シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

男性のための、ファッションセンターしまむら活用法考察

 
おかあさんとファッションセンターしまむら - シロクマの屑籠
 
 上のリンク先テキストでは、ファッションセンターしまむらはあくまでおかあさんを中心とした女性達のほうを向いた服屋だという事実を確認した。しかし、だからと言ってしまむらは男性客にとって使いようのない店と言い切って良いものだろうか?そんなことはない。確かに、ファッション競争・差異化ゲームといった都市空間の思春期男子が巻き込まれる状況にsuitableな“一張羅”を買い求めるにはしまむらは頼りないが、一張羅は他の店で買えばいいだけのことで、そうでない幾つかのジャンルの商品や、特定の状況下でしか用いない商品は、安価なしまむらを導入したほうが良いこともある。今回は、おかあさん任せではない、ファッションセンターしまむらの活用法、特に男性の為の活用法について考えてみる。
 

消耗しやすいアイテムの購入

 しまむらの男性商品ラインナップは必ずしも豊富とは言えないものの、その安価っぷりを利用しない手は無い。そこで、結局は早いサイクルで購入を繰り返さなければならない消耗品をしまむらで購入してしまうという方法が浮かんでくるわけだ。トランクスや靴下などが良い例で、ロープライスで調達することが出来る。とりわけ、変にデザイン柄のものを選ぶのではなく、シンプルな柄のものを選ぶ分には全く問題が無い。なお、“お洒落は下着から”などとのたまう男性は、勝負用下着(?)は他で購入してください。
 
 ただ、しつこいようだが、消耗しやすいアイテムは早いサイクルで回す、という前提があってこその話で、穴があいた靴下をそのままはいているなどというのは極めてリスキーである点は断っておく。せっかく安価に靴下や下着が売られているのだから、早いスパンで買い換えるのがしまむらの使い方だろう。安かろう悪かろうではなく、安いアイテムを早いサイクルで回す、という基本方針は十分にアリだと思う。
 

ファッションを意識せずに済む場面の服を購入

 お洒落がどうこうといった次元を考えなくても良い場面(部屋着、など)の服に関しては、もうしまむらやユニクロなど独壇場*1だ。機能性、という意味では、コストパフォーマンスは最高クラス、少しゆったりしたサイズの服を選べば着心地も悪くない。
 
 ファッション性を意識しなければならない度合いというのは、場面や出会う人によって様々なわけで、お洒落に関してそれほど五月蠅くない状況で、機能性さえ重視出来れば良いという場面の服を買うなら、ファッションセンターしまむらやユニクロの服は財布の味方と言って良いだろう。誰にも会わない時まで勝負服を着ているようでは、お金がいくらあっても足りないし、疲れてしまう。
 

伸び盛りのアナタの為に

 このブログを読んでいる人とは無縁かもしれないが、伸び盛りの高校生ぐらいまでの服はしまむら中心に、というのも非常に良い選択と考えられる。身長が伸びまくっている子どもの服は、どのみち長期間使い続けることが出来ないわけで、短期間に買い換えを余儀なくされる。しまむらの服は、確かに洗濯に弱い印象が否めないものの、短期間に買い換えることが前提になる状況ならばあまり大きな問題にはならない*2。おかあさんの為のしまむらだけあって、子ども服も結構売られているし、男性用の安価な服とは言っても、中学生や高校生であれば十分に着れそうな商品が多い(ただし、ファッション差異化ゲームの程度は地域や学校によってかなりの差があるので、どの中高生であってもしまむらの服でセーフかどうかは分からない点は注意!http://d.hatena.ne.jp/hebomegane/20061007/1160148238などが良い例だが、非常に早期から優越感ゲーム・差異化ゲームが横行する場合がある)。
 
 服が傷んだら買い換える・サイズが合わなくなってきたら買い換えるという前提を守る限り、伸び盛りの男子の服をしまむらやユニクロで選択するのは全く理に適ったことと思われる。ただし、その場合も服選びをおかあさん任せにせず、(将来の為にも)自分で選ぶように心がけたほうが良いだろうし、服の傷みやサイズ不一致にはそれなりに気をつけておく必要があることは言うまでもない。
 

布や繊維関係の生活用品をしまむらで

 実際にしまむらに買い物に行かない人は知らないかもしれないが、しまむらは服以外の商品も取り扱っている。当然、かなり安い価格帯で、である。布巾、毛布、子ども向けおもちゃ、今の季節なら炬燵布団などなど、かなり雑多な商品をかなり低価格で販売している。LOFTや無印良品などで購入するよりも割安感が強い。生活用品の一つ一つにまでいちいちファッション性を求めるならいざ知らず、そうでない商品に関しては、コストパフォーマンスと実用性に優れた商品が少なくない。布や繊維関係の生活用品をしまむらで調達する、というのはアリだろう。
 

使える範囲で使ってコストパフォーマンスを向上させよう

 このように、しまむらはしまむらで使いでがあると思うし、日常しばしばファッションについて問われがちな思春期男性であっても、全く使えない店舗というわけではないと思う。幾らファッションに五月蠅い男性でも、日常生活の全てのシーンで高くてお洒落な服を投入するのは厳しかろう。その隙間を縫うような形でしまむらのロープライスな商品を投入し、コストパフォーマンスを向上させるべく、ファッションセンターしまむら(やユニクロなど)を取り入れるというのは悪い考えではない筈だ。一張羅を国道沿いの服屋で選ぼうとすれば問題が生じる状況に住んでいる人でも、普段着や二軍以下の服を買ってくるのは十分にアリだし、下着や靴下を安く調達して早いサイクルで清潔に使うにも向いている。思春期男性の服飾選びに関して、ファッションセンターしまむらは確かに難しい面もあるし、やたらと悪評が先行している気もするが、食わず嫌いは勿体ないと思う。商品の選び方や購入サイクル次第では、ファッションを意識しなければならない思春期男性でもファッションセンターしまむらを訪れる価値はあるだろう。使い方を誤れば、確かに“しまむらのはアウト”だけど、使い方次第では徹底したそのロープライスを生かせそう。
 

*1:何いってんだよY'Sがあるだろとか言ってるそこのあなたはお金持ちさんですか?

*2:同じブランドでも、子ども服と大人服のコストパフォーマンスは全く異なるし、だからこそブランドモノの子ども服の中古市場ができあがるのも当然だ