シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

『デススマイルズII 魔界のメリークリスマス』の感触

 
 デススマイルズ�U魔界のメリークリスマス
 
 『デススマイルズII 魔界のメリークリスマス』を、ようやく遊ぶことが出来た。今回のCAVEは、色々な意味で新機軸を盛り込んだシューティングゲームを繰り出してきたようにみえる。そこらへんについて、ゲーム内容にも触れながら簡単に紹介してみる。
 
 

グラフィックやキャラクターに関する特徴

 

  • 初代デススマイルズと比較して、かわいらしさを強調したデザインに変更してきた。初代のデザインも時代遅れというほどのものではなかったが、かわいらしさに吹っ切れるのを躊躇うような部分があった。しかし今回は、かわいらしさに徹して突き抜けちゃった感じ。個人的には好みではないが、2009年っぽいデザインだなーという感触。
  • 等身や新キャラクターの服装をみていると、一見、東方を連想したくなるようにみえて、しっかり距離をとって創られている感じ。
  • ゲームプレイ画面は、うって変わって3Dで描かれた画面。コナミならともかく、あのCAVEが、3Dをここまで上手に使ってシューティングを創れるとは思いもよらなかった。屋敷の奥へと入っていくシーンの演出などは、3Dの良さがきちんと生かされている。今までのCAVEのゲームには無いボスの激しい挙動も、3Dの長所を利用できればこそのものだろう。

 
 

ゲーム内容に関する特徴

 

  • ゲームのルール自体は全作と殆ど同じで、右ボタンで右攻撃、左ボタンで左攻撃の“サイドアームスタイル”。左右ボタン同時押しの範囲攻撃が今作のスコア稼ぎのキモとなっているが、ホーミング撃ち返し弾のしっぺ返しがあるなど、シューティング初心者にはちょっと優しくない仕様。まぁ、使わなくても4面allぐらいなら、どうにかなるだろうけれど。
  • 3D化に伴って心配されていた敵弾の処理は、蛍光色の弾が非常にみえやすく、あまり問題には感じなかった。ただし、スコアを稼ぐと飛んでくるホーミング撃ち返し弾だけは、淡いオレンジ色なのでちょっと見えにくい場面が多い。蛍光グリーンとかにして欲しかった。
  • 3Dになったお陰か、ボスが画面全体を動き回って攻撃してくる印象が強い。自然、それにあわせてプレイヤー側も大きく移動したほうが有利なシーンが多くなり、画面内を駆けめぐるような、開放感がある弾避けシーンが結構ある。
  • 難易度は、前作と比べて僅かに高め。一面ボスのトナカイさんも、バンバン弾を撃ってくる。シューターにはどうということもない弾だが、初心者は少しびっくりするかもしれない。
  • そのかわり、現時点では4面までしか遊べないことが幸いして(後述)、初心者の人でも時間をかけて攻略できる。また、ボムや弾消しパワーアップなどの豊富なゲームでもあるので、ケチらずきちんとボムを撃てるなら、初心者でもたっぷり遊べる可能性がある。
  • デフォルトで選べるキャラクターは、どちらも使い魔の固定がしやすいタイプで、これも初心者が慣れるのに適している。
  • スコアを稼ぎたい人は範囲攻撃を多用して、ホーミング撃ち返し弾にグルグル追いかけられる展開になる(下の動画参照)。このため、スコアを意識し始めるとホーミング撃ち返し弾との鬼ごっこゲームになり、好きなだけ自分で自分の首を絞めながらスコアを稼ぐマゾゲームと化す。

 
↓1面からホーミング弾に追いかけられて悦ぶ、シューター的日常。

 
 

アップデートやその他に関する特徴

 

  • 初回とはいえ、発売バージョンで4面までしか遊べないという仕様はもちろん寂しい。しかし、シューティングゲームという、収益モデルの破綻しかけたジャンルのなかで、初心者〜最上級者に長く遊んで貰うためのストラテジーとしては、アリだと思う。『怒首領蜂大復活』がゲームとしては優れていても収益性の非常に乏しい造りだっただけに、CAVEなりの試行錯誤なのだろうと評価したい。
    • 現在の1プレイ4面という設定は、お金はあっても時間の無いプレイヤー層には決して悪くない設定。ただ、時間はあってもお金の無いプレイヤー層には嫌な設定だ。収益性を考えるなら、どちらの顧客に的を絞るべきかは、自ずと明らかではある。
    • まあ、お金を節約したいプレイヤーは、最終面が出るまで指をくわえてみていたっていいんだし、X-box版の発売を待つという手もある。このゲームはクリスマスのデザインなので、X-box版が出る時期は12月上旬ごろが本命か。
    • 「スコア稼ぎのシステムがきちんと作り込まれていれば、どうせスコアラーはホーミング撃ち返し弾で自分の首を締め上げて勝手にマゾく楽しんでくれる」という読み自体は、たぶん正解だと思う。
    • ただし、こうしたスコアラーの努力に報いる為にも、スコア周りのシステムをあまり頻繁にいじって欲しくないとも思う。食費を削ってまで修行に励んでいるスコアラー達の努力を、一回のアップデートで水泡に帰すような、そういうアップデートが繰り返されるようなら、古参のシューターに愛想を尽かされるだろう。
  • ともあれ、全てのキャンペーンが成功裏に進めば、かなり長期間に渡ってシューターに愛され、なおかつゲーセン経営者の懐にもやさしい名作として記憶される可能性を秘めている、とはいえそうだ。ただし、プレイヤー/ゲーセン経営者/メーカーが三者三様に喜べるようなクリスマスを迎えられるか否かは、今後のアップデート内容次第だが。

 
 弾幕シューティングメーカーの雄・CAVEが繰り出してきた、新機軸満載の3Dシューティング『デススマイルズII 魔界のメリークリスマス』。たくさんのシューターに愛されるゲームとして発展していくことを、シューターの端くれとして心から祈りたい。
 
 
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