマ」

 
 このツイートに対して、即座にリアクションがありました。

 加野瀬さん(id:kanose)から、吸血鬼呼ばわりされてしまったのです!私はただ、夏の名残りを懐かしむような気持ちで、若い人達の放射するエネルギーに手をかざして、暖を取っていただけなのに………。吸血鬼呼ばわりとは……おのれ加野瀬めっ…!仕事が終わったら反論してやる……。と歯をギリギリさせながら、その日の午後は真面目に過ごしました。
 
 しかし夕方、この件についてわざわざ嫁が、メールを送ってきたのです;曰く、
 

 「昼間のツイートを読んだ。
 
まるで吸血鬼か、処女の生き血を啜る婆さんみたい」
 by嫁

 
 
 ここで私の戦意は挫けました。どうやら私は自意識を啜って潤う吸血鬼のように見えるらしいのです。
 
 しかし、これはひどい誤解というものです。
 
 私は、自意識の吸血行を流行らせたいとは思っていませんし、中二病や思春期優越感ゲームを退治したいわけでもありません。中二病や思春期優越感ゲームについては、むしろ健康な心理発達プロセスのなかで通り過ぎる“ガイアが輝く季節”のようなものだと理解しております。“ガイアが輝く季節”は黒歴史になりやすいものですが、その眩しさと高揚感はひと時の大切な思い出でもあり、もっと肯定的に捉えられてもいいんじゃないか、とも思っています。
 
 そうやって若い人達の自意識の発露を見ていると、かけがえのない、若い精神エネルギーを浴びているような気がして、心が潤い、肌もツヤツヤになってくるような気がしてくるのですよ。
 
 このように、実際には、私は「ガイアの輝きで日光浴」しているだけであって「若者に噛み付いて自意識をジュルジュル啜っている」わけではありません。若い人には、もっともっと“ガイアが輝く季節”を疾走していただきたい*1と思っています。皆さん、素敵な思春期を!
 

*1:もちろん、犯罪自慢みたいなことはやっちゃ駄目ですよ!