シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

ヴェイダー卿をみた幼稚園児は「こいつわるいひと!」と思った

 
風刺と説得と - REVの日記 @はてな
 
 概ね同意。プロパガンダとかマスコミュニケーションとかいったレベルで、「見た目ブースト」をかけて視聴者をバイアスに晒す手法は、有効には違いないけれどもエレガントさには欠けている、ように思える。「見た目でブーストかけないことには、あなたは視聴者を説得できないんですカー?」とか「事実を伝えるのが第一の責務であるところのニュースメディアが、なんでバイアスを潜ませるんですカー?」とか難癖つけたくなる。ああ、見た目以外にも色々なバイアスがありますよね。笑い屋さんの笑い声とか、おどろおどろしい音楽とか。
 
 「この問題は深刻なんだ!」って小学生にも分かるようなBGMをかけたり、「ここは笑うところ!笑わない人は感度低いよねw」ってふいんきを醸し出してみたりするのは、バラエティ番組やドラマでは演出のひとつと捉えればそんなものだけれど、ニュースメディアや論説でやっちゃうと、いとわろし。
 
 ここまで書いて、幼稚園時代に視た『スターウォーズ』のヴェイダー卿のことをふと思い出した。髑髏を連想させる黒いマスクを被り、勇ましくも悪そうなBGMを背負って登場したヴェイダー卿は、幼稚園児にも「このひとわるいひと!」とはっきり分かる程度に悪役然としていた。水戸黄門の悪代官のメイクなんかもそうだけど、大衆娯楽において悪役を悪役然とさせるためのお膳だてとしてバイアスをかませるのは、それはそれで素敵なことかもしれない。幼稚園児時代の自分にとって、ヴェイダー卿が分かりやすい悪役だったことは、『スターウォーズ』を楽しむうえで結構ありがたかったような気がする。
 
 まぁ、「大衆娯楽こそが、洗脳の尖兵だろうが!」「ハリウッドが米帝のプロパガンダの一翼を担っていることも知らない幼稚園児は幸せですねwwwww」とか、そういうのがお好きな方は、どうぞ、つづけちゃってください。僕は飽きたので、もう帰ります。
 

蛇足追記:「バカシンジのくせに!」

文章の前段階に、規範的形容を散りばめる手法も嫌い。ブサヨとか、マスゴミとか。でも、バカシンジは許す。

 「バカシンジ」は誇張されたメッセージだ!オタを挑発する度の過ぎたアイコンだ!などという物言いは、惣流さんを偶像崇拝する我々には*1ともあれ関係のないことではある。最初期のツン/ツンデレキャラとして消費された惣流さん、という捉え方をする限りにおいて、シンジはバカという枕詞を伴うのが自然な存在であり、そこは思考停止していいんだと思う。後でゆっくり考えればいいじゃないか。まずは惣流さん最高ということで。話はそれからだ!
 

*1:我々って、誰と誰と誰なんだろう??