シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

防御か、回避か。

 
 
 http://d.hatena.ne.jp/REV/20070816/p1
 
 んと、ちょっと違うと思う。そりゃあ、中期〜長期的な視野まで入れて適応ストラテジーを編んだほうがいいいとは思うけれども、今回言ってる「覚悟」はそういうのじゃなく、オタク趣味にリソースをかけすぎるとどうしても発生しがちな世間からの軋轢(侮蔑のニュアンスの籠もったオタクという語彙を他称されるとか)を回避するか、防御するかという意味。
 
 喩えだけど、腹を殴られる確率が高い時に、腹直筋に力を入れているか否かは、腹に実際に打撃を受ける際に幾らか影響することと思う。ああ、レザーアーマーあたりを着るのもいいかもしれない。また、そもそも腹を殴られる確率を下げる(回避する・舌先三寸で言いくるめる・殴りそうな奴の所にそもそも近づかない)ような方策をたてるのもよさげ。でも、こういう防御力アップとか回避率アップをしてないでノホホンとしてたらどうだろうか。殴られた時に吐いちゃうんじゃないのかな。
 
 同じように、自分は差別されなくて当然、俺は俺の道を行くんだ邪魔するな、と考えてるようなオタクさんは、リソースの偏りの帰結として、やっぱり世間に邪険にされると思うんですよね。その邪険の打撃を「これあるに備えて」グッと堪える&防御するのか*1、または回避率upで回避するのか。そのどちらかをやっといたほうが色々と生き易くへこみにくいんじゃないのかな、と思うわけです。これが、オタクさんが娑婆を生きていくうえであったほうが有用な「覚悟」だと思ってます。
 

覚悟の不足した人の後悔に巻き込まれるとウザイけど、イケメンなら手を差し伸べてくれる人が一杯いるかも。

 あ、イケメンって語彙を選択しましたね。男性の場合、イケてるかイケてないかは、75%は後天的・環境的なものだと思っている僕は、顔面形態的にちょっと整っているぐらいじゃ、オタク趣味にリソースかけすぎて色々とみすぼらしくなっていた時のディスアドバンテージをひっくり返しきれない、と考えます。親元に住んでいる中学生とか別ですよ、親や兄弟がバックアップしてくれるなら。でも、大学入学とともに上京し、その後も首都圏で一人暮らししていてオタク趣味だけにリソースぶっこんだら、色々と大変なんじゃないかな、と思う。まして、性格的にネガティブな傾向が育て上げられていたりしたら尚更で。
 
 確かに「イケメン」は幾らでも援助してもらえるだろうけど、ちょっとぐらい顔面形態上のアドバンテージがあったぐらいじゃ、女性諸氏によるイケメン認定試験に落ちちゃうと思うので駄目なんじゃないかなぁ。
 

*1:あ、この際、その防御なり堪えなりが防衛機制というタームに合致するかどうかはおいときますね