シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

なんで俺はこんなにキャラに萌えやすいんだろう?

 
 『この青空に約束を』を周回遅れでプレイしはじめたが、どうも、萌えて困る。
 
 最初に選んだ奈緒子さんルートへ。なんだこのお姉さん、ちゃんとかわいいじゃないか。各種会長キャラ・ふんぞりかえりキャラ・優等生キャラなどとしての悪しきテンプレート化も鼻につかず、記号化、という言葉だけに還元してしまうことを許さない“何か”を彼女はちゃんと漂わせている。ACT3の主人公とのやりとりも好ましい。あっかんべー最高!彼女なら萌える!萌え死ぬ!なんだあの仕草は!演技はともかく声も決して悪くない。奈緒子さんの声の人、砂糖含有量が(他キャラに比べれば)少なめなので、エロゲー声優糖尿病の俺でも安心。かと言ってエロゲー声優低血糖発作起こして手が震えるほどの淡泊さでもなく。ああ、いい塩梅だ。
 
 数人程度、これは苦手だなぁというシミュラークルを予感させるキャラがゲーム内にいないこともないが、しかし悪しきテンプレート化を巧く避けて何とも親しみを持たせてくれる奈緒子さんをみていると、「これはひょっとしたら他のキャラルートも案外楽しいかも」という期待を持たせてくれる。主人公が(やはりそれでもエロゲーの間合いとはいえ)決めるところはちゃんと決める甲斐性と、エロゲ的潔癖を持ち合わせているのも好もしい。この天気はいつまで続くのやらはてさて。
 
 いけない いけない。メタ分析は後回しだ。もっと先に、俺にはやることがあるのだった。奈緒子さんの魅力にぞっこんLOVE!ってもんだ。シナリオも(今んところ)いい感じ。性格もいい。キャラも立っている。ああ、なんと俺は幸せなんだ。エロゲーが出来てよかったなぁ俺。それと同時に、どうして俺は、こんなにエロゲーをやってツボにはまった時に感情移入出来ちゃうんだろうという疑問もよぎる。主人公がもっとヘタレ糞の時でさえ、キャラが好きだととことん俺は萌えて萌えて消し炭のようになってしまう。これはやはり俺にとっての萌えキャラ始祖・惣流アスカラングレーの時に神経焼くまで萌えてしまったせいなのだろう。エロゲーに対してメタ視点で語ってみせるのは後回しとして、まずは意中のキャラクターに萌える。萌え死ぬ。萌え転がる。これがオタクとしてのシロクマの在り方であり、正しい姿勢である、と心得る。萌える自分に照れる前に、モニタの前で萌え転がって溺死するというのは、作法を越えて、俺的必然として引き受けよう。それを恥ずかしがったり、自意識の憤怒に苛まれるのは、三十分後の俺に任せればいい。まず、奈緒子さんに萌えちまえ!話はそれからだ!
 
 
 
 ※ただし試練もある。それは、同居人が『この青空に約束を』を最後まで残らずプレイしてしまっていること・そしてその知識を持ったうえで、萌える俺の醜態をニヤニヤしながら眺めやっているということだ。オタな俺には自分の世界があるとしても、それは空を駆ける一筋の流れ星というよりも地中を這いずり回る何かに喩えられるっぽく、あやつの(必ずしも悪意を含まない、しかし大いなる好奇心を含んだ)まなざしに直面するだけでも、いちいち自意識の軋みを体感せずにはいられない。果たしてそれは、『この青空に約束を』が、所謂エロゲーというカテゴリに所属しているからだけだろうか。多分そうではないのだろう、これは俺の修行不足の故である。俺の目指すオタ人生はまだ遠い。