シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

携帯電話に入っていた「オタクっぽい」という変換候補について

 
 携帯メールに「オタク」と入力しようとした時に、このことに気づいた。
 
 「おたく」と入力した時に登場した変換候補のなかに「お宅」「おたく」「オタク」が入っていたのはまぁ当然だと思う。しかし変換候補のなかに「オタクっぽい」という候補が登場したことに僕は驚き、興味を感じた。こんな言い回しを僕自身が携帯メールで過去に打ち込んだ記憶はあまり無い。嫁の携帯で確認してみたが、「おたく」と入力して「オタクっぽい」という変換候補が登場するのは、どうやら私の携帯だけではないらしい(この文章をみた皆さん、自分の携帯電話で確かめてみてください)。
 
 つまり、純粋な言葉としてはともかく、少なくともスラングぐらいの水準では「オタクっぽい」という形容詞、または形容詞的表現はある程度世間に流通しているということのようだ。「オタクっぽい」という言い回しが、ある程度までは用いられるという予測があればこそ、変換候補として「オタクっぽい」という表現が登録されているのだろう。
 
 オタクという単語は多様な使われ方をして、自称する場合のオタクという単語の意味と、誰かを他称する際に投げかけられるオタクという単語の意味にも大きなギャップが存在している。そのような錯綜した状況のなかで、「オタクっぽい」という形容詞が携帯電話の語変換の候補として登録されているのは何故なのか・そして携帯メール上でどのような使われ方をしているのか、について考えてみると、なかなか興味深い。この場合、「オタクっぽい」という形容詞が指し示すのはどのようなものだろうか。そして、オタクっぽいと指し示される対象はどのようなものだろうか。