シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

視覚信号に長け、聴覚信号に鈍感な人

 
トレーニングの重要性 - REVの日記 @はてな
 
 そういえば、リアルタイムのコミュニケーションが得意な人と言っても、やはり多少の得手不得手というのはあるようで。特定のチャンネルを制限された時に、思わぬ弱点に気づくことというのもあったりします。
 
 以前、面と向かっては全く問題なくコミュニケーションが出来る人が電話になった途端に要領を得ない、という出来事に遭遇したことがありました。“視覚”というチャンネルが無いにしてもあまりにも会話がまとまらなかったので、後で聴いてみたところ、「ほんのちょっとだけ耳が悪くて、電話は苦手なので」と、その人は言ってました。小さい頃から電話に対する苦手意識は強かったらしく、なるべく避けて通ってきたとのこと。その話を聞いてからよくよく注意してみると、確かに、声の高低や抑揚などのシグナルについては意外と鈍感でした。ああ、この人は聴覚を使った領域は、インプットもアウトプットもそんなに発展しなかったんだな、と。
 
 代わりにその人は、身振り手振りを含めた視覚信号の活用は非常に巧みで、こちらの表情の変化なども一瞬で読み取ってきます。ポーカーの相手としては、多分最悪の部類に入るでしょう。視覚信号レベルが、聴覚信号の不得手をカバーすることで、その人はコミュニケーションを高水準に維持出来ているようにみえました。
 
 

ただし、電話が苦手には他の種類もあるようで。

 
 かなり余談ですが、「電話が苦手な理由」に関しては、細かな聴覚域のインプット/アウトプット能力という人は、この人以外にはあまり出会ったことがありません。それよりも、「電話に良い思い出が無い」「電話で嫌な(恐い)思いをした」というのを、「電話が苦手な理由」としてよく耳にします。あと、「職場からの電話恐い」「クレーム」「鳴りやまない、電話」などなどが定番か。面と向かわなくても話が出来る・通信出来るというのも、色々と考え物ですね。