シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

目撃!中年サークルクラッシュ臨界状態!?

 
 昨日、嫁さんと一緒に洋食屋に出かけた際に、なかなか貴重な光景に出くわしたので書き記しておく。
 
 僕達が着席したテーブルの近くに、80年代を連想させる服装の男性四人・少しケバめのジャンパーを着た女性一人・やけに地味な服装と化粧がかえって存在感を出している女性一人の、合計六人が座っていた。男性側には、今時珍しいアキバ系ファッションと呼んで差し支えないような「Gジャン」「チェック柄のシャツ」も。ちょっと驚いたが、他のお客さんをジロジロ見るのも非礼と思い、そちらの方向はあまり見ないようにしようと嫁と打ち合わせた*1
 
 ところがこの六人組、やたらと声が大きく騒がしい。わざわざ顔を向けなくても会話が全部聞こえてくる。熱々のビーフシチューをいただいている最中も、キャッフキャッフという笑い声や、「それですよ!それ!それ!」という男の裏返った声が、隣のテーブル越しに聞こえてきた。こうなったら、いっそ熱心に聴いてしまえ!会話から把握できたところによると、
 
 
 ・どうやらサブカル文化系に旅行趣味も混じったサークルらしい。オタではない。
 ・食事はかなり前に終えて、いわゆるダベりモードに入っている。
 ・女性二人を囲んで、男四人がキャッフキャッフしている構図。
 ・男のうち少なくとも二人は、話に有頂天になっている。ときどき声が裏返る。
 ・声がデカい。周りの客のことがみえない、六人だけの世界に入っていっている。
 ・男女ともに、年齢は三十代前半〜四十代。
 ・女性二人は水面下で対立している雰囲気。
 ・インターネットまわりの話は不思議なほど出てこない。
  
 といった感じで、かなり閉鎖的で男女比の偏った、30代〜40代のコミュニティと想定された。
 
 
 食事を終え、店を出た後に、嫁がボソッとつぶやいた。
 
嫁「あれって、もしかしてサークルクラッシュの前段階じゃない?」
 
 さすがは嫁。みるべきところはよく観ている。 
 
 
俺「たぶん、あれはクラッシュすると思う。」
嫁「あの男性側の有頂天っぷりと、媚びっぷりは凄かった」
俺「だけど、女性のほうも、満更じゃなさそうだったよね」
嫁「普通だったら、あんなに男がうるさくしてたら、恥ずかしくて嫌がると思うんだけど。チヤホヤされてて気がつかないのかなぁ。」
俺「女の人は、そんなに垢抜けてなかったから、男にチヤホヤされるのに多分慣れてない。だから、男の執着をあんな風に浴びまくる快感のほうが、羞恥心より勝っちゃってるんじゃない?ああいうのは、すぐに“サークルクラッシュ”するよね。」
嫁「女性が二人だけど、どうなるの?」
俺「水面下で牽制しあうか、“別々の信者を分け合う”んじゃないの?」
嫁「あれだけ歳とってても、サークルクラッシュってあるんだねー」
俺「くわばらくわばら」
 
 
 
 はてなキーワードによると、サークルクラッシュとは、

男性もしくは女性の割合が多い文化系サークルやそれに似た性質を持つ職場に、少数の異性が参加した後で、その異性をめぐる恋愛問題によって急にサークル内の人間関係が悪化し結果的にサークルが崩壊する現象。

 とある。本来、文化系サークルやオタク系サークルのような、男女比が極端に偏っていて、なおかつ女性への免疫を持っていない男性が多い界隈で観察されがちな現象とみなされていた。最近では、インターネット上のコミュニティでの観察事例が増えている、ともされている。
 
 今回、洋食屋で遭遇したグループは、いかにも異性慣れしていない男達が、少数の女性を前に有頂天になって、チヤホヤしまくっていた。また、女性のほうも異性に好かれることに慣れているようにはみえず、「見ようによっては可愛い」といった容貌も含めて、サークルクラッシュの中心になりやすい女性達だったようにみえた。彼らは、周りの人達や店員の目線も気にならないほどに、六人だけの世界に没頭していた。
 
 これらを勘案し、僕が今まで観てきた幾つかの事例と比較すると、このグループは現在、サークルクラッシュ寸前の、臨界点スレスレであると推定される。もうしばらくこのグループを調査し続けたら、サークルクラッシュのsupernova(超新星)が観測される可能性が高い。もちろん、現実にはそんな調査は不可能だし、ネットのネの字も出てこなかったた以上は、この、名も知らぬグループのなかでこれから起こるであろう阿鼻叫喚が、外部に知られることは永遠に無いのだろう。
 
 特徴的だったのは、このグループの年齢である。どうみても、最近のオタクコミュニティよりも、一回り〜ニ回りほど歳をとっている。バブル世代か、ひいき目に見ても団塊ジュニア世代前半ぐらいの年齢層と見受けられた。これほどの年齢にも関わらず、異性絡みの執着が外から丸見えで、サークルクラッシュ臨界状態にまっしぐらというのは、なんと恐ろしいことなんだろう!
 
 齢、四十に近くなっても、異性を前にしてすっかり舞い上がって有頂天になり、声を裏返しながら大声で喚いて憚らない男性陣。しかも、その状況に満更でもない女性陣*2。執着が赤色超巨星のように膨れ上がった、年齢不相応としか言いようのないサークルクラッシュ臨界状態を目の当たりにして、僕と嫁は、戦慄せずにはいられなかった。
 
 
 [関連]:サークルクラッシュとは - はてなキーワード
 
 

*1:目と目だけで。

*2:恥ずかしくないのだろうか?