シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

「女子全般に対する彼らの欠落。」

 
 どちらにしても、彼らには女子全般に対する真剣さが欠落している。緊張感も、欠損している。女子中学生、女子高生、女子大生、OL、全ての女子に対してだ。血の滲んだ掛け金を手渡すこともせずに、彼女達の心とからだをちょろまかそうというのか悪漢どもめ。自らを擲つことなく、安全な防御スクリーンの外側から、女の子達のだいじなだいじな宝物だけくすねようというのか、無頼漢どもめ。
 
 なるほど、彼らも緊張しているのかもしれない。だが彼らの緊張というのは自意識の傷つきに関する緊張であったり、自らの願望と想像力がカタログ通りに満たされない事に対する不安であったりする。一方で、理解しがたい異物との遭遇への戦慄や、自らが好きだと言いふらすところの女子と共に刻み得る深い刻印*1への戦きは決定的に欠落している。
 
 繰り返すが、彼らは、自分自身の傷つきと不安に対しては真剣にはなり得ても、対峙する女子そのひとに対する真剣さと緊張感は欠落している。すなわち、これからどれほど恐るべき(異性という名の)他者と遭遇するのか・他者との関係のなかでどのような刻印を残していくことになるのか、について彼らはあくまでイノセントであり、イノセントであるばかりか想像力すら欠落させてもいる。
 
 こんな男女交際では、豊かな果実を実らせることなど到底不可能であることぐらい、嫌でもわかろうというものだろうに。
 

*1:それが幸福か災厄かは、事後的にも確認することが出来ない