僕が敬愛しているblog、例えば『やまもといちろうBLOG(ブログ)』や『404 Blog Not Found』のような「アルファブロガー」のblogは、単に人気があって面白いだけではなく、炎上耐性が高く、物議を醸すような議論の一つや二つぐらいでは潰れる気配が無い。
いささかの揶揄を込めて「アルファブロガー」などと呼ばれる人達と比べて、もっと人気のあるblogやもっとアクセス数の多いblogというのは、今日ではけして珍しくない。芸能人blogなどはその最たる例と言えるだろうし、小さなblogの場合でも、瞬間風速的に異様に面白くなることは珍しくはない。
けれども芸能人blogにしたところで炎上してしまえば閉鎖しやすく、瞬間風速型の小さなblogは総じて寿命が短い。一瞬の人気や一度きりの炎上で命の蝋燭を失ってしまうblogが世の中には多すぎる。
そういう点から考えると、「いわゆるアルファブロガー」にとって炎上耐性というのは極めてクリティカルな存立条件のような気がする。あるいは、炎上コントロール能力というか。
非難囂々のブックマークにも動揺しないスルー力でもいいし、きわどい論題をローリスクに提示する用意周到さでもいい。とにかく、何らかの耐火性能や難燃性能なりを身につけたうえで、それなりに難しい議題を俎上に乗せられなければ、「いわゆるアルファブロガー」とやらは難しいのだろう。そしてそれが可能な人のblogだけが「いわゆるアルファブロガー」として生き残っていくのだろう。
「いわゆるアルファブロガー」に憧れのようなものは感じないにせよ、彼らは大したものだと思う。ああいう人達の定期的なアウトプットが読めるというのは有り難いことです。「いわゆるアルファブロガー」の皆様には、これからも、炎をまとった不動明王の如く屹立していただきたい。