シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

電車のなかでラノベが読める人が羨ましい

 
 通勤途中の電車のなかではラノベが読めない。電車のなかでラノベが読める人は凄いと思う。今日も私は読むことに失敗して酷い目に遭った。
 
 あー、「人前でラノベなんて読んでられませんよ」などという中二病的な意味じゃなくて。いやそういう意味かもしれないけれど。
 
 ラノベを電車の中で読んでいると、私は笑いを堪えることが出来なくなって笑い転げてしまうのだ。いい歳したおっさんが、カバーのついた文庫を読みながら、口元を歪めたり、時にプププと吹き出したり、それも二分も三分もしているわけだ。衆目監視のもと、三十路を越えたおっさんが電車の中で空笑いを浮かべる姿は、もし自分がみたとしてもさぞかしキモかろう。それを毎日毎日同じ路線で、同じ車両でやった日には、「へっまたあのおっさんニヤケてるぜ」「あらまぁ奥さんやだわねぇ」と内緒話をされた挙げ句、ある日ついに萌えな女の子の挿絵を盗み見られたり電撃文庫の栞がハラリとこぼれ落ちたりして、斯くして一つの痛い物語が完結してしまうのは目に見えている。そうなると、いくら面の皮が厚くなってきたおっさんオタとしても、流石に自意識の呵責に苛まれることを避けられない。
 
 「要は笑わなければ良いのである。」
 はいはいわかってます。でも無理なんです。私はどうしても笑うのが我慢出来ない性質らしく、(ある種の)ラノベとのにらめっこは連戦連敗が続いている。というかもう無理。さすがにこれ以上は噂になってしまいそうだ。明日からは通勤中のラノベは禁止。これ以上、電車のなかでおっさんオタが奇態を晒すのはいただけない。
 
 世の中には、電車のなかでラノベを読み慣れている人が沢山いるという。彼らは一体どうやって笑いを堪えているんだろうか?『心頭滅却すればラノベもまた涼し』といったところなんだろうか?それともラノベを読みまくって慣れれば、段々つまんなくなって笑えなくなってくるんだろうか?はたまた、筋金入りのラノベオタの人達は電車の中で人目も気にせず高笑してらっしゃるのだろうか?
 
 どうあれ、電車の中でもラノベが読める人が羨ましい。
 誰か、笑わずにラノベを読む秘伝を私に教えてください。