シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

彼女をオタ道に引きずり込むための、幾つかの心がけ

 
 
 彼女と一緒にアニメをみたい。彼女をもう少しオタオタとした方面に引きずり込みたい。そんな、“彼女をオタ道に引きずり込む”ために気をつけたら良さそうなtipsについて、考えてみることにした。
 
 
 
【前提条件】
 
 アニメやゲームに対して免疫力が全く無いという女性はさすがに無理。中学生や高校生時代にジャンプやマガジンを幾らか読んでいて、「るろうに剣心」あたりが結構好きだった、ぐらいの水準であればok。コバルト文庫あたりを読んでいればなおok。二等身のキャラクターグッズなどに「かわいらしさ」を感じるようであればすごくok。ちょいオタ娘に照準を絞る、という前提条件で。
 
 
【引きずり込むための、心がけ幾つか】
 

  • まずは、素のままの彼女が楽しめる作品を、一緒に楽しむ所から入っていく。例えば『天空の城ラピュタ』や『DEATH NOTE』は、非オタであっても知名度が高く、なおかつお互いに楽しみやすい。あまりオタっ気が無い娘さんと、年季の入ったオタクであれば、同じ作品をみていても視えているもの・楽しんでいるポイントは随分違う筈。いや、だからこそ、お互いの見え方の違いを意見交換するのが楽しいとも言える。女性から視た『ラピュタ』『DEATH NOTE』の風景は、男性から視た場合とかなり異なるだろうし、非オタ♀とオタ♂なカップルであれば、尚更だろう。お互いに、新しい視点やアングルを見つけ出せれば、アニメを話のネタとして取り扱いやすい雰囲気を創りあげやすいし、後日、「こんなアニメがあるんだ」と紹介したい時にも、「彼となら、アニメの話をしてみてもいいかも」「彼が勧めるなら、面白いかな」と思って貰いやすい。

 

  • 彼女には彼女なりの意見や見方がある。自分には自分なりの意見や見方がある。自分には無い感性や捉え方を認識しあって、十分に尊重しあっておけば、後日、自由にアニメについて意見交換しやすくなって良い感じ。自由に言いたい感想を言い合えるような風通しの良さをキープしておいたほうが、長い目でみて彼女をオタ道の奥深くへと誘いやすい。

 

  • でも、どうせだったら、オタサイドのアニメやゲームも楽しめるように、少しづつ少しづつ、気づかれないように引きずり込みたいところ。金曜ロードーショーあたりで偶々やっていた『風の谷のナウシカ』を彼女と一緒にみる機会があったら、「実は、こんなのもあるんだけど」と言ってコミック版ナウシカ全七巻をお奨めするのも良いかもしれない。テレビの露出度の高い作品などは、そこから発展的に作品を紹介するのが容易。『攻殻機動隊』などがTVで紹介されたタイミングを見計らって、「あ、俺これ大好き」などといった形で、それとなく勧めてみる。反応が無ければ、ここは堪えてスルーの一手。反応があれば、俺のターン。

 

  • そういう意味では、アニメ関連のバラエティ番組を一緒にみるというのは案外“使える”。彼女がどういうアニメの方向に嫌悪感を示すのか・好奇心を抱くのかを、確かめやすい。彼女の嫌いな作品を薦める愚を避け、彼女の好きそうな作品を嗅ぎ分けるには、そういう機会を見逃さないようにする。ガンダムが嫌でない美少年好みの彼女と判明したら、『ガンダム00』や『ガンダムSEED』を導入口に利用出来るかもしれないし、二等身キャラクターや『カードキャプターさくら』を可愛いと言う彼女であれば、『ふもっふ』『らき☆すた』あたりを通過点として想像できるかもしれない。そこら辺を慎重に見極めて、次の一手を模索しろ!

 

  • 『げんしけん』を使わないわけにはいかない。オタク男性からみれば、この作品の主人公は“ささやん”だが、オタク度の低い女性からみれば、“オタク彼氏に振り回される非オタ彼女”こと春日部咲以外にはあり得ない。あなたというオタクな彼氏に振り回される彼女にとっては、春日部咲はかなり感情移入しやすいキャラクターであり、オタク世界の作法や雰囲気への水先案内人の役割を果たしてくれる。『げんしけん』に示されるオタクコミュニティは、少し古く、理想化されすぎているきらいもあるが、「オタク趣味」への親近感を培う材料としては、適している。後は、あなたが『げんしけん』より楽しいオタクライフを演出できるか次第、だ。

 

  • 桃栗三年、柿八年。もし、どうしても紹介したい作品があるとしても、慌てる必要は微塵も無い。良好な関係を長く続けていく、という前提で付き合っていくのなら、危ない橋を渡って濃い作品をいきなり紹介するよりは、幾つもの作品を中継したうえで、後日紹介するという余裕はある筈。むしろ、せっかちに核心に突っ込むよりは、そこに至るまでの道のりと風景を彼女と創りあげていく、ぐらいの心持ちのほうが、たくさん楽しめるんじゃないかと思う。

 

  • 幾らアニメやゲームを一緒に楽しみたいと言っても、欲張りすぎは禁物。男女交際全体に占めるオタ趣味の割合は、どれだけ高くても20%を超えるということは無いと思うし、そんなことじゃ長続きしないような気がする。アニメやゲームを多く紹介するなら、その分、彼女から紹介されて一緒に楽しむ娯楽があっても良い筈だし、接点や話題が沢山あるに越したことは無い。一般論もいいところだけれど、この辺りの“コミュニケーションの常識”を忘れたオタップルへの驀進は、やはりリスクが高いと思わざるを得ない。

 

  • やおい上等。BL歓迎。もし万が一、彼女がやおいやBLに目覚めたら、むしろ積極的にノウハウを提供するぐらいでも構わないのかもしれない。お互い、アニメやゲームを視たいように視て楽しむ; その一環として、彼女ならではの楽しみ方が新しく一つ増えたというなら、歓迎したっていいじゃないか。

 

  • 今なら、ニコニコ動画の二次創作作品を楽しむのも良い。動画は、別にマニアックなMADや二次創作である必要は無い。初音ミクのオリジナル楽曲でも、いっこうに構わない。ニコニコ動画をみて楽しんでいると、次から次へと他の作品や他のオタガジェットを自動的にインストールされる展開になりやすい。彼女のほうから、「ちょっと、この動画みてみてよ」などという展開があればしめたもので。やがて彼女は勝手にあちこちから変な知識を仕入れてきたり、オタアンテナの感度を上げ始めてくれるだろうし、それを手放しで喜んじゃえばいい。

 

当たり前といえば当たり前だけど

 
 もう、オタク趣味だの非オタだのとは関係の無い話だけど、一番大切なのは
 
 「いかに彼女に楽しんで貰うか・笑って貰うか」
 
 この一点に尽きると思う。オタ道に引きずり込むといっても、彼女が楽しめなければ意味が無いし、楽しめない限りは本当の意味でオタ道に引きずり込むことなんて出来ない、とも思う。オタクだって、いろんなアニメやゲームを選ぶ第一の理由は、まず楽しむ為だろう。それは彼女だって同じ筈。楽しくなければ続かないし、“好きこそものの上手なれ”という諺もある。だから、本当に彼女をオタ道に引きずり込みたいなら、とにかく彼女なりの楽しさを見つけて貰うお手伝いをすることが第一に来て然るべきだろう。それに、彼女が楽しそうにアニメをみている横顔をみているだけでも、楽しいじゃないか。
 
 アニメやゲームについて会話する際も、楽しく、お互いに発見のあるような、もっともっとアニメやゲームに触れたくなるような雰囲気を大切にしたいし、自由な意見交換のしやすい風通しの良さも意識しておきたい。逆に言えば、こうした当たり前のことを尊重しながらアニメやゲームを視ている限りは、彼女をオタ道に引きずり込むのはそれほど難しいことではないのではないか、と思う(特に、ちょいオタ属性を多少なりとも持っている彼女の場合は)。これは、特定領域コンテンツだけの話に留まらない、カップルの間のコミュニケーションの色々な場面にも当てはまりそうにも思える。
 
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