シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

ガンダム00に涙する女性ファンが、ちょっと羨ましかった

 
 某所で、ガンダム00のロックオンの死と、それに涙する女性ファンの方の話が出た。ちょっと羨ましいなと思った。アニメやゲームをみて涙を流す。単純に、素晴らしいことじゃないですか。「何マジになってんの」とか「安っぽい涙だなぁ」と粋がってみせるのもアニメの楽しみ方なら、ダーダー涙を流してカタルシスに打ち震える、というのもアニメの楽しみ方。長年おっさんオタなどをやっていると、ついつい後者を忘れて、メタな澄まし顔を選んでしまいがちかもしれないが、子ども時代からのアニメの楽しみ方の半分を置き去りにしてしまったようで、ちょっと勿体無いな、と思う。
 
 僕個人の場合、例えば、『秒速5センチメートル』を鑑賞する時なんかは、メタに澄ましているよりも、我が事のように感情移入して前のめりに鑑賞したほうが、色々と楽しいんじゃないかな、と思ってかぶりついた。「メタに澄ましてみせる」という態度は後から幾らでも採用できるので、とりあえず最初の一回目はベタにのめり込んで、あわよくば涙腺の蛇口をひねってしまおうぐらいの気持ちでアニメやゲームに臨む。その点、ロックオンが死んで涙する女性ファンというのは、極めて単純素朴に、ガンダム00を楽しんでいらっしゃった、ということになる。僕個人は、ロックオンが死んだ時にあまり感情を揺さぶられなかったけれど、揺さぶられた人は、揺さぶられた者勝ちというか、ガンダム00を堪能したんだなぁと思います。いいなぁ、どうせアニメをみるなら、そういう体験もしたいなぁ。そういえば、うちの嫁もロックオンの最期のシーンで目をウルウルさせていたような気がする。こういう涙に対して色々言う人がいるというのは知ってはいるけれども、やっぱり楽しんだモン勝ちというか、正直そういうのは羨ましい。おっさんの場合、澄まし顔ばかりしていると、いつの間にか涙腺の蛇口が堅くなってしまいやすい。けれど、いつの間にか蛇口が錆びて動かなくなってしまうのはあまりにも惜しいわけで、時には、涙腺の蛇口をひねってくれる作品に出会いたくなる。
 
 
 ガンダム00では、正直僕はあんまり感動しなかったし涙も出なかったわけだけど、あのアニメで涙を流した人がいたということ自体は良いことだと思うし、泣けた人はきっとそれだけ楽しんだんだろうし、当人のなかで感動の記憶は残るんだろうな、とも思う。素直に、羨ましいので、今期は幾つかアニメをおいかけてみようと思う。